木村敏美は“おばちゃんのゴルフ”で優勝を狙う
1999年 JLPGA 明治乳業カップ
期間:11/25〜11/28 場所:ハイビスカスGC(宮崎)
肥後かおりが更に伸ばして優勝
ここで勝てれば賞金女王という具玉姫。もちろん追撃した。スコアを4つ伸ばしてなんとか追いつこうとしたのだが、いかんせん肥後かおりとの差がありすぎた。
ひたひたと詰め寄る具玉姫に一時は嫌な雰囲気もあったが、それでも肥後は16番で突き放すバーディ。貯金を2つ加えて結果的には4差の逃げきり。アピタサークルK、サントリーレディスに続く3勝目をマークした。
肥後かおりの第一声は「いやー、ほんとに・・」 その後に続く「つらい試合でした」という言葉をのみこんだ。
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自分でも意外なほど緊張した。朝食がたべられない。いいさ、お腹がすいたら何か食べればいいや・・とは思ったのだが、具玉姫の猛追を見ているうちにそれどころか、吐き気がしてきた。16番、18番のバーディでやっとの思いで振り切ったという実感だ。
破れた具玉姫。「いいプレーができました。ホントにアイアンが良かった。でも10番でバーディとって・・・やっぱり意識しすると良くないですね。でもいいプレーでした。スッキリしています」
村口史子の賞金女王が決定した。2位具玉姫との差はわずか53万円。薄氷の女王確定だった。「18ホールやれて満足です。出だしのホールから、今日は90叩くんじゃないかという感じでした。でも昨日マッサージやってもらったんですが、やっぱり張った感じがあって・・」
開き直るしかなかった。すべては具玉姫しだい。まな板の上の鯉の心境だ。「肥後さんに頑張ってと言ったってしょうがないし。私が一番になれたらラッキーなんでしょうけど、でも自分自身、やれるだけのことはやったんですから。今年3勝もして、たまたまトップにいただけの話。少なくとも今週は悔いの残らないゴルフをしよう、それだけ考えてました」
決まってからシャンパンでお祝いをした。しかし本当は、まだシーズンが終わったという実感がないという。「もし一番になったらテレビの出演があるということになってます。それが終わったら、ほんとに終わったという気になれるかもしれないですね」