2023/10/18ツアーギアトレンド

リッキー・ファウラーの“雨の日用パター” エースとビミョーに長さが違う…

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(18日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70) リッキー・ファウラーの復活は日本でも話題になったが、その原動力はパッティングの復調だろう。スコッティキャメロンの「ニューポート2」を長年使用し、パットの名手としても有名だったが、ツアー5勝目を挙げた2019年以降は優勝から遠ざかり、成績も低迷。しかし、昨年から徐々に復調の兆しを見せ始め、今年に入ってすぐにオデッセイの「バーサ ジェイルバード」という大型マレットの中尺パターを投入すると、一気に右肩上がりとなって、7月「ロケットモーゲージクラシック」で4年ぶりの復活優勝を...
2023/10/21ツアーギアトレンド

久常涼 ウッド類を“ZOZO仕様”に 「1W」はロフトを寝かせ「4W」は立てる

昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」、最終18番(パー5)でボギーをたたいてトップ10を逃し、悔し涙を流してから1年。昨年のリベンジに燃える久常涼は、2日目を終えて19位タイと上位を狙える位置で週末を迎えた。今年のZOZOに並々ならぬ意気込みで乗り込んできた21歳のクラブセッティングには、ある戦略があった。 ドライバーと4番ウッドは、ともに今季序盤から使用するテーラーメイドの「ステルス2 プラス」だが、今週はそれぞれスペック違いで臨んでいる。ドライバーはロフトを0.5度寝かせ、逆に4番ウッドはロフトを0.5度立たせていた。「欧州ツアーで勝ったときのドライバーはリアルロフトが10度でしたが、...
2023/11/04ツアーギアトレンド

畑岡奈紗「32.15→33インチ」へ パターの長さを変えていたこと知ってた?

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県\)◇6598yd(パー72) 通算14アンダーの首位タイに立ち、地元開催の日米共催大会を折り返した畑岡奈紗。開幕前にキャディバッグの中をのぞいても、14本のクラブにシーズン序盤からの変更点はほぼなかった。 今年初頭にドライバーやアイアンをガラッと替えたのは既報の通りだが、シーズン終盤を迎えた段階でも、ドライバー、アイアンともにスリクソンの「ZX7 MKII」を継続して使用している。畑岡が“気に入れば替えない”のは有名な話で、これから先も長期政権は続く気配だ。 しかし畑岡は、その陰で人知れずビッグチェンジ...
2024/01/03ツアーギアトレンド

テーラーメイドの未発表モデル「Qi10」を発見 松山英樹は3Wをテスト

◇米国男子◇ザ・セントリー 事前(2日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73) PGAツアーの2024年シーズン開幕戦となる会場でテーラーメイドの最新作「Qi10」シリーズの1Wを発見した。スタンダードモデルとみられる「Qi10」に加え、「LS」、「MAX」を含めた3つのバージョンを確認することができた。 フェースは前作「ステルス」シリーズの赤から、青みがかったシルバーに。3モデルとも「CARBON」と表記されており、カーボンフェースが踏襲されているようだ。ソールにある出っ張りにはウエートが埋め込まれているが、並べてみるとモデルごとに微妙に形状が異なる。 ...
2023/02/17ツアーギアトレンド

岩崎亜久竜がテーラーメイドと契約「“ステ2+”はいろいろできそう」

テーラーメイドゴルフ(東京都江東区)は17日、昨年度の国内ツアー賞金ランキング3位の岩崎亜久竜と用具提供契約を結んだことを発表した。契約フリーだった昨年も同社のクラブを多く使用。今季出場した欧州ツアーの2試合は新しいセッティングで戦っている。 1Wは「ステルス プラス」から「ステルス2 プラス」(ロフト10.5度)にスイッチ。シャフトは藤倉コンポジット ベンタスブラック(70g台、硬さX)を継続して装着している。 「ステルス2になってだいぶコントロールしやすくなりました。前作はミスしたらそのまま行っちゃうときがあったので、(新しいモデルは)その点安心しています。今回のモデルはいろいろできそう」...
2024/01/18ツアーギアトレンド

稲見萌寧がテーラーメイド「Qi10 LS」投入も “デビュー戦”の14本は?

