2014/04/13PGAコラム

3位浮上のクーチャー 悲願のマスターズ制覇に再び近づく

ジョーダン・スピースの歩みはあまりにも速い。超新星の例は、確かにマット・クーチャーのキャリアには当てはまらない。しかし、どうやって目的地にたどり着いたかが問題ではない。そこに到達することに意味がある。スピースはもちろん、クーチャーにも「マスターズ」優勝のチャンスが舞い込んだのだから。 3日目を6バーディ、2ボギーの「68」としたクーチャーは、首位タイで並ぶスピースとバッバ・ワトソンと1打差で最終日を迎える。35歳は「ミスが少なかった。ここ数週間の調子を維持出来ているね。3週間連続して良いゴルフが出来ている」と、今週こそ結果が伴うことを祈っている。 クーチャーは2週続けて優勝争いに絡んだが、サン...
2013/11/06PGAコラム

マクグラッドレー・クラシックで幕を開けるクラークの米国ツアーを巡る新たな冒険

ダレン・クラークが最後に米国ツアーにフル参戦したのは2006年のことだ。45歳となった彼は、なぜ今再びツアーに戻ってくるのか? 「アジアへの長距離移動は、もう十分という感じだよ」と、2011年の全英オープンの優勝により、今シーズン予選免除資格を持つクラークは言った。「それが悪いということではなく、ここ(アメリカ)に来ることは僕にとって、スケジュール的により容易いことなんだ」。 「米国ツアーはいわば世界最大の投資家だよ。ヨーロッパは僕のホームだけど、ここに来てプレーできるのは素晴らしい機会なんだ」。 ロイヤルセントジョージでクラレットジャグを手にして以来、クラークはトーナメントに勝っていない。...
2013/11/10PGAコラム

初勝利に向け、“淡々とした”日曜日を望むベアード

これまで米国ツアーの大会に何度も出場しているブライニー・べアードは、まだ一度も勝利を手にしたことがない。 「マックグラッドリークラッシック」3日目、3アンダー「67」をマークしたベアードは通算10アンダーでクリス・カークと共に首位タイに立ち、初勝利をかけて最終日に臨む。 ベアードはキャリアで5度、2位で大会を終えている。直近では2011年の「フライズドットコムオープン」で、そのときは2位に2打差の首位で最終日を迎えたが、6ホールに及ぶプレーオフの末、ブライス・モルダーに敗れた。 「あのときは、何度も自問自答したよ。それは、他人からの質問に答えることよりも大切なことだ」とべアード。「最終日も同じ...
2013/11/09PGAコラム

成功を収めたタイトリストのAPアイアン

タイトリスト社の新しい「AP1 アイアン」、そして「AP2 714 アイアン」シリーズは「AT&Tナショナル」以降米国ツアーの舞台で使われるようになり、それから6ヶ月未満の間に、世界最高のゴルファーたちが大きな目標を達成する手助けをしてきた。ジェイソン・ダフナーは「全米プロゴルフ選手権」にてAP2と共に自身初のメジャー大会勝利を成し遂げ、ジョーダン・スピースは「ジョンディア・クラシック」で、やはりAP2で自身初の米国ツアー勝利を飾った。 APの4代目であるいずれのモデルも、打感、飛距離、許容性、そして抜けの良さが改良されている。ダフナーとスピースは、このモデルと共に成功を収めている数多くのトッ...
2013/11/01PGAコラム

マキロイ 今年5月以来の首位に「思い通りのプレー」

パワーとバランスの優雅なコンビネーション。バーディを奪うたびに見せる軽快な足取り。そして、リーダーボードの一番上に連ねた名前。今季まだ1勝もしていないロリー・マキロイが、少なくとも第1ラウンドの間、ついに元世界ランク1位に相応しいプレーを見せた。 「WGC HSBCチャンピオンズ」初日、鮮やかに8つのバーディを奪ったマキロイは7アンダー「65」をマークし、ゴンサロ・フェルナンデスカスタノとジェイミー・ドナルドソンに2打差をつけ単独首位に立った。マキロイがラウンドを終えて単独首位に立つのは、昨年11月のドバイ(欧州ツアー/DPワールド ツアー選手権 ドバイ)以降、初めてのことだ。 「コースに出て...
2013/11/08PGAコラム

