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フジサンケイクラシック、競技成立なるか

国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」が“ツアー史上初”のピンチに立たされている。会場の山梨県・富士桜カントリー倶楽部は、台風12号による開幕前日から大雨に襲われ、コースコンディションの不良により1日(木)が中止、2日(金)に開始された第1ラウンドも半分の選手がスタートできず、3日(土)の午前7時から再開する。

コース整備スタッフの全力の復旧作業が続く一方で、雨風の勢いは増すばかりだった。バンカーはもちろん、美しいフェアウェイやティグラウンド上にも水たまりが至る所にでき、この2日の午後にスタートする予定だった選手たちは打撃練習場で打席を探すのも一苦労。中断、再開を繰り返し、午後3時10分にサスペンデッド。出場選手の約半数、60人の選手が第1ラウンドすら開始できないまま、土曜日を迎えることになった。

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晴天の状況とはあまりにも異なる状況下でのプレーに、選手たちからは不平不満も聞こえてくる。だが選手会長の宮本勝昌は「(サスペンデッドを)判断する側は非常に苦しい決断だったと思う」と主催者や日本ゴルフツアー機構(JGTO)関係者の心境を慮った。

今大会に大会期間を延長する予備日は設定されておらず、このまま悪天候が続けば、出場選手数と日照時間を考慮すると、残り2日で72ホール、54ホールを消化するのは極めて厳しい状況だ。大会が競技として成立するためには出場選手全選手が36ホールを消化することが必要。記録の残る1985年以降、競技が不成立となった例は無い。

JGTOの見解では、またしても大雨予報の3日に最終組が9ホール以上、未消化ホールを残してしまうと競技成立、続行が難しいという。「全員何としても最低でも36ホール、できたら54ホールでという考えだと思う。選手だけじゃなく、皆さん願っている。関係者、ゴルフ場の人たち、スタッフのみなさん、もちろんJGTOも主催者もそう思っている」と宮本。自然との戦いと言われるゴルフ。果たして誰もが安堵する結末を迎えられるだろうか。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2011年 フジサンケイクラシック



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