藤田寛之、谷口徹 賞金王争いを演じる両者は苦しい予選ラウンド
2002年 サン・クロレラクラシック
期間:08/08〜08/11 場所:札幌ベイGC(北海道)
ノーボギーで回ったペーニャがトップ
国内男子ツアー「サン・クロレラクラシック」3日目。風もほとんどなく、過ごしやすい絶好のコンディションの中、上位選手たちは気持ちよくスコアを伸ばしていった。
首位に立ったのはクリスチャン・ペーニャ。6バーディ、ノーボギーと会心のラウンドで2位に2打差をつけ首位に立った。今季ダイヤモンドカップでは、優勝争いをしながらも最後に力尽きた。この悔しさをバネにして、明日はツアー初優勝を狙う。
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「ずっとドライバーの調子が良く、フェアウェイキープできたことが好スコアにつながった。2打差では安全圏とは言えないけど、今季は優勝争いもして勉強したし、明日は自分自身に期待している」
2位には尾崎直道と加瀬秀樹。尾崎は出だしでバーディを奪ったが、その後はチャンスをつかめず、我慢のゴルフが続いた。
「優勝を意識すると、どうしても自分を追い詰めてしまう。それでダメになったケースが多かったから、明日は楽に行くつもり」と、尾崎は久々の優勝に向けての意気込みを語った。
一方、加瀬は前半3つのバーディを奪い勢いづいたが、その後は最後までパーの連続で69をマーク。最終組で回ったペーニャ、尾崎、加瀬の3人は全員ノーボギーで回るという、綺麗なゴルフを披露した。
そして4位には中嶋常幸が浮上してきた。1番から8番ホールまでの間に4つスコアを伸ばす快調なゴルフを展開した。9番でダブルボギーを叩き失速したが、後半に入ってからは落ち着きを取り戻し、結局この日は7バーディを奪う活躍を見せ、スコアを13アンダーまで伸ばした。先のダイヤモンドカップでは、ペーニャとデッドヒートを繰り広げ、優勝をもぎ取った中嶋。明日も同じ展開で今季2勝目を上げられるか楽しみだ。
12アンダーには7人がひしめく混戦となっており、中には谷口徹や尾崎健夫などがいる。来週には全米プロ選手権に旅立つ谷口だが、この試合で弾みをつけたいところ。トップを行くペーニャにとって、4打差とはいえ谷口は怖い存在であるはずだ。
また、3週連続優勝を目指す今野康晴が11アンダーで12位タイにつけている。過去4勝中、3回を逆転で勝利してきた今野だが、5打差の逆転はきついかもしれない。明日はミラクルを起こすことが出来るのか注目したい。