【WORLD】夢のルーツ/ジェイソン・デイ ストーリー
2011年 全米オープン
期間:06/16〜06/19 場所:コングレッショナルCC(米国メリーランド州)
R.マキロイが独走のまま最終日へ! 石川、久保谷は後退
米国・メリーランド州にあるコングレッショナルCCで開催されている、海外男子メジャー第2戦「全米オープン」の3日目。ロリー・マキロイ(北アイルランド)が3ストローク伸ばし、通算14アンダーで首位を快走。後続とのリードを8打差に広げ、メジャー初制覇に王手をかけた。
通算6アンダーの単独2位にY.E.ヤン(韓国)。通算5アンダーの3位タイに、ともに「65」をマークしたリー・ウェストウッド(イングランド)とジェイソン・デイ(オーストラリア)と、ロバート・ガリガス続いている。石川遼は2バーディ、5ボギーと3ストローク落とし、通算5オーバーの48位タイに後退。久保谷健一も同じく3ストローク落とし、通算7オーバーの57位タイに後退した。
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<マキロイ、昨日に続き最少記録を樹立!>
マキロイの勢いが止まらない。2日目に一時的に通算13アンダーに達し、今大会の通算アンダー記録を樹立したかと思えば、この日14番で奪ったバーディで14アンダーまで伸ばし自らの記録を更新。さらに3日目を終えた時点での199ストロークは、03年にジム・フューリックが記録した200ストロークを抜き、54ホールでの最少ストロークとなる。
5番、9番(パー5)とバーディを重ねたが、10番(パー3)ではティショットを奥のバンカーに打ち込み、アプローチを寄せきれずにボギー。さらに、もっとも難度の高いとされる11番ではティショットを左のラフに打ち込んでしまう。だが、2オンに成功させると、約7メートルのバーディパットをねじ込み力強いガッツポーズ! 傾きかけた流れを戻し、独走態勢を保ったまま18ホールを完走した。今年の「マスターズ」では4打差をつけての単独首位で最終日を迎えながら、「80」を叩くまさかの自滅。その時を超える8打のアドバンテージを活かし、今度こそメジャー初タイトルに手が届くか。
<初日に出遅れたL.ウェストウッドが3位タイに浮上>
世界ランク2位のリー・ウェストウッド(イングランド)が、ジェイソン・デイ(オーストラリア)と並んでこの日のベストスコア「65」を叩き出した。4番でボギーを先行させたが、7番からは2連続バーディで取り返す。圧巻は後半。13番から3連続バーディとすると、16番(パー5)ではイーグルを奪った。「今日はドライバーが良かった。このコースはティショットが良ければ好スコアも出やすい。何回か雨も降っているからグリーンも軟らかくなったし」。初日は「75」を叩いて84位タイと大きく出遅れたが、3位タイまで浮上。普段から親交のあるマキロイとの差は依然大きいが「いまこの大会にいることはハッピー。木曜のひどいラウンドの後は、家に帰ることを考えていたから」と話した。
<キム・キョンテは「69」をマーク>
1アンダーの8位タイから出たキム・キョンテ(韓国)がノーボギーラウンドでトップ10に踏みとどまった。昨季の日本ツアー賞金王は4月の「マスターズ」に続き、初の全米オープンで予選を通過。持ち味のステディなゴルフを展開している。ムービングサタデーは3番で最初のバーディを奪うと、7番で2つ目。前半で追い上げムードを作った。しかし後半はチャンスを作れずにスコアカード通りの数字が並んだ。トップを走るマキロイとの差は拡がったが、初のトップ10、トップ5入りも見えてきた。23歳のジェイソン・デイ(オーストラリア)も3位タイにつけているだけに、アジアを代表する新世代プレーヤーとして期待がかかる。