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前(17日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6608yd(パー72) 稲見萌寧が、テーラーメイドの最新モデル「Qi10 LSドライバー」で米ツアー本格参戦に向けて最終調整した。 これまでのステルス2 プラスも持ち込みつつ、練習場でフィーリングをチェック。実戦投入について「たぶん」とした上で、「日本でもクラブを試したりするし、そこは変わらないですね。これといって“ここのために…”というのは、あんまりしていない。(試合を)やりながらじゃないと分からないですし、まずやってみてから」と強調した。 “デビュー戦”...
2024/01/19ツアーギアトレンド

“+2”から挽回 畑岡奈紗は「CHAMBER」パター投入

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 初日(18日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6608yd(パー72) ホームコースでのシーズン開幕戦となる畑岡奈紗は、前半8番でボギーが先行した。折り返して10番で2個目。「なかなかバーディが来なくて、気分的にはちょっと沈んでいた」と笑いながら、「前半は意外と長いホールも続きますしちょっとミスするとボギーにつながるのはあること。しょうがない」。知り尽くした舞台で落ち着いていた。 最初のバーディは11番(パー5)。3mの決めたい距離をきっちり沈め、続く12番も5mを入れて2連続。14、15番(パー5)も2~...
2024/01/24ツアーギアトレンド

未発表ドライバーで開幕戦FWキープ率90%超 古江彩佳の最新14本

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 事前(23日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71) 米ツアー3年目を迎える古江彩佳は前週の開幕戦「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」を首位で折り返し、4位でフィニッシュした。4日間のフェアウェイキープ率はフィールド唯一の9割超となる92.85%(52/56)をマーク。特に週末は北風が吹いて気温も一気に下がる厳しいコンディションだったが、ツアー屈指の正確性を誇る1Wショットは乱れなかった。 このオフのテストを経て、ブリヂストンの未発売モデル「B3 MAX」を投入。「スピンが少なくなってランが出やすくなったので、飛距離も出るし、風...
2024/01/25ツアーギアトレンド

「試合を重ねながら、より良いものを」西郷真央の14本が“変わっていない”ワケ

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 事前(23日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71) 最終予選会(Qシリーズ)を経て米ツアープレーヤーとしての“デビュー戦”に臨む西郷真央は、例年とひと味違うオフを過ごしてきた。スイングの課題への取り組みと並行し、この時期ならではのクラブ調整にじっくり時間をかけたいところだったが、切符を得てから7週後の初戦とあって準備も慌ただしくなったという。 「普段は1月くらいに新しいクラブをテストしたりしていたのが、ことしはテストだけして替えることができなかった。そういった意味では初めての経験なので難しいなと思う」と言いつつ、前向きだ。「シーズン...
2024/01/25ツアーギアトレンド

「アイアンが好きだけど、オプションを増やす」勝みなみは“17本”からコースで厳選

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 事前(24日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71) 開幕2日前、シーズン初戦に備える勝みなみのバッグには17本のクラブが入っていた。ここから、ひとまず7W、5UT、4Iを抜いたが、あくまで暫定的なチョイス。コースの特性、風などを加味してベストと思う14本を組み合わせて初日を迎えるつもりだ。 「私はアイアンの方が好き」と話すように、本来なら4Iは手放さずに持っておきたいクラブ。「4Iで打てるところは4Iです。でも、やっぱり高さが足りない時もあって。なかなか止まらないグリーンに高い球で止めていこうとすると、UTとか7Wを使って球を上げ...
2023/11/01ツアーギアトレンド

