ワトソンのプレーは、中嶋に少なからず影響を与えたはず

「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」初日、54歳の中嶋常幸が、首位と1打差の4位タイ発進。この日は加瀬秀樹や井戸木鴻樹らベテラン勢の奮起が目立ったが、やはり一番の注目はこの人だろう。

ベテランの奮起といえば、今では真っ先に思い浮かぶのが、先週の「全英オープン」でプレーオフで惜敗した59歳のトム・ワトソン。報道陣に話題を振られた中嶋は、「見たよ、見たよ、テレビで。涙が出ちゃうくらい凄かったね」と、声のトーンを上げた。

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「飛ぶということが1つ、それとスイングの正確さ。パットが良ければ、普通にレギュラーツアーで戦えるよね。あとはやっぱり凄いのは彼の経験だろうなあ」とワトソンを分析。自身もターンベリーで開催された「全英オープン」への出場経験がある上、同世代としてワトソンと世界の舞台で戦ってきた。ワトソンを語る口調や表情は、他者のそれとは違う、何か深い思い入れを感じさせた。

最後に、「かと言って、自分にプレッシャーはかけないよ」と一言。報道陣が期待していた、『刺激をうけたよ』『負けないように頑張ろうと思ったね』というような答えは直接聞くことはできなかったが、心の中での呟きが聞こえてくるような、初日の好スタートだった。