額賀が単独首位で決勝へ 17歳アマ伊藤誠道がプロ宣言/男子ファイナルQT4日目
2000年 日本プロゴルフ選手権
期間:05/11〜05/14 場所:カレドニアンGC(千葉)
佐藤信人、難コースで逆転V
東聡の「最終日は2オーバー?」の予想は悪い方へ外れた。いきなりボギーばかり3つという最悪のスタートで、起死回生のはずのイーグルも甲斐がなかった。結局この日は3オーバーの74。1打足りなかった。
佐藤信人は逆にバーディが先行のスタート。中盤からボギーしか出なくなったが、それでもトーナメントをなんとかリードし続けることができた。15番で貴重なバーディ。17番のボギーでイヤなムードにはなったが、もう大勢は定まっていた。最終ロングをパーで納めて1打差の逃げきり。最近4週の3位、5位タイ、8位タイ、2位タイという好成績の後に、ようやく嬉しい優勝が続いてくれた。
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「嬉しいです。めちゃめちゃ嬉しいです」と言う佐藤信人。「こんなに凄い試合に自分が勝てるなんて、夢のようです」
13番はラフに入れてボギー。14番はダフってのボギー。雷雨による中断となったとき、あまりいい気持ちではなかった。やはり中断があったキリンオープン、2回の中断のあとのプレーを2回ともミスしてしまった記憶がまだ新しい。「ですからトイレの方に行ってストレッチを軽くしたり、なんとか固まらないように。東さんと桧垣クンがいたんで軽く話をしたり・・」
「でもシビレを自覚したのは最後の2ホールくらいです。ボギーにはなったけど、それはそれでしょうがない・・という程度の感じでした。優勝とか何も考えず、目の前の1打をどう処理するか、きっちりやっていこうということだけ考えてました」
18番、2打遅れた東聡がイーグルチャンスに乗せた。「グリーンまでは204ヤード。2オンも十分狙えたんですけど、最悪の場合を考えて刻みました。もし東さんがイーグルなら、それもしょうがない・・」
その冷静な計算が結果的に勝利につながったのかも知れない。東はバーディで1打差。スレスレの勝利。「優勝の重み、まだ実感がないです。ラウンド中には考えもしなかったけど、優勝するってことは全英オープンに行けるチャンスも・・・。全英って、今年の自分の中では1番、2番の重みのある目標だったんです・・」
去年のベスト15で全英を確定している米山剛。同じ井上コーチについてる「兄弟弟子」だ。シーズン初めから「全英、行きましょうよ」と言ってくれていた。その期待に応えることができる。「嬉しいです。ほんと、嬉しいです」