「TENSEI プロ 1Kシリーズ」のレッド? 畑岡奈紗が新シャフトをテスト

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(31日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72) 畑岡奈紗は火曜日の練習ラウンドでアウト9ホールを回った際に、2本のドライバーをバッグに入れていた。ヘッドはともに住友ゴム工業(ダンロップ)の「スリクソン ZX7 Mk II」だが、それぞれ異なるシャフトが挿さっている。 ひとつにはエースシャフトの藤倉コンポジット「VENTUS(ベンタス) TR レッド」、もうひとつには三菱ケミカル「TENSEI(テンセイ)」と思わしきシャフト。手元側にテンセイ特有の網目状のデザインが入り、その先のラベルは間近で見ると赤色であることが分...
2023/11/03ツアーギアトレンド

キム・ヒョージュの2つの「マレットパター」 その使い分け方とは?

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(1日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72) 今週のフィールドで世界ランキング最上位が、7位でメジャーチャンピオンでもあるキム・ヒョージュ(韓国)だ。10月の「アセンダントLPGA」では、初日から首位を守る完全優勝でツアー通算6勝目を挙げたばかり。好調を維持したまま、「TOTOジャパンクラシック」に乗り込んできた。 トップ選手というものは決まって練習グリーンの滞在時間が長く、彼女の練習を見ていると、火曜日も水曜日もパッティング練習に多くの時間を費やしていた。練習器具を使ったり、ドリルをしたりなどの特別なことはしてい...
2023/11/06ツアーギアトレンド

なんじゃこりゃ!? 上田桃子のパター 「TRI-BEAM」と「Ai-ONE」が合体?

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72) 上田桃子が練習グリーンでボールを転がしているのを何気なく見ていたら、その見慣れないネックに思わず目を見張った。今季のエースパターであるオデッセイの「TRI-BEAM(トライビーム)ダブルワイド」かと思いきや、三角ネック部分の色が青い。あれ? トライビームって赤じゃなかったっけ? しかもこの青色は見覚えがあるな…。もしや、最近話題の「Ai-ONE」カラー? ジーッとそのクラブを眺めてみたところ、やはり! ヘッドのバックフェース側に「Ai-ONE パター」特有のスケルトン窓がついている。...
2023/11/24ツアーギアトレンド

ガラッと変えたスイングと未発売シャフト 池村寛世の大胆策がドはまり

◇国内男子◇カシオワールドオープン 2日目(24日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)◇晴れ(観衆1926人) 池村寛世がこの日のベストスコア「64」で通算12アンダーまで伸ばし、2位に3打差をつける単独首位で週末を迎える。「スタート時間が早かったのはツイていたと思います。風が強くなってきたと思ったのは残り5ホールぐらいでしたから」。その強風下の上がり5ホールでも3バーディを奪うなど、9バーディ、1ボギーと圧巻のプレーをみせた。 今季は28試合(国内23・アジアン5)に出て予選落ちは13回、トップ10はわずか2回と低迷が続いていた。それが今週、突如覚醒した背景にはドライバー...
2023/11/29ツアーギアトレンド

マキロイに続きウッズもテーラー新1W「Qi10 LS」を実戦投入か シャフトは「VF」

◇米国男子(ツアー外競技)◇ヒーローワールドチャレンジ 事前情報(28日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7449yd(パー72) 自身が主催のツアー外競技に出場するタイガー・ウッズが事前練習を行った。会場となるバハマのアルバニーGCでは、テーラーメイドの未発表モデル「Qi10 LS」のヘッドにグラファイトデザインの「ツアーAD VF」を挿してテストする姿が目撃されている。PGAツアーの公式X(旧Twitter)では、ウッズが新ドライバーをテストする動画が確認でき、約8カ月ぶりの復帰戦で話題の新ドライバーを使用する可能性が高そうだ。 PGAツアーの公式X 2024年発売モデルと思われるQi10 ...
2023/11/02ツアーギアトレンド

原英莉花が「Ai-ONEロッシー」投入か 千葉のゴルフ場に合う?

