2011年 ザ・プレジデンツカップ
期間:11/17〜11/20 場所:ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)
「期待に応えたい」 遼、エルスとチームの先陣を切る!
「ザ・プレジデンツカップ」開幕を翌日に控えた16日(水)、石川遼はアウトコースから18ホールの練習ラウンドを行った。前日は飛行機のトラブルによりメルボルンへの到着が遅れ、コースを回ることなく空港から晩餐会の会場に直行。周囲との遅れを取り戻すかのように、ドライバーからアプローチ、パットまで入念に18ホールのチェックを行った。
この日、初日に行われるダブルス戦の組み合わせが発表され、石川はアーニー・エルスとペアを組むことが決定。エルスとは09年大会でもチームをともにするなど気の知れた仲とあり、「心強いですね」と全幅の信頼を寄せる。
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練習ラウンドではエルスと16ホールを共にし、「攻め方やゲームプランを教えてくれた」と、ラウンド中に手振り身振りでアドバイスを受ける場面が目立った。ティショットはエルスが先に打ち、エルスのショットを見届け、アドバイスを受けてから石川がティショットを打つ。コースはドッグレッグのホールが大半を占め、選手の飛距離によってマネジメントが大きく左右される特徴的なレイアウト。エルスの意見も組み入れながら、石川がドライバーを手にしたのは僅かに6回だった。「ドライバーで打ちたい時もあった」と本音を漏らす一面もあったが、「ちょっと曲がったら、すぐに難しいところにいってしまう」と納得の表情。「アーニーに任せてやっていきたいですね」と、メジャー3勝を誇る名手の言葉を忠実に受け取っていた。
ノーマンから託されたのは、チームの先陣を切るトップスタート。「最初の組のチャンスをくれたことにキャプテンの期待を感じたし、“勝ってきてくれ”という意思が感じられた。その期待に絶対に応えたい」。対戦相手は、ともに米ツアーで今季2勝を挙げるなど、米国選抜若手のエース格であるウェブ・シンプソンとバッバ・ワトソン。いずれも世界ランキングで石川を大きく上回る難敵だが、「2年前に比べたら上手くなっていると思うし、チームに溶け込めている。とにかく勝利に貢献したい」と、信頼を寄せるエルスとともに臆することなく立ち向かう。(メルボルン/塚田達也)