復活したベアードが2位タイで発進

ブライニー・ベアードは米国ツアーでのキャリアにおいて、可能な限り試合に出場し続けている。手にしていないのは勝利だけだ。 しかし今週は、未勝利のキャリアについにピリオドを打つかもしれない。 「マックグラッドリークラシック」初日、ベアードは7アンダー「63」をマークして2位タイで発進。より重要なのは、2012年途中に両肩の手術して2013年シーズンを全休した後、再び身体を万全の状態に戻してきたことだ。 「主には肩関節の手術をしたんだ」とベアード。「肩から10ミリの骨を抜いた。それを左右の肩でやったんだ」。 「痛みを感じる主な原因はそれだったんだよ。泣くほどのストレスだったと医師は感じてくれなかった...
2013/11/09PGAコラム

ソファで観戦を楽しんだ余裕のクーチャー

マット・クーチャーはシーアイランドGCで2日連続の2アンダー「68」をマークした。 最も良かったことは? とにかくラウンドを終えたことだ。 「他の選手たちがこのような状況下で苦戦しているのを、ゆっくりとソファに腰を掛けながら、見て楽しんでたよ」。最初の2日間で通算4アンダーとしたクーチャーは話した。 このような状況下というのは、朝から午後にかけて風速25~30マイルという強風に見舞われていたことだ。 「天気予報で今日が強風だと知っていたから、昨日は日没前になるべく多くのホールを回ろうとうとしていたんだ」とクーチャー。「ドライバーも大変だけど、これくらい風が強いと、一番の試練はパッティングだね。...
2013/11/04PGAコラム

パッティングの課題を口にしたマクドウェル

「WGC HSBCチャンピオンズ」最終日、グレーム・マクドウェルは最終ラウンドのティショットの飛距離でダスティン・ジョンソンに大きな差をつけられた。しかし、マクドウェルはこの日、もっと大きな問題を抱えていた。 3日目と最終日をノーボギーで終えたにも関わらず、マクドウェルはパッティングに悩まされていた。 「今週のプレーには胸を張れるよ」と、ジョンソンと4打差の3位で大会を終えたマクドウェルは話した。「カップ周辺でもっと良いプレーをしなければならない。僕は間違いなく今週よりも良いパットが打てるはずだ」。 それでも今大会、マクドウェルは4月の「RBCヘリテージ」で優勝して以来のトップ10入りを果たし...
2014/05/21PGAコラム

ウォーカーのキャディにとっての“オレンジゼッケン”

他のキャディ達はアンディ・サンダースに“オレンジ・ビブ(オレンジゼッケン)”という愛称をつけた。 それは彼に対する皮肉なのか、それとも妬みなのか・・ 現在フェデックスカップポイントトップのジミー・ウォーカーを際立たせる為に、サンダースはいつでも見やすく色分けされたキャディ用のゼッケンを着ている。 ジミー・ウォーカーが昨年の10月に、2013-2014年シーズンの開幕試合「フライズドットコムオープン」で優勝を飾った時、(フェデックスカップ)ポイントでトップに立ったことは推定できた。シーズン7週目にウェブ・シンプソンがウォーカーを15ポイント上回り、トップの座を奪って以来、ウォーカーは19週連続で...
2014/05/20PGAコラム

タイガー・ウッズ、腰の手術から復帰メドは未定

タイガー・ウッズは月曜日(19日)、ゴルフチャンネルの“モーニングドライブ”に出演し、「腰の手術を受けてから、未だ一度も完全なショットを打てていないから、いつ大会に復帰できるかはまだ未定だ」と話した。 3月9日の「WGCキャデラック選手権」最終日を「78」でラウンドして以来、ウッズは戦列を離れ、3月31日には腰の神経に感じていた圧迫感を和らげるため、椎間板の手術を受けている。 「今もリハビリを続けている」とウッズ。「大して楽しくなんてないよ。飽き飽きするようなエクササイズばかりしなければいけないからね。少なくともチップとパットは打てるから、それだけが救いだよ。徐々に良くなっているのは感じる。た...
2014/05/11PGAコラム

