谷口徹のスイングをスーパースローで見る
2011年 三井住友VISA太平洋マスターズ
期間:11/10〜11/13 場所:太平洋クラブ御殿場コース(静岡)
2位発進の谷口徹 逆転賞金王も「諦めていない」
静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開幕した国内男子ツアー第22戦「三井住友VISA太平洋マスターズ」初日。先月の「ブリヂストンオープン」で今季初勝利をマークした谷口徹が、2勝目へ向け好発進に成功した。
10番から出た谷口は14番で6メートルを沈めてバーディを先行。続く15番、折り返しの18番でも4メートルのバーディチャンスをものにした。後半は3番、6番と2つのパー5で確実にバーディを奪取。ノーボギーのラウンド「67」で5アンダーとし首位の鈴木亨に1打差の2位タイにつけた。
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この大会では2006年から2年連続で優勝へのあと一歩が届かず惜しくも2位。特に07年はブレンダン・ジョーンズに最終ホールでイーグルを奪われ、御殿場での初勝利をさらわれた。「18番に来ると思い出す。何回見ても、良く入ったなあ…と」。名手が歴代チャンピオンとして名を連ねるだけに「そろそろ優勝したい」と力が入る。
谷口は前週、女子ツアーの「ミズノクラシック」の開幕直前、アドバイスを送った上田桃子がすぐさま優勝した。「話していてすごくネガティブで。“最悪だな”と思った」。技術面での指導以上に精神面で自信を持たせた。そして今週、上田からは電話で「一緒の週に優勝したい」とメッセージを受け「まあ、ボチボチ頑張ってくるわ」。“臨時コーチ”の力も存分に示しておきたいところだ。
現在賞金ランキングでは9位。トップのベ・サンムンとは8000万円以上の大きな差がある。だが今大会を含めて残り4戦を前に「あと3勝」と白旗をあげる気はない。「マッチプレーでいえば、ドーミーホールに来ているけれど、諦めていない。厳しいけれど可能性はゼロではない。そのためにこの試合を大事にしたい」と闘志をみなぎらせた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)