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石川遼

遼、豪雨に打たれ9ホールを消化し1オーバー

国内男子ツアー第13戦「フジサンケイクラシック」は2日(金)、前日に降雨によるコースコンディション不良のため順延されていた第1ラウンドが開始された。しかし午前中にスタートした石川遼も9ホールを消化したところでまたしても雨天の影響でサスペンデッドに。1バーディ、2ボギーとし、1オーバーの暫定10位から再開を待つことになった。

台風12号の影響で開幕前日の8月31日(水)から降り続く大雨により、1日遅れで迎えた第1ラウンド。しかしこの日も、上空の分厚い雲は富士桜CCを容赦なく襲った。石川は当初の予定より約30分遅れて10番からティオフ。ブルーのレインウェア姿で大会史上の3連覇を目指してスタートした。

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出だしのパー4はセカンドショットでグリーン奥にこぼすものの、アプローチで寄せてパー発進。すると続く11番でティショットを左に曲げ、第2打をフェアウェイに出したところで、雨の勢いが増し午前9時30分から約1時間40分の中断を強いられた。再開後、このホールを結局3オン2パットでボギーを先行。しかしその後は厳しいコンディションの中を耐え抜いた。

328ヤードと短い14番パー4でティショットをグリーン手前の右ラフまで豪快に運んでバーディを奪い返す。17番(パー5)では第2打がグリーン右手前のバンカー内の水たまりに入って、泥水の中の捜索を余儀なくされる珍しいシーンもあったがパーを重ねた。折り返しの18番で第2打がグリーン右のバンカーに打ち込み、これが“目玉”となってボギーとし、続く1番で第2打をバンカーからグリーンに乗せ、バーディパットを打つ前に翌日への順延が決定した。

スタート前からの中断の連続、コースコンディションの劇的な変化と条件は厳しかったが「全然、苦にはならなかった。これで試合をやるんだ、という気持ちで朝からいた。モチベーションを維持してプレーできた」と言う。「『こんな状況でやるのか』という気持ちで打つことは良くない。一瞬そう思ったとしても、ボールに向き合うときは気持ちをちゃんとリセットして打とうと思っていた」と集中力にメリハリをつけた。同組の片山晋呉も同じ1オーバー、ブレンダン・ジョーンズはイーブンパーと出遅れることなくプレー。「3人とも『崩れないぞ』というのを持っていて、ミスも3人通して少なかった。(この組で)団体戦だったら一番良かったんじゃないですか」と口元を緩めた。

3日(土)も雨予報となっており、スタート時間やコンディションも不規則になるとみられる。それでも「実際プレーがスタートしてからは、自分だけ(この条件下で)やらされるわけではない。自然にしがみつこうと思う」と3連覇への並々ならぬ意欲は決して衰えることは無い。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

2011年 フジサンケイクラシック



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