ガルシアが首位と3打差の3位タイに浮上

セルヒオ・ガルシアは、ピート・ダイが設計したTPCソーグラスのスタジアムコースと相性が良い。 昨年の「ザ・プレーヤーズ選手権」では、3日目を終えた時点でタイガー・ウッズ、デビッド・リングマースと並び首位に立った。しかし最終日は浮島グリーンの17番(パー3)で7打を要し、18番でもダブルボギーとして8位タイでフィニッシュ。結局のところ、昨年の大会は優勝したウッズと6打差で終えたのだった。 運、いや、彼の実力だろうが、今年も3日目を終えて優勝争いに食い込んでいる。スペイン出身の34歳は、首位で並ぶマーティン・カイマー、ジョーダン・スピースと3打差の3位タイ。奇しくも同大会で優勝した2008年と同様...
2014/05/11PGAコラム

大会での自己最高記録を狙うB.ワトソン

TPCソーグラスでの「ザ・プレーヤーズ選手権」3日目、前半5ホール終了時点で3オーバー。バッバ・ワトソンのいう“若い頃”の彼であれば、この成績にヘソを曲げていたことだろう。 だが今のワトソンは、苦い経験から、ピート・ダイによる情け容赦ないスタジアムコースでのプレーには精神力が欠かせないことを学んでいる。「マスターズ」を2度制した彼はこの日、残りの13ホールに集中。14番からは4連続バーディを奪うなど、2アンダーの「70」でホールアウトした。 「このゴルフコースでは、すべてのショットに100%の集中力が求められる」と、ワトソン。「それがどんなに簡単な一打、または大変な一打であってもね。だから今日...
2014/05/10PGAコラム

マキロイは後半の挽回で予選通過もミケルソンは脱落

ロリー・マキロイは3大会続けてギリギリのところで予選を通過。今回は最終18番で約4メートルのバーディパットをねじ込み、「ザ・プレーヤーズ選手権」で週末を迎える権利を得た。 この日のマキロイは、スタジアムコースでのフロント9攻略法を見出せず、3番から7番まで5ホール続けて4ボギー、ダブルボギーと苦しみ、「42」と大きく出遅れ、ツイていない1日になるかと思われた。それでもバック9で「32」と挽回し、苦境から抜け出すことに成功する。 メジャー2勝のマキロイは、先週の「ウェルズファーゴ選手権」の2日目でも出だしでボギー、それから2ホール続けてダブルボギーと叩き、苦戦を強いられ、「76」とスコアを落とし...
2014/05/03PGAコラム

デ・ヨングが驚異のバウンスバック 「80」から「62」

クエイルホロークラブでの「ウェルズファーゴ選手権」2日目。ブレンドン・デ・ヨングは、自分が失うものなど何もないと分かっていた。 今大会初日で「80」と大叩きし、リーダーボードの一番下にいたデ・ヨング。彼が予選を通過できる可能性など、おそらく誰も考えなかっただろう。 2日目はリラックスし、なおかつ果敢に攻めていった。前日とはうって変わり「62」のコース記録を達成。これはロリー・マキロイが優勝した2010年大会の最終日で出したスコアと同じだった。 「こういった感じで毎回いければいいんだけどね。まあ、口で言うのは簡単だけど」と、デ・ヨング。ジンバブエ出身で物静かな彼は決勝ラウンドに進むだけでなく、通...
2014/04/30PGAコラム

不調続きのシーズンについてポジティブに話すシンプソン

ウェブ・シンプソンは「テイル・オブ・トゥ・シティズ(二都物語)」を高校時代に英文学クラスで読んだようだ。彼がチャールズ・ディケンズの言葉を借りて、自身のゴルフを表現するとは誰もが予想していなかっただろう。しかし、火曜に「ウェルズファーゴ選手権」前の記者会見で、それが起きたのだ。 シンプソンは、今シーズンの米国ツアーをスタートさせたシュライナーズホスピタルforチルドレンオープンで優勝。続く4試合中3試合でトップ10入りを果たした。しかし、ここ6試合では不調が続いた。2試合では予選通過すら叶わず、WGCアクセンチュアマッチプレー選手権の9位タイを除いては、最高47位タイであった。 「ここ1ヶ月半...
2014/05/01PGAコラム

