日本ではサプライズを起こせず・・・タッド・フジカワは予選敗退/中日クラウンズ
2002年 中日クラウンズ
期間:05/02〜05/05 場所:名古屋GC和合コース(愛知)
J.ローズがスコアを伸ばした。そして宮里優作が追いかける
国内男子ツアー「中日クラウンズ」は、決勝ラウンドに入り雨模様になった。しかし、そんな条件の変化をまったく気にせずプレーしたのは初日から首位をキープするJ.ローズだった。2日目にスコアを伸ばせず混戦が予想されていたが、この日のローズはボギーを叩くどころかバーディを7つも量産し13アンダーまで伸ばしたのだ。
「今日のラウンドは決してパーフェクトではなかった。ミスショットのリカバリーがうまくできた結果だと思う。雨の日はリズムを崩しやすいが、リズムを崩すことなく集中できた」
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21歳のとても落ち着いた英国青年が大会を引っ張っている。そして、日本の21歳も負けてはいない。アマチュアとしてプロのツアーで優勝することができるか宮里優作がスコアを4つ伸ばし9アンダーで単独2位に浮上してきた。
13番パー3でこの日5つ目のバーディを奪い9アンダーまで伸ばした宮里は、距離の長い14番パー4では3打目がグリーンを少しオーバーしピンチを迎える。次が4打目、寄せなければダブルボギーも考えられる状況下でピンを狙って攻めた。結果2メートルはオーバーしてしまったが、返しのボギーパットをねじ込みこのホールをボギーにとどめた。
パッティングでも打ち切れずに外すことは滅多にない。常に強気に攻める宮里のゴルフが英国の、乗りに乗っている若手選手に通用するか、明日最終日の対決が楽しみだ。
自らも97年の全英オープンでアマチュアながら4位にはいるという偉業を達成しているローズは、宮里に対して「プロ、アマ関係なく、共にトロフィーを目指していきたい」とエールを送った。
7アンダー3位には2週連続優勝を狙うD.ウィルソンと地元愛知県出身の桑原克典が並んでいる。前日、17番パー3で見事にホールインワンを達成した桑原は、逆転で地元の声援にこたえたいところだ。