2009/06/06GDOEYE

4連続ボギーから復活! 三塚優子、再び優勝争いへ

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」初日を、3アンダーの単独首位で終えた三塚優子。2日目は当然最終組に入り、さらにスコアを伸ばすべくスタートした。しかし、第1打のティショットは左サイドの斜面下に消え、OBも覚悟した。ところが、1打目は斜面の途中に止まっていてセーフ。幸いにもパー5だったため、2打目でフェアウェイに戻し、およそ160ヤードの3打目でグリーンを捉えパーで切り抜けた。 続く2番はピン手前5mのバーディパットを沈め、4アンダーまでスコアを伸ばした。ところが、3番パー3でティショットをグリーン左サイドの深いラフに入れボギーを叩くと、4番は2打目がグリーンをオーバーし崖下のラフへ。...
2009/06/05GDOEYE

木戸愛、元レスラーの父の声援にこたえられるか!?

国内女子ツアー第12戦「リゾートトラストレディス」の初日。昨年のプロテストに合格した木戸愛が、プロ転向後初めてのレギュラーツアーに出場している。木戸は、今季のステップアップツアー第2戦「マルナカレディースオリーブカップ」に優勝し、今週から4試合のツアー出場資格を獲得した。 その木戸の活躍する姿を見るため、神奈川県の自宅から父親の木戸修(元プロレスラー)さんが会場に駆けつけた。レスラー時代からゴルフを趣味に持つ父親の影響で始めたゴルフだが、ジュニアの競技ゴルフに参加するなどし、木戸はゴルフの魅力に取り付かれた。 そして、高校は宮里藍が在籍した東北高校に進学。1学年上に原江里菜、有村智恵などが在...
2009/06/07GDOEYE

愛車が大破! 頚椎捻挫の前田久仁子が16位タイと大健闘!

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」の最終日。10位タイからスタートした前田久仁子が、この日イーブンパーでラウンドし、通算1オーバーの16位タイでホールアウト。アテストを終え、クラブハウスに引き上げてきたときは苦痛に耐える表情だった。 実は前田は先週の日曜日に、自身で車を運転中に信号が青に変わったので発進した直後、後方から追突事故をもらってしまった。“コツン”程度ならまだしも、半年前に購入した高級車のレクサスが大破し、廃車になるほどの大事故だった。 腰と首を痛めてしまい、医者の診断は頚椎捻挫と打撲。痛みは2日後にピークを迎え、何とか歩けるので今週の大会に出場することを決意した。師匠の芹澤...
2009/05/24GDOEYE

キンクミだけじゃない、不振に喘いでいたもう1人の逸材

天才少女と謳われ、鳴り物入りでルーキーイヤーを迎えた金田久美子が、開幕から9試合を終えた時点で予選通過は僅かに1回。だが、今週の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」では初日から上位争いを演じ、地元・愛知県のギャラリーを大いに沸かせた。 そして、金田と同じく高い期待を寄せられながらも、不振に喘ぎ続けていたルーキーがもう1人。昨年の「日本女子アマ」で2位に入るなどアマチュア時代に名を馳せ、昨年のプロテストに合格した森田理香子だ。開幕から9試合で予選通過は2回、アンダーパーをマークしたラウンドは僅かに1回。「スイングが悪くて成績が残せず、気持ちが沈んでいました」と振り返る。 気分転換もできな...
2009/05/23GDOEYE

最終組だからこそ表面化した、観戦マナー問題

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」2日目、前半に怒涛の4バーディを奪い、一時は2位と4打差。ショットが冴え渡り、独走態勢を築きつつあった三塚優子だったが、10番ティグラウンドでカメラ絡みのトラブルに見舞われた。 「素振りをしていたら、左から(カメラの)フラッシュを炊かれて、アドレスに入った時に右から何台か(携帯電話のカメラの)音が聞こえたんです」。過去にアドレス時にシャッター音が聞こえた時には、アドレスを外してショットを打つことは何度もあり、「それでミスをしたことはなかった」という。だが、今回はアドレスを解くことなく、そのままティショットを放ってしまい、ボールは大きく左へ。「一回、ア...
2009/05/22GDOEYE