大改造 さらに難易度を増したグリーンマイル

米国ツアーで、トップ3に入る程難しいと言われている最終3ホール、通称“グリーンマイル”。今年は明らかに何かが違うようだ。 昨年春、季節外れの寒気の影響から18ホール全てのグリーンが大きくダメージを受けた。大会2週間前に芝の張り替えが行われなければならないのは異例の事だが、同時に手直しも行われた。 最も新しいやり方を取り入れた設計士、トム・ファジオがクエイルホロークラブをベストの状態へと修復した。12年連続でウェルズファーゴ選手権を開催している最高の会場で、チャレンジをする準備が整ったと誰もが口を揃えて言う。 16番ホールは“グリーンマイル”と呼ばれる最終3ホールの始まりであるが、ここの改装はパ...
2014/05/02PGAコラム

タイガー・ウッズ、米ヒューストンのプライベートコースを設計へ

タイガー・ウッズが米テキサス州ヒューストン郊外にある18ホールのプライベートコース、ブルージャック・ナショナルの設計を手掛ける。ウッズとビーコン・ランド・ディベロプメント社が4月30日に発表した。 これはウッズがアメリカで手掛ける最初のコースとなる。以前取り沙汰されていたノースカロライナ州でのプロジェクトがお蔵入りとなったためだ。 かつてブラックトゥリー・ナショナル・ゴルフクラブの名で知られていたブルージャック・ナショナル(775エーカー、約3平方キロメートル)の建設は今年の夏に始まり、2015年秋までに完成する予定。ウッズは声明の中で「僕はマイケル・アボットをはじめ、ビーコン社の人々をよく知...
2014/05/08PGAコラム

ウッズからナンバー1の座を奪える可能性を秘めた4選手

「ザ・プレーヤーズ選手権」で過去に優勝を経験している3名と、これまでに37位以上に入ったことのない1名の選手に現在、世界ランキングで1位に昇りつめるチャンスがある。 現在世界ランキング1位で、ディフェンディングチャンピオンのタイガー・ウッズは、背中の神経が収縮して痛みを感じ、マスターズ前に椎間板切除手術を受けたことで今大会も欠場。その影響で、今週も世界ランキングトップの椅子は不安定な状態だ。 現在2位につけているのはアダム・スコット。彼は「ザ・プレーヤーズ選手権」を16位以内で終える事ができればウッズを上回ることができる。ヘンリック・ステンソンの場合は6位以上で終える必要がある。スコットは20...
2014/05/07PGAコラム

フィンチェム:TPCソーグラスのグリーンは問題ない

「ザ・プレーヤーズ選手権」の為に準備を進めている選手たちは、TPCソーグラスのスタジアムコース上のダメージを受けたグリーンをうまく乗り切るだろう、と米国ツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェムは火曜日に述べた。 月曜と火曜の練習ラウンド時、4番、11番そして12番のグリーンはクローズされていた。そこにはできるだけ足を踏み入れないようにし、(グリーンの)回復に充分な時間を取り、木曜のオープニングラウンドで選手がプレーすることが出来る状態に持って行きたかったからである。 しかし、水曜には限られた時間だけ開放されることになっている。 グリーンがダメージを受けたのは、3月の寒さや化学薬品の問題等い...
2014/01/14PGAコラム

1Wのロフトアップが流行中? ソニーオープンでのギア情報

ハリス・イングリッシュは、キャロウェイ契約選手として新しい年をスタートした。前週の「ヒュンダイ・トーナメントofチャンピオンズ」では、X2 HOT PRO ドライバー(8.5度)、RAZR X マッスルバックアイアン(3-9)、MACK DADDY 2 ウェッジを使用した。 ピン契約時代の名残として彼のキャディバックの中に唯一残っていたのは、スコッツデール パター ホーハムで、これは「OHLクラシックatマヤコバ」でツアー2勝目を飾った時と同じモデルだ。 イングリッシュは、優勝者のみが集まるカパルアではそのパターを使ったが、「ソニーオープン」ではオデッセイVERSA 2ボールへと変更した。 イ...