藍、届かず!女子開幕戦はアン・ソンジュが制する!
2010年 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント
期間:03/05〜03/07 場所:琉球GC(沖縄)
やはり強い!韓国勢の強さに日本勢完敗
国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、2008年の宋ボベ以来2年ぶりに韓国人選手のアン・ソンジュが制した。アンは昨年のクオリファイで2位通過を果たした選手で、韓国ツアーでは07年、09年に賞金ランキング3位に入る実力を持つ。
そのアンが日本ツアーに興味を持ったのは、08年の1月に冬季キャンプとして宮崎県で合宿を行ったときに、日本食を食べて気に入ったのがきっかけ。そして、日本のことに詳しい申智愛に、日本ツアーはギャラリーが多くて楽しい、プレーに集中できるから良いなど情報を聞き、日本行きを決意した。
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この日、最終18番のグリーンサイドには、アンの優勝をお祝いしようと申が待機していた。手には水の入ったペットボトルが2本。全選手ホールアウトした瞬間、申はアンの元に駆け寄り、頭から祝福の水を浴びせた。
アンは韓国勢の強豪選手に通じていえる安定したショットが特徴だが、ドライバーの飛距離はトップクラス。女性では数少ない8.5度のロフト角で、バックスピン量を抑えたスイングをする。そのため、打ち出し角は低めだが前に転がるランが多い。したがって、逆風や横からの風に強く、コントロール性に優れている。
そこに多彩なアプローチの技術が加わっているだけに、同じ組でラウンドした上原彩子も「上手い」と舌を巻く。この日、スコアを伸ばした有村智恵も「日本に来たばかりの外国人選手には負けたくないという意識はみんな思っていると思いますが、10アンダーはさすがに追いつけないですね」とアンの勝利に脱帽だ。
クオリファイ通過で上位の韓国人選手では、トップ通過のヤング・キムも、現在は新規で契約したマルマンのクラブ調整に時間がかかり本調子ではないが、いずれ優勝争いに絡んでくるはず。そして、彼女たちを日本ツアーに送り込んだ申も6試合は確実に出たいと公言している。全美貞、李知姫、宋ボベ・・・今年は韓国勢が何勝するのだろうか。(編集部:本橋英治)