今田竜二、フォーティーンと用具契約を締結
09年のゴールを語るケニー・ペリーのインタビュー
2008年、48歳のケニー・ペリーは生まれ故郷のケンタッキーで、ライダーカップ米国チームの優勝に貢献しました。PGAツアーで12勝のペリーは、次なるゴールとして20勝を目指しています。40歳になって以来、9勝しているペリーは、高い目標を掲げることで自分を奮い立たせ、自信を深めています。ゴールの設定とは、自らの目指すものを決め、それを達成するための方法を見つけること。ケニー・ペリーがキャリアで初めて真剣に達成したいと思ったゴールは、2008年、生まれ故郷のケンタッキー州で行なわれたライダーカップに出場することでした。
ケニー・ペリー
「それまで私は、PGAツアーでゴールを設定したことなんてありませんでした。でも、妻のサンディーに、“ライダーカップに出るためには、なりふり構わず準備する。それでダメなら後悔しない”と話したのです。“全力を尽くす限り、結果がどうなろうとこだわらない”、私は常にそう思ってきました。」
ライダーカップまで4ヶ月となった5月のAT&Tクラシック。今田竜二に負けたことが、ペリーの心に火をつけます。
ケニー・ペリー
「AT&Tクラシックで今田竜二とのプレーオフ、私のボールは木に当たってから転がって池に消え、結局、負けてしまいました。翌日の新聞で、ポール・エージンガー・キャプテンが“ペリーよ、チーム入りのためには優勝しろ”と話したことを知りました。あれで目が覚めましたね。ポイントで圏外にいた私には、ああいった刺激が必要だったのです。そして、ライダーカップ出場に向けての計画を実行し、目標を達成できたなんて、正直言って信じられませんでした。」
AT&Tクラシックで勝利を逃したペリーは、メモリアル、ビュイック・オープン、そして、ジョン・ディア・クラシックで優勝。賞金ランキングでは世界ナンバー1のタイガーに次いで2位へ浮上。そして、バルハラへの切符を手にしました。
ケニー・ペリー
「“信じられない”、“魔法のよう”、そんな表現ばかり口にした1年でした。」
ズバリ2009年の目標は?
ケニー・ペリー
「私のゴールはメジャーで勝つこと、そしてツアー通算20勝です。48歳の私が20勝に達するためには、あと8勝しないといけません。デービス・ラブがディズニーで通算20勝目を上げたことは、大きな励みになりました。」
ペリーはシード権が切れる2012年まで、プレッシャーなしに20勝を目指すことができます。2000年、通算20勝目を上げたタイガー・ウッズの勤勉さは、ペリーにも大きな影響を与えています。
ケニー・ペリー
「タイガーがゴルフ界全体のレベルを引き上げたことに刺激を受け、さらに練習に励み、向上できたと思っています。タイガーに少しでも近づくためには、彼の倍の努力をしないといけませんからね。私は内気なのでコースではあまり多くを語りませんが、勝利に向けて闘争心の炎が燃えたぎっている点では誰にも負けません。」
ケニー・ペリーは、2008年とは違い、今年はメジャーと世界ゴルフ選手権を中心にスケジュールを組んでいます。ペリーが最後に4大メジャーとWGCの3試合全てに出場したのは2005年。その7試合のうち20位以内に入ったことがないのは、WGC・CA選手権だけとなっています。