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ギャラリーに直撃、OBの危機から決着のバーディへ

兵庫県のマスターズGCで開催されている「マスターズGCレディース」最終日は、この日のベストスコアとなる「65」をマークしたポーラ・クリーマーと、最終18番で15mのバーディパットを捻じ込み土壇場で追いついた大山志保が通算7アンダーで並びホールアウト。決着は、18番の繰り返しによるプレーオフにもつれ込んだ。

1ホール目、2ホール目とともにパーで分け、迎えた3ホール目。これまで好調なショットを続けていた大山だったが、「気合も入っていたし、楽しくてワクワクしていて、体のリズムをコントロールできていなかった」と、ティショットは大きく右へ。「ファー!」。不安げに見送るボールは右サイドのOBゾーンに向かったが、ボールは落下すると同時に左に大きくはねてフェアウェイに転がり落ちた。

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「カート道にはねたかと思って、すごく“ラッキー”と思っていた」という大山。「このラッキーを絶対に活かそうと思った」という想いを込めて打った158ヤードの2打目は、真っ直ぐな弧を描きピン手前3mにピタリ。これを確実に沈めてポーラとの熱戦に終止符を打つバーディを奪い、3年ぶりの復活勝利を手にした。

勝利に繋がったプレーオフ3ホール目の“ラッキー”だが、実は男性ギャラリーの右手甲に直撃し、フェアウェイに戻っていたことが判明。これを後で知った大山は「当った方には本当に申し訳なかったです」と視線を落とし、「当ててしまったお詫びと、お礼を言いたい」と、既に治療を終えて帰宅していたギャラリーの住所と連絡先を聞いていた。幸いにも男性は骨に異常は無く、シップを貼る応急処置を受けて帰宅したとのこと。男性は救護室で大山が優勝した知らせを聞き、「良かった~」と喜んでいたという。(兵庫県三木市/塚田達也)

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2011年 マスターズGCレディース



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