宅島親子“何も言わないで”作戦で好スタート

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」初日、ブリヂストンと用品契約を結ぶホステスプロの1人、宅島美香が1アンダーの11位タイと好スタートを切った。今週、キャディを務めているのは父の勝春さん(51)。自宅の多治見から車で40分と近距離なこと、コースが比較的フラットなこともあり、例年スケジュールが合えばこの大会に限りキャディを務めている。 昨年は勝春さんの都合がつかず、今週は2年ぶりの親子タッグ。「プレー中に会話はしませんね。風向きを教えるくらい。集中を途切らせてしまうと悪いからね」と勝春さん。進んでアドバイスはせず、グリーンのラインやコースマネジメントは、すべて宅島の判断に任せている。 ...
2009/05/21GDOEYE

キンクミ&横山恭子が“ピンクレディー”に

国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」前日のプロアマ日は、1日を通してどんよりとした曇り空。その灰色の雲が広がるコース上で、鮮やかなピンクのウェアが一際目立つ、ペアルックの2人組が練習していた。 2人とは、ナイキのドライフィットピケ半袖ワンピースで揃えた金田久美子と横山恭子の19歳コンビ。ともに今シーズン初めにナイキと用品契約を結び、ジュニア時代から切磋琢磨してきた仲良し2人組だ。前日に打ち合わせをし、お揃いのウェアを選んだという。 「ワンピースのピンクは、けっこう勇気がいるよね」。「明日もきっとピンク色だよね!」。「じゃあ、薄いピンクと濃いピンクにしようよ」。報道陣に囲ま...
2009/05/31GDOEYE

有村智恵、悔しさひとしおの最終組決戦

「廣済堂レディス」最終日、首位の横峯さくらを追いかけて最終組で回った有村智恵は、スタート時の3打差から、2打差に詰め寄るのがやっとだった。相手は過去10勝、自身は今年の優勝を合わせて通算2勝。確かに、実績にはまだ差が存在する。 「横峯さんとはプロデビュー前から何度も一緒に回っていて、時々短いパットを外したり、ドライバーを曲げたりするイメージがあったけど、今週は一回もそういうのが無く、危なげなかった」と有村。特に差を感じたのは、100ヤード以内のアプローチ。横峯のカップをかすめるようなアプローチに対し、「全体的な自信が無くて、距離感も良くなかった」と、自身の未熟さを認めざるを得なかった。 それで...
2009/05/30GDOEYE

藤田幸希、ついに“スコア・イップス”を克服!

「今年のオフは初めて合宿をやりました。10日間の合宿で、クロスカントリー、スノーシュー、ランニング、浜辺ダッシュに筋トレ、そして打ち込み。自信がつくほどやったので、優勝争いくらいは、軽く出来るだろうと思っていました」。 そう振り返る藤田幸希だが、09年シーズンの蓋を開けてみると、その期待は大きく裏切られた。開幕戦は49位、その後も20位~30位に入るのがやっとという試合が続く。「体の(調子が悪いという)理由もないし、4月位から『あれっ?』って思うようになりました」。先週までの10試合で、最高位は12位タイ。予選落ちも経験したが、何より気になったのはスコアが出ないということだ。 その10試合での...
2009/05/29GDOEYE

自立を目指す、プロ2年目の森田理香子

「廣済堂レディス」初日に、2アンダーの7位タイと好スタートを切った森田理香子。先週も15位タイと好結果を残しているが、振り返れば今季第2戦からは6戦連続予選落ちと、シーズン序盤は苦しみを味わっていた。 昨年プロテストに合格した森田は、金田久美子らと同じ19歳。フル参戦1年目となる今年の開幕戦を迎えるにあたり、森田は師匠の足立香澄プロらと確認していたことがある。それは、基本的にはハウスキャディを使うこと、そして移動や食事などのツアー生活を自分一人で行うこと、というものだ。 「ゴルフ以外、何も出来ない人になりたくない」と森田は言う。近年は帯同キャディを使う選手が増え、ツアーには親やマネージャーが付...
2009/05/28GDOEYE

