藤田寛之を讃える谷口徹「あそこまで熱心なゴルファーはいない」
2001年 ゴルフ日本シリーズJTカップ
期間:11/29〜12/02 場所:東京よみうりCC(東京)
深堀踏ん張って首位キープ、伊沢と最終組対決
国内男子ツアー「ゴルフ日本シリーズ JTカップ」の3日目。前日64をマークし9アンダー単独首位に立った深堀圭一郎は、前半を2バーディと丁寧なゴルフをした。初日、2日で9つのバーディを奪った深堀だが、「今日はショットがすごく悪かったので、苦しかったですね。今日、天候とか条件が良かったですからね。皆伸ばしてくると思ったんですけれど・・・」この日はショットの正確性が欠けパーオンはするもののバーディチャンスがなかなか来なかった。
そして、首位を追う選手たちがスコアを伸ばし、その差は少しづつ縮まってきた。まず、スコアを伸ばしたのが、今シーズンの賞金王を確定させた伊沢利光だった。前日も8つのバーディを奪っ、この日も13番ホールを5つ目のバーディで9アンダーで2位に上がってきた。15番でボギーを叩いたが、17番パー5でその実力を発揮した。
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ティショットは打った瞬間に右手を離し、左に引っ掛けたかと思わせたがフェアウェイをキープ。およそ190ヤードは残る距離で8番アイアンを手にした。ボールはグリーンに落ちたが傾斜で戻されグリーンをこぼしてしまった。しかし、続く3打目でグリーンの傾斜を駆け上るとボールはそのままラインに乗りカップイン。イーグルを奪い首位に深堀に1打差となった。
最終18番パー3でティショットをショートした伊沢は、寄らず入らずのボギーとなったが、この日5ストローク伸ばし9アンダーで単独2位。賞金王に花を添えるべく、逆転優勝にチャンスが近づいた。
しかし、首位を守る深堀は、チャンスは少なかったが、ピンチが全く無かった。2日連続でボギーと苦手意識をもった13番も難なく2オンに成功しパー。続く14番ではティショットが少し左にブレラフに入った。そしてボールはだれかが打った後の芝生のない部分(ディボット)にすっぽり入ってしまった。そこでも、深堀は慌てず、ボールにアイアンのヘッドをガツンと当てにいき見事に2オンに成功した。
この日の深堀は全てパーオン、3つのバーディを奪ったホール以外は全て2パットを記録した。通算12アンダーは2位の伊沢に3打のリード。4年前のこの大会では、最終日を首位で迎えながら丸山茂樹に優勝をさらわれているだけに、今回は逃げ切って優勝を決めたいところだ。
また、伊沢と同じ組でまわった宮本勝昌、谷口徹もスコアを伸ばしてきた。終盤伸び悩みはしたが通算8アンダーの3位で並んでいる。そして、ベテラン勢もまだ諦めることはなかった。17番でイーグルを奪った中嶋常幸が7アンダー5位まで浮上すると、前日失速したジャンボ尾崎は8バーディ、2ボギーとスコアを6つ伸ばし5アンダー。再び上位に上がってきた。
明日、最終日こそ2001年シーズンの最終日となる。深堀が逃げ切るか、伊沢をはじめ実力ある選手が逆転を狙っているだけに、終盤になにかが起こりそうな気配がする。