2008/06/14GDOEYE

2年半ぶりの60台!まだまだ元気な高又順

上田桃子や横峯さくら、それに大山志保など若い人気選手の活躍で盛り上がりを見せている「サントリーレディスオープン」だが、その影でベテラン選手も気を吐いている。 大会3日目に、約2年半ぶりの60台を出したのは高又順(コウ・ウスン)。メジャー2勝を含む通算8勝を上げている高だが、昨年は出場した28試合ですべて予選落ち。全く賞金を稼げずにシーズンを終えたが、初めて挑んだファイナルQTで25位に入り、なんとか今年の出場権を獲得した。 QT通過後は、「今年が最後の一年だと思って」一念発起。毎日4~5時間はジムに通い、プールや筋力トレーニングで体を鍛えた。その甲斐あって、今年はドライバーの飛距離も20ヤード...
2008/06/28GDOEYE

グローバルかローカルか?揺れる米国女子ツアー

今季限りで現役引退を表明しているアニカ・ソレンスタムにとっては、15回目の挑戦となる今回が最後の「全米女子オープン」となる。振り返れば、ツアー初優勝は1995年の同大会。その年に初めて賞金女王のタイトルも獲得し、ソレンスタム時代が幕を開けた。 それから現在に至るまで、米国女子ツアーは大きな変貌を遂げてきた。多くの外国人プレーヤーがツアーに参加し、その結果、賞金女王は1993年のベッツィー・キング、またプレーヤー・オブ・ザ・イヤーは、1994年のベス・ダニエルを最後に、アメリカ人としてこのタイトルを獲得した選手は出ていない。 今年の「全米女子オープン」を見てみても、上位を占めるのは韓国を筆頭にし...
2008/06/27GDOEYE

1年を経て、同窓生たちの立場は…

例年、前年度のプロテストに合格した若手選手たちが数多く出場する「プロミスレディス」。今年も例外ではなく、実に18人の対象選手たちが登場した。そのうち、主催者推薦枠により出場したのが13人。この13人は、レギュラーツアー出場の優先順位を決める予選会(QT)で上位に入れず、ツアーの出場資格がない選手たちだ。 さらに今大会では、プロテスト合格後から初めてレギュラーツアーデビューを果たした選手が2人いる。プロテストを8位タイで通過した下川めぐみと、11位タイで通過した井上景湖だ。QTは共にファイナルまで進めず、レギュラーツアーの出場権は獲得ならず。下部ツアーでプレーを続け、プロテスト合格後ほぼ1年を経...
2008/06/26GDOEYE

藤田幸希、「魔女の力を借りて」3連覇に挑む

今週開催される「プロミスレディスゴルフトーナメント」一番の注目は、紛れもなく藤田幸希だ。過去に挙げた通算2勝を、いずれも今大会で飾る抜群の相性の良さを誇る上、ツアー制度施行後では日本人初となる同一大会3連覇がかかっている。 昨年大会の上田桃子とのプレーオフでは、ティショットを左に曲げたものの、ボールは小枝に当たりフェアウェイ方向へ。ここからバーディを奪って2連覇を達成した。「ここでは、どこに飛んでも何かが助けてくれる」と、本人も非科学的な“何か”が自分を守ってくれていると公言する。 そして迎えた今年。「フジサンケイレディス」で右手首を傷めて以降、4試合欠場、2試合予選落ちと不調続き。しかし、「...
2008/06/26GDOEYE

日本開催も!?吉田藍子らが地区予選から「全米女子オープン」へ

「最終予選を通過したときは、やった!って感じでしたね。でも、こんなに大きな大会だとは思わなかった」という吉田藍子。アメリカで2度の予選会を突破して、初めて手に入れた「全米女子オープン」の出場権。開放的な雰囲気とフレンドリーなアメリカ人に囲まれて、嬉しそうな笑顔がこぼれた。 もともとは、「全米女子オープンの予選会があることも知らなかった」という吉田だが、一緒に練習するチョウ・スナから予選会の存在を聞かされた。プロ3年目だが昨年のQTはサード止まり。レギュラーツアーはもちろんのこと、ステップアップツアーの出場も厳しい位置で、「今しかない」と挑戦を決意した。 世界からレベルの高い選手が集まる「全米女...
2008/06/07GDOEYE