復調の兆しの佐伯三貴「今まで完璧を求め過ぎでした」

09年の開幕から10試合を経て、ようやく先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で今季初のトップ10フィニッシュを果たした佐伯三貴。彼女のこれまでの戦績を見れば、やっと戻ってきたというのが正しいだろう。 07年にプロ入り初優勝を飾り、同年にセントアンドリュースで行われた全英リコー女子オープンでは、日本人最上位の7位フィニッシュ。08年には南アフリカで行われたW杯に諸見里しのぶと共に出場して3位タイに入るなど、ここ一番での勝負強さが魅力の選手だ。 ところが、08年の中盤から不振に陥り、予選落ちを繰り返した。シーズン終盤は持ち直したものの、今シーズンが開幕してからも成績はパッとしなかった。その原...
2009/06/13GDOEYE

諸見里しのぶ、昨年の上田桃子に続けるか!?

昨年の「サントリーレディスオープン」は、米ツアーから一時帰国した上田桃子が、ホームコースの六甲国際CCで、自身の誕生日に逆転優勝を飾るという劇的な幕切れだった。ウィニングパットを沈めて号泣する上田。諸見里しのぶは、その瞬間を18番グリーン脇で見届けると、静かにその場を立ち去った。 向かった先は練習グリーン。優勝した上田とは対照的に、諸見里は同じホームコースでの戦いながら、カットラインに4打及ばず2日前に大会を終えていた。「残りの2日はパター練習していました」。その屈辱の予選落ちから1年後、諸見里は明日の最終日を首位と1打差の2位で迎える。 今年はメジャー初戦の「ワールドレディスチャンピオンシ...
2009/06/12GDOEYE

森田理香子、兄妹コンビで首位奪取!

「お前のせいでダボになったって、ギャラリーに怒られましたよ…」と、クラブハウス前で意気消沈していたのは、「サントリーレディスオープン」2日目を終えて首位タイに立っている森田理香子の兄で、先週から2週続けて妹のキャディを務める恭平さんだ。 それは、1番でバーディを奪って迎えた2番ホールでのこと。ティショットを左に引っ掛けた森田の球は、林の中に入ってしまう。「いけるんちゃう?」兄の言葉を聞いて、森田も果敢に木の間を抜こうとしたが、これが木に当たってさらに左へ。3打目もグリーンを狙えずに、結局4オン2パットのダブルボギーとしてしまう。 バッグを担いでいる間は、妹といえども選手が上。「年が近いのもあっ...
2009/06/11GDOEYE

アジアのトップアマが集結!果たしてその実力は?

「サントリーレディスオープン」初日を終え、トップ10の中にアマチュア3名が入っている。韓国のハ・ナ・ジャン(17歳)、台湾のシュアン・ユ・ヤオ(16歳)、そして日本の新里菜苗(22歳)だ。 年齢だけを見てもびっくりしてしまうが、今年4月にインドネシアで行われた「クイーンシリキットカップ(アジア太平洋女子アマチュア招待)」では、ハ・ナ・ジャンが個人、団体の2冠を獲得。シュアン・ユ・ヤオは団体2位、個人3位で、日本チームは団体3位、新里は個人20位と彼女達の後塵を拝している。 「今年からナショナルチームに選ばれてトレーニングをやったけど、それだけでは足りひんと思いました」と新里。「飛距離が凄いし、...
2009/06/10GDOEYE

原江里菜、密かに狙う逆転劇

ここ最近、好調の有村智恵の影に隠れがちな原江里菜。数週間前までは、カメラマンが原のスイング連続写真を撮っていると、つかつかと近寄ってきて、撮ったばかりの自分のスイングを食い入るようにチェックしていたというが、そんな悩みも徐々に解消されつつあるようだ。 「中京くらいから良くなってきました」と原は言う。「最近、調子はいいけどスコアにならなくて、でも先週ようやくそれがスコアに繋がりました」と、その表情は意外に明るい。「いつもスロースターターで前半は悪いのですが、良いラウンドは出来ていると思います」と、納得感を漂わせた。 今年からPRGRと契約してクラブを代え、トレーニングの成果もあって、アイアンが...
2009/06/15GDOEYE

全英リコー女子オープン、揺れるさくらの決断は?

