メジャーの洗礼を受けるも、収穫が多かった4日間
2008年 全米女子オープン
期間:06/26〜06/29 場所:インターラチェンCC(ミネソタ州)
19歳のI.B.パークが大会最年少優勝! 上田桃子は13位タイ
ミネソタ州にあるインターラチェンCCで開催されている、海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」の最終日。間もなく20歳の誕生日を迎えるインビー・パーク(韓国)が10代でメジャーを制し、大会史上最年少優勝の快挙を成し遂げている。
連日、目まぐるしくトップが入れ替わった今大会。最終日は上位陣総崩れとなった中、最後に笑ったのは19歳の新鋭だった。首位と2打差の3位タイからスタートしたパークは、前半2バーディ、2ボギーで折り返す。後半は13番までに2つのバーディを奪うと、次々とスコアを落としていく上位陣を抜き、この時点で独走状態に。優勝がほぼ確定した状況で迎えた最終18番もしっかりとバーディで締めくくり、2位に4打差をつける通算9アンダーでフィニッシュした。昨年は、ルーキーイヤーながらこの大会を4位タイでフィニッシュしていたパーク。メジャー第2戦「マクドナルドLPGAチャンピオンシップ」を制したヤニ・ツェン(台湾)に続き、再び10代がメジャータイトルを手にした。
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単独2位につけたのはヘレン・アルフレッドソン(スウェーデン)。逆転優勝を狙ったが、前半で3つスコアを落とし脱落。後半は1つスコアを戻すに止まり通算5アンダー。新ヒロインの誕生をアシストする結果となった。通算4アンダーの3位タイには、首位からスタートしたステーシー・ルイス、キム・インキュン、アンジェラ・パーク(共に韓国)の3人が並んだ。
注目の日本勢の結果は、通算イーブンパーの13位タイで終えた上田桃子が最上位。少しでも上位に近づきたかった上田だったが、10番までに4つスコアを落としてしまう。しかし、ラスト5ホールで3バーディを奪い、次につながる戦いを見せてくれた。上田は、来年度大会の出場権(20位タイ以内が条件)を獲得している。宮里藍も同じく前半でスコアをキープできず後退。通算4オーバーまでスコアを落とし、27位タイでフィニッシュした。横峯さくらは、2度のダブルボギーを叩き、通算8オーバー。51位タイで大会を終えている。
若手の躍進著しい今季のアメリカ女子ツアー。今後も新たなヒロインが生まれる可能性は高いだろう。