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(1日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72) 米ツアーの来季出場権をかけた予選会の敗退から帰国後、日本で唯一開催の米ツアー「TOTOクラシック」で一発逆転のアメリカ行きを目指す原英莉花。すでに気持ちを切り替えているのか、火曜日に会場に現れた原の表情はスッキリとしていて、意欲的に練習をこなしていた。 パッティンググリーンでは、パットの練習をして球を転がしつつ、時おり遠くを見つめて何かを待っている様子。そんな原のもとに、キャロウェイのツアーレップ(用具担当)が息を切らして1本のパターを持って走ってきた。 ヘッドカバー...
2024/01/31ツアーギアトレンド

新製品ズラリなザンダー・シャウフェレ「Ai スモーク」「SM10」「クロムツアー」

◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 事前情報◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州、6972yd)、スパイグラスヒルGC(7041yd、いずれもパー72) 西海岸での5連戦真っただ中のザンダー・シャウフェレ。バッグの中身をチェックすると、14本にいくつかの変化があった。 1Wと3Wを、ともにキャロウェイの新しいモデル「パラダイム Aiスモーク」シリーズへ。1Wは昨年11月からテストを重ねてきたという。 「約2カ月間プライベートでも球を打って、感触を確かめていたんだ。試合ではマウイ(ザ・セントリー)が初戦。感想かい?すごくいいよ。試合でいきなり使えるんだから」と「パラダイム Aiスモーク...
2024/02/03ツアーギアトレンド

ラームはウッド系「Aiスモーク」で統一 ボールは「クロムツアーX+」

◇LIVゴルフリーグ◇マヤコバ 初日(2日)◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇7116yd(パー71) LIVゴルフリーグへ電撃移籍を果たしたジョン・ラーム(スペイン)は、メキシコで迎えた開幕戦の初日を5アンダー4位でスタート。そのバッグには、いくつかのキャロウェイ新製品が入っていた。 1、3、5番ウッドをすべてキャロウェイの新しい「パラダイムAiスモーク」へ。1Wがツアー選手に好まれる「◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」、3Wと5Wが小ぶりヘッドの「◆◆◆T」(3WのHLも継続)という流れは前作と揃えた。 新しいドライバーについて「飛距離はそんなに変わらない。でも安定感はだいぶ増した」と、...
2024/02/10ツアーギアトレンド

蝉川泰果 「もうちょっと簡単にゴルフを」やさしさ回帰の14本

1月に米ツアー3連戦を戦った蝉川泰果のバッグには、昨年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」優勝時点からいくつかの変更点があった。 ことしになって、3Iを抜き、代わりにピンの「G430ハイブリッド(21度)」を入れた。今まで使ってこなかったウッド型UTが、突如バッグイン。その理由は「簡単っす」のひとこと。それ以上の説明は要らないのだろう。実際に、予選を通過した「ファーマーズインシュランスオープン」でもこの3UTが活躍。最終日はサウスコースの難しい16番(パー3)、3UTでの抑えたショットでパーオンに成功してバーディを奪った。また18番(パー5)で2オンに成功させたときも、手に握られていたのは3U...
2024/02/11ツアーギアトレンド

コリン・モリカワの10K事情 1Wを「Qi10 MAX」から「Qi10」へ

テーラーメイドの「Qi10」シリーズにおいて、「Qi10 MAX」がドライバーの上下・左右方向の慣性モーメント(MOI)合計値が10K(10,000g・cm2)となり、同社史上最高のMOIと評判だ。ツアープロには必要ないほどの寛容性と思われるが、意外にもコリン・モリカワは開幕戦「ザ・セントリー」でそのMOI1万超えの「MAX」をバッグに入れ、話題になった。 米国本土の試合に入ってからは、スタンダードモデルの「Qi10」をテスト。「ザ・セントリー」は5位タイの好成績だったのに、替える必要があるのか? テーラーメイドのツアーレップ(用具担当)は「マウイ(ザ・セントリー)でMAXを試したら良くてそ...