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ガラッと変えたスイングと未発売シャフト 池村寛世の大胆策がドはまり

◇国内男子◇カシオワールドオープン 2日目(24日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)◇晴れ(観衆1926人)

池村寛世がこの日のベストスコア「64」で通算12アンダーまで伸ばし、2位に3打差をつける単独首位で週末を迎える。「スタート時間が早かったのはツイていたと思います。風が強くなってきたと思ったのは残り5ホールぐらいでしたから」。その強風下の上がり5ホールでも3バーディを奪うなど、9バーディ、1ボギーと圧巻のプレーをみせた。

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今季は28試合(国内23・アジアン5)に出て予選落ちは13回、トップ10はわずか2回と低迷が続いていた。それが今週、突如覚醒した背景にはドライバーのリシャフトがあった。テーラーメイド「ステルス2 プラス」に挿さっていた見慣れないシャフトには、プリント部に「Diamana(ディアマナ)WB」という文字。蝉川泰果もテストしていた未発表モデルで、いわゆる“白マナ系”の先端がしっかりしたシャフトだ。

「元々僕は先調子が好きだと思っていて、ここ4、5年はずっと先調子ばかり使っていたんです。先週から三菱ケミカルさんの新しい手元調子に替えたら、曲がり幅がだいぶ収まった」と話す通り、前週「ダンロップフェニックス」で替えたばかりの系統違いのシャフトがいきなりハマる形になった。「打ち出しも球の高さもあまり出すぎないので、(持ち球の)フェードが自分の曲がり幅で戻ってきてくれる。球が暴れる感じもないので、すごく思い切って振り切れています」と、しっかり目のシャフトに替えてドライバーが安定した。

先調子から手元調子へ、キックポイントの対照的なモデルに替えるのは大胆にも思えるが、そこには新コーチからの助言があった。「今年の途中から見てもらっているコーチがいて、スイング改造の流れの中で自分に合っているシャフトの話にもなり…」。新コーチとは櫻井省吾プロのこと。出水田大二郎秋吉翔太ら主に九州勢のコーチングを務め、池村もジュニア時代からよく知っている間柄だ。

「今シーズンはドライバーが悪くて振り切れなくなり、それからアイアンも悪くなってと、ずっと悪循環でした。本来フェードのスイングが心地よく振れるんですが、出球がぜんぶ右に出てつかまらないことがずっと続いていたんです。大き目のカット軌道で練習したり、出球を左下に低く持っていくようなスイングをしたり、これまで大幅な矯正をしてきました」と、櫻井コーチのもと大胆なスイング改造を行ってきた。

シーズン終盤になってようやく新しいスイングが体に浸透し、それに合うシャフトも見つかって、まさに“間に合った”ように見えるが…。「まだ矯正している段階なのでね。でも、今日も風の中いいゴルフはできていたので、明日もちゃんと組み立てて自分の球で戦えれば、そんなに大崩れはしないんじゃないかな」。久しぶりの優勝争いとなるが、過度な期待はせずに穏やかな気持ちで週末を迎えるつもりだ。(高知県芸西市/服部謙二郎

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