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憧れの先輩の前で単独首位に立った森田理香子

国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は、宮里藍の凱旋出場という話題もあり、多くの注目を集めている。しかし、話題としてはそれだけではない。国内ツアーの開幕戦ということで、昨年日本ツアーを盛り上げた賞金ランキング上位の横峯さくら諸見里しのぶ有村智恵などの仕上がり具合や、今年から日本ツアーに参戦する海外出身のルーキーたちの実力など。その中で初日に5アンダーをマークして単独首位に立ったのは、プロ2年目のシーズンを迎えた森田理香子だった。

昨年から本格的にツアーに参戦する森田は、シーズン序盤に6試合連続予選落ちという苦い経験をした。ところが、その後に19試合連続予選通過を果たし、そのうち3試合はトップ5に入る活躍を見せた。その成績からGTPA(ゴルフトーナメント振興協会)の新人賞を受賞するなど、昨年中盤からの成長は著しい。

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この日、単独首位と分かって臨んだ共同記者会見では、プレーの内容よりもまず「不動さんは憧れの先輩でもあったので、緊張しました」と、同伴競技者の不動裕理について語り始めた。ラウンド中は、一時不動が4アンダーをマークして首位タイに浮上していたため「不動さんについて行こうと思っていました。不動さんは小技が上手くて、精神的にも安定しています。驚くことが何ホールもありました」と、自分のゴルフに徹するのではなく、不動のゴルフに負けないようにという意識でラウンドしていた。

アマチュア時代から注目を集めていた森田は、何度もプロのトーナメントに出場しているが、不動とも以前からラウンドした経験はあった。その経験の中で、不動のゴルフを参考にしたいという気持ちが憧れという表現になったようだ。

この日は宮里藍横峯さくらの組には、今大会のアマチュア予選で首位通過を果たした澤田沙都子(17才・高校2年生)が一緒にラウンドした。澤田は「自分のゴルフに精一杯でプロのプレーは見られませんでした」と感想を言うが、この日は1アンダーの18位タイという好成績を残している。

森田や澤田のように、多くの若手選手が先輩プロと実際のトーナメントでラウンドし、多くのことを吸収することで、強い選手が次から次へと生まれてくる。これは、宮里藍横峯さくらが同じような経験をしてきた。実力あるアマチュアにもそのような環境を提供し、新しい世代から有望選手を発掘しているからこそ、今の国内女子ゴルフ界は魅力あるトーナメントになっている。(編集部:本橋英治)

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