2011/06/18全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈4〉】

残念ながら予選を通過する事が出来ませんでした。藤田さんは最後まで果敢に攻めましたが、コングレッショナルCCには2日ともやられました。 でも、今回は藤田さんの調子も良くなかったし、結果だけを見て、全てを判断してほしくはないですね。負け惜しみになるかもしれないけど、藤田さんが普通の調子なら予選通過は全然問題ないでしょう。トップ10に入るかどうかと言われたら、それはやっぱり完璧なゴルフをしないといけないでしょうけど、昨年のペブルビーチと今回のコングレッショナルを回らせて頂いて僕自身が感じたのは、全米オープンような厳しいセッティングになればなるほど藤田さんは力を存分に発揮出来るって事。 結果が結果だ...
2011/06/17全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈3〉】

結果は皆さんご存知の通り、トータル8オーバーの145位でした。 出だしから波に乗れず苦しい展開だったにも関わらず、5番ホールでピッタリ寄せてバーディ。さぁこれから!という時だったのに…。次の6番ロングホールでセカンドショットのレイアップをミスして池に入れてしまいました。 完全に僕のミスです。藤田さんは僕のすすめる番手を手に取り、ただ打っただけですから。レイアップしてハザードに入れるなんて事は、キャディとして絶対にやってはいけない事。そのホールから4連続でボギーが続いた事を考えると、あのホールのミスは痛過ぎました。せっかく向き始めた流れを自分から手放したようなものですからね。本当何やってんだか…...
2011/06/16全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈2〉】

コースセッティングが難しいことで知られる「全米オープン」ですが、ラフの深さは昨年同様、ある程度の長さに抑えてあります。「全米オープン」だから、ラフは恐ろしく深いとお思いの方もたくさんいらっしゃるでしょうけど、日本オープンのセッティングなんかの方がここよりもラフはずっと深いですよ。 この長さはグリーンまで持っていけるかどうかを選手に悩ませる長さ。もちろん場所によっては深い場所もありますが、基本的には相当悩むでしょうね。なぜ悩むかと言いますと、このコースはグリーンへの入り口が両サイドにあるバンカーや池によってめちゃくちゃ狭くなっているんです。 それがほぼ全ホール。ピンポジションによってはそれら...
2011/06/15全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈1〉】

藤田寛之プロのキャディの梅原です。マスターズに引き続き今回の「全米オープン」レポートを担当させて頂ける事になりました。現地でしかわからないコースの状態や、藤田さんの様子なんかを出来るだけたくさん
2011/04/09マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈8〉】

「マスターズ」2日目。 残念ながら予選を通過する事は出来ませんでした。 今日の藤田さんは振れていなかった。やはり、もの凄いプレッシャーがあったんでしょうね。 絶対に予選を通過したいという思いは当然です。藤田さんにとってオーガスタは、幼い頃からずっとテレビで見てきた憧れの場所だから。昨日の2アンダーも、自分はこれだけやれるんだという自信になったはず。それだけに、今日は悔しくて悔しくて仕方ないと思いますよ。 僕も僕で、何回風を読み間違えたら気が済むんだろ。 でも本当にわかんなかった。 基本の風向きがアゲンストで、セカンド地点で体に感じる風もビュービューのアゲンスト。 けれどグリーン上は全く吹いて...
2011/04/08マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈7〉】

「マスターズ」初日。藤田さんは2アンダーの14位タイ発進です。 先日書いた、「アーメン・コーナー」の11番でダブルボギーを叩きました。ティショットは右の林の中へ。次のショットは出すだけで、3打目で何とかグリーンを捕えられれば、と思っていたんですが…やられました、風に。 10番ホールまでの風向きなら11番は向かい風になるはずなのに、藤田さんの3打目はどんどん勢いを増して、右奥のバンカーへキャリーで入りました。これがアーメンコーナーの風なんですね。 藤田さんのショットは完璧でした。風向きが逆になっていたにせよ、読みきれなかったのはキャディの責任です。それ以外にも、ジャッジで躊躇してしまうケースが...
2011/04/07マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈6〉】