プロか進学かが問題。18歳の桑原えりか

今週の「リゾートトラストレディス」に出場しているアマチュアの桑原えりかは、宮里美香や森田理香子と同じ18歳。今年、女子のナショナルチームに初選出された一人だ。 本来なら、7月末に行われるプロテストに向けて準備を進める年齢だが、桑原は今年のプロテストにはエントリーしていない。昨年時点では、大学進学をしようと思っていたからだ。 実際、いくつかの大学からも推薦の話は来ていたという。中でも一番心を引かれたのは、早稲田大学のスポーツ科学部スポーツ医科学科。「ゴルフは40歳位までしか出来ないと思うし、好きな事で人の役にたちたい」という桑原は、将来トレーナーになりたいという夢を持っている。まさに、うってつけ...
2008/06/07GDOEYE

初の予選突破なるか?好発進の横山倫子

「リゾートトラストレディス」初日、通算3アンダーの8位タイと好スタートを切った横山倫子は、昨年プロテストの最終ホールで1m弱のパットを外して服部真夕と同スコアとなり、最終ラウンドの成績により2位に甘んじた経験を持つ。 「半年くらいショートパットで悩んだ」というが、今はその困難な時期も乗り越えた。「もし、プロテストで1位になっていたとしても、真夕のようにシードを獲れる自信はなかったし、ツアーに出てもボロボロになっていたと思う。半年、勉強させてもらって良かった」と、その経験は前向きに捉えている。 今季、ツアーに出場するのは3試合目。前の2試合はいずれも予選通過はならなかったが、今週の開幕前には「調...
2008/07/10GDOEYE

社長に届け!北海道での活躍を狙う佐伯三貴

今週の「明治チョコレートカップ」は、北海道での開催。気候も穏やかな北の大地で、各選手が新たに気合を入れ直しているが、今季初優勝を目指す佐伯三貴もその一人だ。 ここ3試合は3戦連続予選落ち。「アイアンはプロだけど、ティショットはアマチュア級」と嘆くほどドライバーショットが荒れていたが、先週一週間の休養をはさんで、「テイクバックで右腰が浮いてしまう癖を修正したので、今週は行きますよ!」と力強く話してくれた。 もうひとつ、今週頑張らないといけない理由がある。それは、北海道出身で所属事務所の社長である松山千春の存在だ。松山は先月25日に不安定狭心症で緊急入院。「特に連絡はとっていないけど、連絡がないこ...
2008/07/05GDOEYE

アマチュアの金田久美子、再び!

今年の「ベルーナレディース」で、唯一のアマチュアとして参戦している金田久美子。昨年大会、福嶋晃子と最終日まで繰り広げた熾烈な優勝争いは、今も記憶に新しい。今年も多くの注目を浴びて開幕を迎えた金田だったが、初日を終えて50位タイと、予選落ちも危ぶまれる苦しいスタートを切った。 しかし、2日目は別人のようなプレーを展開。初日は不調だったパットが蘇り、この日8バーディ、1ボギーのバーディラッシュ。一気に4位タイにまで浮上し、昨年に続き大きな存在感を見せている。「中学1年生の頃から出場させていただいている」という金田は、2003年の第3回大会から6年連続で予選突破。「雰囲気にも慣れているし、好きなコー...
2008/07/04GDOEYE

今季2勝目が遠い、今年の女子ツアー

戦国時代の様相を呈している、今季の日本女子ツアー。今週の「ベルーナレディース」まで16試合を終え、すべて異なるプレーヤーが優勝を飾っている。ツアー制度施行後(1988年)では、1996年の13人連続を抜き、現在は記録を更新中だ。初優勝者も5人を数え、誰が優勝してもおかしくない状況となっている。 そして今週も、さらに記録が伸びる予感が。単独首位の茂木宏美、単独2位のイ・ジウ(韓国)、単独3位の中田美枝、4位タイの井芹美保子、李恩恵(韓国)、新崎弥生、西塚美希世の上位7人は、いずれも今季未勝利。明日以降、さらに熾烈な上位争いが予想される展開だ。 新崎が「ガツガツいって、どんどんスコアを伸ばして行き...
2008/07/13GDOEYE

