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数字で見る、全美貞の圧倒的な強さ

先週の「大王製紙エリエールレディス」開幕を前に、2戦を残して自身初の賞金女王を確定させた全美貞。今季はここまで4勝を挙げ、新たに導入されたポイントレース『メルセデス・ランキング』の獲得も既に決めている。同賞は各トーナメントの順位に応じてポイントが配分され、いかに安定して上位フィニッシュを続けてきたかを物語るもの。実際に、優勝を除いたトップ10入りは実に18回。2冠達成の栄誉に相応しい、突出した成績だ。

2つのビッグタイトルは全に渡ったが、まだ各スタッツの順位を競う部門別タイトル争いが残されている。とは言え、この争いでも、平均ストローク数、平均バーディ数、平均パット数の主要部門で全がトップに名を連ねている。今シーズンの戦績を見れば、それも当然と言えるだろう。

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特筆すべきが平均ストローク数だ。70台をマークしているのは僅か4人という中で、先週を終えた時点で70.0945という数字は、2位のアン・ソンジュに約0.36ストロークという大差をつけるもの。記録が残る過去の最少ストローク数は、2003年に不動裕理がマークした70.2727。今週、全が通算8オーバー以下で競技を終えた時点で、不動の記録を更新することになる。

今週開幕前、平均ストローク数について「これまであまり気にしていなかったけど、思ったよりも数字が低かった(ストローク数が少なかった)ので、頑張りたいとは思った」と、数字へのこだわりを口にしていた全。「それだけを目指しているわけではないけど、(不動を抜けたら)嬉しいですね」と、記録更新に意欲を見せていた。迎えた「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」初日は、「パットが合っていなかった」と言うものの2アンダー4位タイ発進。条件の“通算8オーバー以下”のクリアは、ほぼ確実と言える。

ちなみに、もし全が今週を通算17アンダー以上で終えれば、同ツアーでは前人未踏の平均ストローク60台に到達する試算が出されている。「それは、すごく運が良くないと・・・。諦めます」と一笑に付していたが、どうせなら・・・新たな歴史が作られる瞬間を見てみたい。また、僅かながらもそれを期待させてくれるのが、今季の全の強さでもあるのだ。(宮崎県宮崎市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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2012年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ



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