2007年 レクサスカップ
期間:12/07〜12/09 場所:ザ・ビーナスリゾート&CC(オーストラリア)
上原、イーグル奪取の大活躍!チーム・アジアがリードを広げる!
西オーストラリア州・パースはこの日も晴天。気温は21度と発表されたが、日差しは強烈に照りつけ、体感的には30度にもなろうかというコンディションの下、「レクサスカップ」2日目のプレーが行われた。前日とはルールが変わって、各選手がそれぞれ自分のボールでプレーし、ベストスコアを採用する4ボール・マッチプレーでの対戦となる。日本からただ一人出場の上原彩子は、前日に続いて台湾のキャンディ・クンとのペアで、アメリカのモーガン・プレッセル、ステイシー・プラマナスド組と対戦した。
先行したのはチーム・インターナショナル。3番でプラマナスドの2ndがピンそば30cmにピタリとついて、OKバーディーの1アップとする。しかし、チーム・アジアも上原が5番でグリーン奥からの3rdショットをチップイン!オールスクエアに戻すと、続く6番ではパートナーのキャンディー・クンが2ndショットを大きく左に曲げてしまった上、上原自身も3mのパーパットというピンチを迎えるが、これもしっかりねじ込んで引き分けに持ち込むことに成功する。リズムに乗ったチーム・アジアは、続く7番でもきっちりパーセーブで、ボギーを叩いたチーム・インターナショナルからついにリードを奪った。
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しかし、チーム・インターナショナルも9番パー5で最年少メジャーチャンピオン、モーガン・プレッセルが3mのバーディーパットを入れ勝負を振り出しに戻すと、続く10番ではプラマナスドが2ndをピン手前70cmのスーパーショット!あっという間に逆転に成功する。8番までは全てのティーショットがフェアウェイを捉えていた上原だったが、この9番、10番では若干ショットが安定せず、それがそのまま結果につながった形となった。しかし、この2ホールの間にショットを修正した上原は、12番パー5で奥から3mのバーディーパットを沈め、再びオールスクエアに。
上原ショーはこれだけでは終わらない。本日のクライマックスは15番パー5でやってきた。「残り90ヤードをPWで」という3rdショットは、ピンの根元に直接「ガチャン!!」。スーパーイーグルで再びリードを取り戻す。このまま2勝目といきたかったところだが、米ツアーの実力者コンビも最後の逆襲に出た。17番で再びプラマナスドがあわやの2ndショットでピンそば30cmにつけ、勝負はこの日5回目のオールスクエアとなる。最終18番では両者がグリーンを外したチーム・アジアだったが、最後はキャンディー・クンがカップをくるりとなめるパーパットをなんとか沈め、薄氷ながら引き分けに持ち込んだ。チーム・アジアはこのポイントを含め今日もリードを広げ、その差は7ポイントと、明日の勝利が見えてきた。上原は初出場ながら強豪相手に2日連続でポイントをゲット、明日は初日の4サムでも対戦したスコットランドのベテラン、カトリーナ・マシューとのマッチアップとなった。
■ 上原彩子インタビュー
「今日は1日がすごく長く感じて、疲れました…序盤からプラマナスドがぴったりつけてくることがあって、『世界ってやっぱりすごい!』と思いました。でも、昨日からキャンディーと言っていたように今日も楽しんでプレーして、チャンスがきたらそれをしっかりとっていこうと思ってプレーしていましたね。
(Q.5番のチップインについて)
昨日練習していたアプローチをイメージして打ったらそれが入ってしまって…気持ちよかったです!
(Q.15番のイーグルは?)
まさか入るとは思わなかったです。自分の位置からは見えていなかったんですけど、ピンに当たる音がして、そこでギャラリーが沸いたので、それで入ったのがわかりました。やっぱりイーグルは気持ちいいですね!残り90ヤードだったんですけどアゲンストだったので、ピッチングで打ちました。
チーム・アジアのメンバーは最初一緒に練習した時はそれほどでもなかったんですけど、だんだん仲良くなって盛り上がってきたので、明日も今日まで以上に盛り上げていきたいと思います!
日本人のギャラリーの応援は聞こえていたし、国旗を掲げてくれているのも見えていて、すごく力になりました。やっぱり、こっちにきて日本語が聞けるのって嬉しいですよね!」