大逆転優勝まであと一歩!7連続バーディを奪った有村智恵

大会2日目の17番パー3、4パットでダブルボギーとした有村智恵は、「パットも入らなくなってるし、どんどん悪い方に進んでいる気がしてました」と、初優勝の喜びから一転、思い通りにいかないパッティングに苦しんでいた。 前日のホールアウト後は、いつもやっている十字の4ヶ所から2mを3球ずつ、計12球続けて入れるパッティング練習を遅くまで続けたが、練習グリーンですら入らない。18時も過ぎて、「明日も早いので、妥協して帰りました」と、途中で見切りをつけたという。 すると、大会最終日はパッティングが一変。6番でチップインイーグルを奪った後は、3m、3m、4m、4m、1m、2mと立て続けにパットを沈めて、ツア...
2008/07/12GDOEYE

竹村真琴「チョコレートはお菓子じゃない!」

「明治チョコレートカップ」2日目、並み居るプロ達を押しのけて、この日ベストの「67」で回ったのは、高校3年のアマチュア・竹村真琴だ。初日は「74」とまずまずのゴルフだったものの、2日目に巻き返して通算3アンダーとし、単独7位に急浮上。トップと4打差で、もし明日優勝すれば、宮里藍が記録したツアー最年少優勝記録を上回ることになる。 去年、一昨年と調子を落としていた竹村だが、今年に入って大阪難波にあるインドアゴルフ練習場「ゴルディア」に通い始め、インストラクターの福田太郎さんと共にスイング修正に着手。「ビデオで、ジュニアの頃の良い状態のスイングを見て、以前のようなフェードを打てるように戻した」という...
2008/06/14GDOEYE

黄アルムと服部真夕「早く先輩に会いたい!」

服部真夕の元に、仲の良い本多弥麗から「アルムっていう子が行くから、任せたよ」と連絡が来たのは数週間前。5月22、23日に行われたステップアップツアー「ジョイント・コーポレーションカップ」で優勝した黄(ファン)アルムは、先週の「リゾートトラストレディス」から、レギュラーツアー4試合の出場権を獲得した。 昨年のQTで知り合ったという本多と黄。中学生の頃から「独学で勉強しました」と流暢な日本語を操る黄とは、ステップアップツアーを共に戦う仲間でありライバルだ。 今大会では2日目を終えて首位と1打差の2位タイと、見事なゴルフを見せている黄。「昨日は(18番でチップイン)イーグルが来たし、ラッキーだったん...
2008/06/13GDOEYE

和製ミシェル・ウィー!プロツアーデビューを果たした14歳の杉本愛理

今大会に出場している選手の中で最年少の杉本愛理は、14歳の中学3年生。この大会に出場するきっかけとなったのは、今年5月に行われた関西女子アマ。この大会を史上最年少で制したのだ。 現在の身長は168cm。恵まれた体格から繰り出すドライバーショットの飛距離は240~250ヤードと、プロと比べても遜色ない。初めてゴルフをやったのは、父と母について練習場に行った5歳の時。7歳でJGA会員になり、8歳で出場した世界ジュニアで3位。ゴルフ好きの両親が手塩にかけて育てる一人娘だ。 小学生の頃は150cmもなかったが、海外で戦うためには飛距離が必要と、両親は身長を伸ばすことを優先させる。毎日牛乳を飲ませ、睡眠...
2010/06/28GDOEYE

女王不在、No.1争いは乱世の時代へ

先週の「ショップライトLPGAクラシック」を制し、宮里藍の世界ランクトップ浮上に沸いた1週間後。今度はクリスティ・カーが今週のメジャー戦「LPGAチャンピオンシップ」を制し、現地で6月28日(月)に発表される最新ランキングで同ランクトップに立つ見込みとなった。 カーは、同ランク5位からのトップ浮上。ここ数年はアニカ・ソレンスタムとロレーナ・オチョアという絶対的な女王がいたため、頻繁にトップが入れ替わるような動きは見られなかった。宮里にトップの座を追われた申智愛も、僅か6週間という短命に終わっていた。 世界ランクトップに立つ前から、「毎週変わることだし、そこに一喜一憂してはきりがない」と話して...
2010/03/21GDOEYE

