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今季ツアーでの初日自己ベストスコアをマークした谷原秀人と矢野東の明暗/チームPRGR

JGTOツアーの第3戦「中日クラウンズ」は名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(6545ヤード、パー70)で4月29日(木)から幕を上げた。
今年で51回目を数える同大会は、民間企業が開催する最古のトーナメントであり、春のゴルフの祭典とも言われている。

大会前週の「つるやオープン」を欠場し、韓国で開催された欧州ツアー「バランタイン選手権」に出場していたチームPRGRの谷原秀人は最終日にスコアを伸ばし、通算1アンダー・28位タイの成績を残しての帰国となった。
オフの間は、体力・筋力アップトレーニングを積みながら、アジアンツアーにも精力的に参戦し、試合感を失わずに今季ツアーを迎えた。昨年は未勝利に終わっただけに「とにかく今季1勝目を一日も早く挙げたい」という思いは人一倍強い。

「中日クラウンズ」の舞台、和合コースは距離的には長くはないものの、硬く小さい砲台グリーンとホールをセパレートする樹木が大きく迫り出してショットにプレッシャーを掛ける。さらに、読みづらい風向きが難易度を高める。
開催週の水曜日、プロアマ大会のスタート前にドライバーのシャフトを交換した谷原。シャフト先端部分の剛性がそれほど高くないモデルに変更したのは、球筋をより打ち分けやすくしたい思いからだった。その「試しラウンド」で好感触を得て臨んだ大会初日。スタート前から突然降り出した雨の中で3バーディを奪取し、好発進した。ハーフターン前には雨は上がり、太陽が照り出し始めたものの、今度は和合名物の風が吹き出した。

バックナインではスコアを伸ばし切れず、1ボギーとスコアを落としたが、それでも2アンダー・17位タイに着けた。
「思い通りのショットを打てたのは2ホールほど。それでもスコアを何とかまとめられました。まだまだスコアを伸ばせる余力は十二分にあるので、最終日は(優勝を)狙える位置で迎えたい」と谷原は、ラウンド後は日が沈むまで練習場でボールを打ち続けていた。

そんな谷原と対照的なラウンドになったのがチームPRGRの矢野東。2ホール目でバーディを奪ったものの、3ホール目に不運ばダブルボギーを叩き、その後ショットが乱れて4オーバー・95位と出遅れてしまった。

「ラウンド中にスイングを制御仕切れませんでした。その理由がわからない。自分で納得できるショットをコースで打てなかったのが悔やまれますが、それでも今季ツアーでの初日の自己ベスト(笑)ですから悲観はしていません。練習場で(スイングを)立て直して明日は4つ以上スコアを取り戻してみせます」。

矢野も谷原と同じく練習場でボールを打ち込んだのだった。

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2010年 中日クラウンズ



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