「サントリーレディスオープン」終了時点の国内女子賞金ランキング上位5名に、7月末にイギリスで行われる「全英リコー女子オープン」の出場権が与えられる。そのランキングは、1位横峯さくら、2位諸見里しのぶ、3位三塚優子、4位全美貞、5位有村智恵。その他、昨年大会で3位タイに入った不動裕理と、昨年の賞金女王と最終戦の優勝で資格を持つ古閑美保が、現時点で出場権を有している。(ちなみに、宮里藍と上田桃子も昨年15位以内の資格で出場権がある) 賞金ランキングでの出場資格は、上位選手が辞退をすれば繰り下がる。ちなみに6位は斉藤裕子、7位は李知姫となっている。 さて、「サントリーレディスオープン」が始まる前、今...
2009/06/19GDOEYE

アイアンからウッドに換えて新井麻衣が首位発進!

国内女子ツアー「ニチレイPGMレディス」の初日。5アンダーで首位タイに立ったのは、今シーズン好調を維持する有村智恵と森田理香子、新井麻衣のプロ1年目の新人2人。森田もここ数試合で調子を上げてきたが、新井も2試合前からようやくエンジンがかかってきた選手だ。 今季開幕戦の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で45位タイに入った新井は、その直後に左ひざを痛め、長くツアーを離れることになった。7試合欠場し、5月の「ヴァーナルレディース」で復帰を果たしたが、3試合連続で予選落ちを喫した。 そして、2週間前の「リゾートトラストレディス」で31位タイに入ると、先週の「サントリーレディスオープン...
2009/06/18GDOEYE

一発勝負で勝ち取った!佐伯三貴が全米女子OPに出場!

先週行われた国内女子ツアー「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」を欠場し、ハワイで開催された「全米女子オープン」の最終予選会に挑戦した佐伯三貴。現地時間の15日(月)に36ホールのストロークによる戦いが行われ、佐伯はトータル145ストロークで上位1名に与えられる本戦への出場資格を掴んだ。 午前中に行われた18ホールで「75」を叩いた佐伯は「トップが71だったので、半分諦めましたね。でも、ここまで来たのに負けたら悔しいと思ったら、70が出ました」。後半の18ホールでスコアを伸ばした佐伯が2位の2人に1打差で単独トップに立ち、逆転で出場資格を手にしている。 「いやー、ほんと厳しかったで...
2008/08/21GDOEYE

意外にも(!?) ユニークな副賞に集まる熱視線

ゴルフトーナメントの18番グリーンでよく見かける、煌びやかな副賞の高級車。今週開催される「CAT Ladies」(「新キャタピラー三菱レディース」から名称変更)の18番グリーン脇には、一風場違いにも思えるような車両が置かれている。 それは、工事現場でよく見かけるミニ油圧ショベルカー。建設機械メーカーのキャタピラージャパン(株)が主催する大会とあり、副賞もおのずと同社が設計・製造する建設機械となっているわけだ。このユニークな副賞は、今や大会名物の1つ。価格は高級国産車並みという。 さて、気になるのは贈呈された選手の使い道だ。過去の優勝者を少し遡ってみよう。まずは2004年の木村敏美。ペットショッ...
2008/08/17GDOEYE

ついに“有言実行”の原江里菜

初優勝の選手とは思えない圧勝劇で、3日間を戦い抜いた原江里菜。通算21アンダーはトーナメントレコードであるだけでなく、アニカ・ソレンスタムが記録した54ホールでのツアー最小ストロークの24アンダーに迫り、日本人としては1998年に服部道子が記録した19アンダーを上回る新記録となった。 今年1月には元阪神の井川慶らと合同合宿を行い、2月には社会人アメフトチームのシーガルズの練習にも参加した。今年から原のトレーナーを務め、シーガルズのヘッドトレーナーでもある吉永孝徳氏は、「3時間の練習を、アメフト選手と全く同じメニューをこなしたのにはびっくりした」と振り返る。「筋肉に弾力があるのが素晴らしいし、体...