北田を2年ぶりの勝利に導いたチームの絆

瞬間最大風速18メートル、読みにくい強風が上空を舞った「Tポイントレディス」最終日。スコアを落とす選手が続出するサバイバル戦を制したのは、2年ぶりの勝利を飾った北田瑠衣。「こんなに緊張したことない、っていうくらい、朝から緊張していました」と振り返る。 この日、2007年から師事する谷将貴コーチと、兄弟子である片山晋呉がコースに姿を現した。片山からは今朝、『耐えるんだよ』というメールが届いたという。「今日のコンディションでは(耐える事が)大事だと思っていたので、気がラクになった」と北田。緊張する状況にあって、心の中に貫く1つのテーマができたことは大きな違いだったろう。 北田が、片山がオフに行う宮...
2010/03/20GDOEYE

日本勢の今季初勝利なるか!? それとも・・・

開幕戦は韓国のアン・ソンジュ、第2戦は台湾のウェイ・ユンジェ。そして今週、第3戦の「Tポイントレディス」で海外選手が開幕から3連勝を手にすれば、1988年のツアー制度施行後では国内女子ツアー初の記録となる。 2日目を終えて、北田瑠衣が通算8アンダーで単独首位。その差は僅かに1ストローク、通算7アンダーの単独2位には、2週連続優勝を狙うユンジェがつけている。以降の海外勢では、通算3アンダーの5位タイに韓国の李知姫。通算2アンダーの8位タイに同じ韓国のヤング・キム、アン・ソンジュ、ペ・ジェヒが続いている状況だ。 ユンジェは「ショットが良いし、パターも結構良い。全体的に噛み合っています」と、先週に...
2010/04/03GDOEYE

世界ランク2位の申智愛、歌も片手ハンデです!

2008年シーズン終了後に韓国人歌手イ・スンチョルの「さよならなんて言わないで」をカバーしてシングルデビューを果たした申智愛が、先月10日に15曲入りのニューアルバム「Blessed Be The Lord God Almighty」を発売した。このアルバムは、コンテンポラリー・クリスティアン・ミュージック(CCM)というジャンルに分類され、オペラ歌手を目指す14歳の弟とのデュエット曲も含まれているという。 このアルバムの販売収益金は全額恵まれない子供達へのチャリティにされるそうで、「集まったお金を良いことに使えて幸せです」と申。「最初は友達に促されて始めたけれど、ファンと違った形で交流できる...
2010/04/02GDOEYE

不動、紙一重でサスペンデッドを回避

悪天候の影響により、スタートが3時間遅れ。その時点でサスペンデッドが予想された中、「ヤマハレディースオープン葛城」第1ラウンドは11時にスタートした。日没予定時刻は18時過ぎ。選手たちにとってはホールアウトをする、しないで翌日のスケジュールがガラリと変わるため、そのボーダー上にいる組は逸る気持ちでいっぱいだ。 この日、最後にホールアウトできたのは、暫定ながら2位タイで終えた不動裕理の組。夕闇が迫り視界も悪くなる中、最終18番でティショットを打った直後にサスペンデッドの合図が。その後もホールアウトを目指し、「ちょっと走りました」とペースアップ。真っ暗になる前に、無事ホールアウトを遂げた。 開口...
2010/04/01GDOEYE

誕生日の甲田、竹村からのプレゼントは・・・

「ヤマハレディースオープン葛城」の開幕前日、4月1日(木)は昨年プロテストに合格した甲田良美の27回目の誕生日。ゴルフを始めたのは18歳という遅れてのスタートながら、昨年に晴れてプロテストに合格。年末の最終予選会では17番目に入り2010年シーズンの出場権を獲得するなど、近年は急速な成長を見せている。 この日、同期の竹村真琴が誕生日プレゼントを用意していた。以前に甲田が、大阪出身の竹村に「たこ焼きが好き」と明かしたそうで、一緒に食べに行く予定だったという。互いの都合が悪く行けなくなった事もあり、竹村が地元で購入してきた『たこ焼き味』のお菓子を大量にプレゼント。「めっちゃ嬉しいです!」と、満面...