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宮里には負けられない!星野英正が涙の初優勝!!

国内男子ツアー第3戦「第44回 中日クラウンズ」が、愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースで開催された。この大会は海外からの招待選手も出場し、2年連続して招待選手が優勝していた。しかし、今年は日本人のそれもこの大会がツアー初優勝となる星野英正が王冠を手にした。

2日目に6ストローク伸ばし優勝争いに加わった星野は、最終日を首位と1打差の3位で迎えた。前半1バーディ、1ボギーでスコアを伸ばせなかったが、10番でバーディを奪い8アンダー。抜け出す選手が現れず終盤までもつれそうな展開だったが、勝負どころとなったのは14番だった。

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それまで首位に立っていた渡辺司が2打目を大きくショートしボギーを叩くと、星野はグリーン真横のベストポジションに運び、快心のチップインバーディ。さらに16番でもバーディを奪い10アンダー、2位に3ストローク差で念願の初優勝を果たした。

学生時代アマチュアとして数多くのタイトルを手にした星野だが、プロ入り後は満足の行く成績が残せず辛い思いをした。優勝後のインタビューでは「辛くてゴルフを辞めようと思ったこともあった・・・」と、涙まじりに語る場面も見られた。

同年代の近藤智弘や後輩の宮里優作の活躍も刺激になり、ライバルたちよりも一足速く優勝を勝ち取った。今回の星野の優勝を皮切りに、伊沢、片山、谷口などの下の世代、近藤や矢野東宮里優作などがツアーをさらに盛り上げてくれることを期待しよう。

星野英正、中日クラウンズでツアー初優勝
「まだ本当に勝ったのかなという気持ち。1人になって落ち着いた時にいろんなもの思い出すんじゃないかな。今日は気にしてリーダーボードを見たりするのはやめて、『自分にはまだやるべき事があるんだと言い聞かせてた。けど16番ホールでリーダーボードがデカデカと見えて、自分がトップに立っている事がわかった。でも自分でも冷静にプレーできたと思う。初優勝は先輩ゴルファーと比べると早いかもしれないけど、自分の中では凄く長かった。息抜きも遊びも知らず、ひたすらゴルフに打ち込んでいたけど、うまくいかなくて人と会うのが嫌になり、親に泣きついた事もあった。でもこれで親にも胸張って報告できる。実力ある同年代、後輩が続々出ているけど、その中で一番先に優勝できた事で意地見せられたし、ホッとした。アマチュアで勝ってた頃の勝ちパターンが蘇ってきた。今後はとりあえず全英オープンが目標。将来は世界の厳しい環境の中で自分を磨いていきたい」

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2003年 中日クラウンズ



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