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遼、タイガーの2年ぶりVに驚き無し

2011年の国内男子ツアー「ジャパンゴルフツアー表彰式」が5日(月)、都内で行われ、石川遼は今季未勝利に終わりながらも平均パット賞、バーディ率賞、Most Impressive Player賞の3賞を受賞した。

中でも年間平均パット1.7072は現行の算出方法(パーオンしたホールのパット数÷パーオンホール数)となった1992年以降の最少記録。「常に惜しいパットができるようになってきた。外れてもボールがカップの近くを通るようになった」と手応え。2年ぶり2回目の受賞にも「(2年前)とは全然違う。1.5メートル以内のパットを自信を持って打てるようになってきた」と手応えを語った。

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日本時間この日午前、タイガー・ウッズが米カリフォルニア州で行われた「シェブロンワールドチャレンジ」で逆転優勝。自身がホストを務めるチャリティ大会で2009年の「オーストラリアン・マスターズ」以来となる勝利を手にした。

しかし、石川は憧れの存在の“復活”の兆しにも「カムバックしてくると信じていた。やっぱり勝ったなという感じ」と驚きはない。「今年何度か彼を見たけれど、僕はまだ世界でトップの選手だと思っている。他の選手とは打っている球が明らかに違う」。先月の「ザ・プレジデンツカップ」でその改造に取り組んできたスイングを目にした際、復活への確信めいたものを感じたという。

そして今季未勝利に終わった自分を引き合いに出しながら「タイガーのような状態をブランクとかスランプと言うのは間違いではない。あれだけの選手が、あまりにも調子を落として2年近く優勝から離れていた。僕は一年間勝てなかったくらいでスランプと言うのは間違い。“勝てないから、勝てないだけ”。まだまだ練習しなくちゃいけない」と謙虚な姿勢を貫いた。

またこの授賞式で特別賞、ゴルフ記者賞を受賞した松山英樹は「勝ったんですか!今まで見ていたタイガーが戻ってきた。目標にしていた人なので、素直にうれしい。そういう人と世界の舞台で戦えるのはうれしい」と、来年4月に2年連続出場となる「マスターズ」での“再会”を心待ちにしていた。(東京都港区/桂川洋一)

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