2009年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント
期間:07/23〜07/26 場所:ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)
遼、「自分を褒めてあげたい」充実の10位タイ
「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」最終日を、通算6アンダーの22位タイで迎えた石川遼。首位とは7打差と離れてはいるが、僅かに可能性の残る逆転勝利に挑むべく1番ティからスタートを切った。
ショットは安定しているものの、バーディパットを惜しくも逃す展開が続いた序盤。だが、6番パー4で7メートルを捻じ込んでバーディを奪うと、流れは一気に好転する。9番パー5でもバーディを奪い後半に折り返すと、10番、さらには13番、14番とバーディを重ねる。16番でもバーディを奪うなど、一時は首位に2打差まで肉薄。逆転優勝も現実味を帯びてきた、その矢先だった。
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17番パー4のティショットを右ラフに打ち込み、残り157ヤードの2打目。ボールはグリーンに僅かに届かず手前の斜面に当たり、そのまま池へと転がり落ちた。「もう少し左を狙えば池を越えていたけど、ピンを狙ったことでボギーに繋がってしまった。優勝を狙うには、バーディを奪うしかなかった」。最終的には、通算11アンダーの10位タイで終えた石川。17番はシビアなピン位置でも果敢にピンを狙った結果だが、「17番に来た時に、バーディ、(18番パー5で)イーグルで優勝を狙える位置までスコアを伸ばせた。そこまで来られた自分を褒めてあげたいですね」と、後悔の様子はなかった。
18番ティに向かう途中、カートで移動する大会名誉会長の長嶋茂雄氏に遭遇して握手を交わし、「今週、18番で初めてフェアウェイに乗ったんです。長嶋さんに力をつけていただきました」と、感激の表情。最終18番のグリーンサイドで再び長嶋氏と対面し、「来年、また挑戦します」と、2年連続で優勝にあと一歩届かなかったリベンジを誓った。