大物ルーキーを退け、ランガーが3冠達成!/2010年米国チャンピオンズツアーレビュー
2004年 チャールズ・シュワブ・カップ選手権
期間:10/21〜10/24 場所:ソノマGC(カリフォルニア州)
新人マクナルティが2週連続優勝!アーウィンが最優秀賞獲得!
カリフォルニア州にあるソノマゴルフクラブで行われている、米国チャンピオンズツアー最終戦「チャールズシュッブカップ選手権」の最終日に劇的なドラマが起きた。初日から首位に立ち、今季2勝目を完全優勝で締めくくり年間最優秀賞「チャールズシュワッブ杯」まで手に入れようとしていたトム・カイト。そんなベテランプレーヤーに現在最も勢いのあるシニアツアーのルーキー、マーク・マクナルティが後半の猛チャージで逆転勝利を飾った。
これでマクナルティは先週の「SBC選手権」に続いて連勝、今季3勝目を挙げた。今季の賞金ランキング上位30名のみで争われる今大会で優勝賞金435,000ドル(約4,700万円)を手中に収め、賞金ランキングも14位から一気にトップ10入り。
<< 下に続く >>
この日、マクナルティがスタートした時にはカイトと5打差ついていた。しかし、マクナルティは後半の4連続バーディを含めこの日7バーディ、1ボギーの「66」、通算11アンダーでホールアウト。後続の結果を待った。
最終組スタートのカイトは序盤の7ホールで4ボギーと大崩れ。後半の13番ホールではイーグル、14番と16番でバーディと、終盤で盛り返すもイーブンパーに戻すのが精一杯。17番のパー3でマクナルティはバーディを決め、この時点でカイトを抜いて単独首位に。カイトは17番、18番でバーディを奪えずに1打差で涙を呑んだ。
カイトは今季1勝しかできなかったが、27試合出場でトップ10に13回入り、賞金ランキングも3位で終えた。しかし、今週リードを無難に守っていれば、ヘイル・アーウィン、クレイグ・スタドラーを抜いて「チャールズシュワッブ杯」(ボーナスには100万ドル)が転がり込んできたと考えると何とも惜しい結末となった。
結局、首と背中の痛みを堪えて出場したアーウィンがこの日3オーバー、通算4アンダーで7位タイに入り自身2度目の「チャールズシュワッブ杯」を獲得。チャールズシュワッブ杯のポイントレースでアーウィンとは僅か39点差で今大会に臨んだスタドラーも同じく7位タイで競技を終え、アーウィンを捕えることはできなかった。同レース3位にはカイトが入っている。