バッバ・ワトソン、脅威の370ヤード越えドライブ!
新鋭飛ばし屋バッバ・ワトソンはツアーで人気急上昇
昨年アメリカ下部ツアーで爆発的な飛距離で昇格してきたレフティがソニーオープンで4位フィニッシュ、一躍PGAツアーのニューフェースとして話題になっている。名前は「バッバ・ワトソン」。昨年のツアー平均飛距離は334ヤード。2004年の時はツアー競技で422ヤードというビッグドライブを放った記録も残している。3年間戦った下部ツアーのネーションワイドツアーで自動昇格となる最後の枠21位で卒業、昨秋は特別海外招待選手として三井住友VISA太平洋マスターズ(24位)、ダンロップフェニックス(39位)、豪州オープン(14位)、豪州PGA(25位)、豪州マスターズ(プレーオフの末2位)と戦った。
ソニーオープンは出場順番が下位のため、マンデー予選を予定していたが、オアフ島に到着したときに本選出場の知らせを聞いて喜んだそうだ。これまで全米オープンを含め数回のツアー試合には経験があるものの、ツアーメンバーとしてのデビュー戦は緊張したという。2月末のリランキングが心配だったが、予選通過の目標を67-70というスコアでクリア。週末は1イーグル、11バーディという内容で66-65という追い上げをみせ単独4位でフィニッシュ。4位フィニッシュの42万ドルは昨年1年間がんばって稼いだ下部ツアーの年間賞金(40万ドル)を超える大金。左打ちで豪快なスイングは誰からも教わらないという自己流。オーバースイングと下半身を大きく使ったビッグドライブはタイガーもダンロップフェニックスでバッバを見て驚いたという。2ラウンド目3組前を回っていたバッバが左ドッグレッグのパー4(332ヤード)をアイアンでワンオンしているのを目撃していた。ミケルソンもバッバがジョージア大学在籍時代に一緒に回った事があるが、全くかなわなかったそうだ。なお、バッバの使用ドライバーはピン。
グリップ下のテープ巻きに7枚以上を費やしてフックボール防止をしているという。趣味はたくさん寝ることで自分自身を怠け者と認識しているバッバ。筋肉トレーニングやジョギングは大嫌いでやるとしたら動かなくていい自転車漕ぎかな?と語る。最近のアスリートゴルファーが集る最高峰のUSPGAツアーには感じがだいぶ違うキャラクター。ただ単にドライバーを遠くに飛ぶだけではなく、ソニーの最終ラウンドでは狭いワイアラエCCのレイアウトで14ホール中11ホールのフェアウェイを捕らえている。ビュイック招待ではタイガー、ミケルソンと共に大会前記者会見に呼ばれるなどバッバの人気は急上昇中。今年楽しみなルーキー選手だ。