「アーメン・コーナー」の出口、13番ロングホール。 風向きにもよりますが、このホールはバーディチャンスに付けたいホールですね。11番のミドルが505ヤードで、この13番は510ヤードですから距離的にも十分2オンを狙えます。 ただ問題なのはセカンドショットのライ。このホールのセカンドショットは強烈なつま先上がりになるため、フック系の強い球が出やすいんです。グリーンのすぐ手前にはクリークがあるので転がしては行けないし、オーバーしてグリーン奥からのアプローチは藤田さんでも寄せにくい。 かといって、届く距離なのにわざわざレイアップするのも…。 何にしても、ここははっきりとした決断が必要です。 14番...
2011/04/06マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈5〉】

「アーメン・コーナー」の2ホール目、12番のショートホールはゴルフファンなら誰もが知っている有名なホールですね。 距離も155ヤードと短いのに、なぜ世界のトッププロがあんなに苦しむのか? 大きな要因はやはり風ですね。このホールは非常に風が読みにくい。アーメンコーナーをキレイに取り囲んでいる林のせいで風がクルクル回る時があるんです。特にやっかいなのは追い風の時。追い風がグリーンを取り囲む林の壁に跳ね返って、向かい風に変わるんです。 縦幅が10ヤードぐらいしかないグリーンを狙うのに、風を反対に読み間違えたら…当然結果はとんでもない事になりますよね。隣の11番ホールのピンフラッグと12番のピンフラ...
2011/04/05マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈4〉】

今日は「アーメン・コーナー」の入り口、11番ホールについて。 オーガスタの11番ホールから13番ホールは「アーメン・コーナー」と呼ばれ、神に祈らなければ無事に通れないと言われるほど難しいんです。 11番のミドルホールは505ヤード!これだけの距離があるミドルで、あれだけティショットのターゲットが狭いホールを初めて見ましたよ。両サイドにある高い林の間は、ティーグランドから見ると“隙間”にしか見えません。 その隙間を打っていくんですが、ただ飛ばすだけじゃダメなんです。フェアウェイ左サイドにしっかり300ヤード近く飛ばさないと、セカンドショットでグリーンを狙えません。 藤田さんが快晴無風で会心のティ...
2011/04/04マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈3〉】

オーガスタナショナルGCの正面ゲートからクラブハウスに通ずる道を「マグノリアレーン」と言います。 長さ300メートルほどの木蓮(マグノリア)の並木道。 この道を通行できるのは、プレーヤーとスタッフ。そしてメンバーだけ。選手にとってはまさに“ドリームロード”。今田竜二選手は初めてここを通った時に涙を流したそうです。それだけ凄いところなんですね、オーガスタは。 マスターズウィークが近づくにつれ、コースも日ごとに変化し始めてきました。グリーンも少しづつスピードが上がっています。 ビックリしたのは、スピードは上がっても、硬さはそう変わらない事。もちろん試合の時はもう少し硬くなるんでしょうけど、今の段階...
2011/04/03マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈2〉】

「オーガスタ攻略に必要なのはやはりショートゲーム」 と言う事で、藤田さんは練習ラウンドを開始した3月31日からこの3日間、ほとんどの時間をグリーン周りからの練習に費やしています。 グリーンの傾斜はやはりもの凄いですね。いくつかのグリーンだけが凄いのなら日本でも見た事がありますが、ここは18ホール全部が凄い。現地のキャディさんに聞いたんですが、オーガスタで1番低い場所は12番ホールらしく、他の17ホールは基本的にその12番に向かって傾斜してるんだって。秘密の情報ですよー。 とにかくフェアウェイもそうだけど、グリーンも平らな場所が全く無い。1打たりとも気持ち良くショットやパットをさせてくれないんで...
2009/08/23国内男子

藤田寛之が通算20アンダーで自身初の年間2勝目を達成!

優勝を達成した。 アメリカ帰りの藤田は、今大会にはぶっつけ本番で臨んだ。18番グリーンでの優勝スピーチでは、藤田に代わってコースを2ラウンドして下見をしたキャディの梅原氏に感謝する一幕も。今週は
2008/06/16プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちのチャリティ活動<藤田寛之>

様子をテレビで見て愕然とした。さらに時間を追うごとにその甚大な被害が明らかになり、いてもたってもいられなくなった。 大会週の火曜日には専属キャディの梅原さんと、観光がてら万里の長城まで足を伸ばした
2005/05/23プレーヤーズラウンジ

藤田寛之が完全優勝!!/マンシングウェアオープンKSBカップ

ウイニングボールは、そっとポケットにしまった。かわりに、専属キャディの梅原さんから、それまでの17ホールで使用していたボールを受け取った。「みなさんの声援が、僕に勇気をくれたから」。感謝の気持ちを