1999/09/11日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

城戸富貴、独走態勢へ

風も弱く残暑厳しい琵琶湖CCだった。3日目もスコアを伸ばす選手は少なく、みんなが苦しんでいる中、ベテラン城戸富貴が貯金を増やしての5アンダー。独走態勢に移行した。2位の中野晶がイーブンだから、このまま行けば安全圏ともいえるのだが・・・。 3日目の城戸富貴は3バーディ、2ボギー。しかし本人は「プレー内容、今日も何も覚えていない」という。「最後(18番)の3パットしか覚えてないんです。あの3パットも、冷静に考えてみればフックラインだったんだけど・・」 とはいえ「よくガマンした」と自分でも評価できる。「アウトはほとんどグリーンに乗っていなかった。インが6つ、アウトが3つ。たったそれしかオンしていませ...
1997/06/29日本女子オープンゴルフ選手権競技

具玉姫が急迫。岡本綾子は首位をキープ!

台風の後の日曜日はカラリと晴れ上がった。選手たちを苦しめ抜いた東広野GCが光り輝いていた。そのタフさ加減は変わらないにしても、柔らかくなったグリーンはボールをほんの少し止めてくれるようになり、実力のある選手ならバーディを沈めることも不可能ではなくなった。 具玉姫が上がってきた。先週のダンロップツインレイクスを勝ったばかり。勝ち方をまだ体がビビッドに覚えているといった感じだ。「アメリカでプレーしていたときの経験が、こういう長いラフとか難しいコースとかだと生きてくるようです。それに私は速いグリーンが好きだし」 そういえば岡本綾子もほんの少し前まではバリバリの米ツアートッププレーヤー。その岡本が「コ...
1997/06/26日本女子オープンゴルフ選手権競技

上田友子、パープレーで首位に立つ

ステップアップツアーで2勝とはいえ昨年のランキング66位。ほとんど無名といっていい上田友子が単独首位。「メンテナンスがしっかりしてるし、グリーンがすごく速くて、返しのパットが残ってしまう。イヤラシイですね」と上田。 女子プロにとっての最高峰・日本女子オープンの舞台、東広野GCはたっぷり難易度アップ。アンダーパーなら優勝いう前評判だったが、この試合に照準を当てて練習してきた選手たちも深いラフに苦しみ抜いた。 「やっぱり女子オープンは気分的にも違いますね」という塩谷育代。ボギーとバーディが交代でやってくるラウンドだったが、なんとか1オーバーにまとめた。「先週のコースもラフが深かったから、練習になり...
1997/04/25国内女子

戴玉娟首位。前田、塩谷ら3人が僅差で追う

まず戴玉娟。7バーディ、4ボギーという派手な内容で「ハーフ終了後、キャディにアドバイスしてもらってからパットが良くなった。初めてのキャディ(矢板CC研修生)だけどとても良いコンビネーション」とか。 塩谷育代は1番で「難しいフックラインだったけど思うように打てて気が楽に」なり、4つのバーディと2ボギー。「今週は気が充実しているからチャンスはあると思います」...
1997/03/07国内女子

開幕戦初日トップは原田香里

男子トーナメントより1週間早く始まった女子ツアー。めでたい(?)開幕トップはやはり期待の原田香里。そして2位には昨年初勝利で勢いのある久保樹乃。ことしのトーナメントせは面白くなるぞ。 原田香里はアウト、インともに3つずつのバーディを重ね、ノーボギーのプレー。「今日の目標は2アンダー。1個バーディをとったらもう1個というのではなく、1個とったらもう2個、2個とったら更にもう2個という目標だったんです」 この原田流のよくばり計算式で初日を走った。 久保樹乃も6バーディながら6番の3パットでトータル5アンダー。「昨年の成績がよかったので自信をもってプレーできた」のが好結果を呼んだ。 風が吹くと難しい...
1998/05/15国内女子

首位は金愛淑、岡田。大金らが追う

舞台は福岡県、福岡国際CC。昨年は1年を通してベテラン選手のカムバックが目立ったが、この試合でもノーシードだった50歳の池渕富子が優勝。今年もシーズン前半、ベテラン服部道子が好調につっ走っているものの上田珠代、大金寿子など若手もけっこう元気。さて今週はどっちになるか? と思っていたら53歳の大ベテラン岡田美智子が初日をリードした。去年も惜しいところで勝ちを逸した試合があったが、いよいよ2度目の正直になるのだろうか。去年今年と山岡明美が頑張っているのだから、岡田だって勝っておかしくはない。 「腰痛もあって先週はゴルフのことを考えずに過ごした。8日間もクラブを握らなかったのは初めて」という岡田。 ...
1998/05/07国内女子

まずは5アンダーで高又順首位

女子4日間競技、グンゼワールドレディスは東京よみうりCCが舞台。コースも手ごわいし、女子選手にとっては長丁場の戦いだ。風も吹いた初日、まず5アンダーで首位を走ったのは高又順。ボキーなしの5バーディ。 「このところ調子が悪かったが練習ラウンドで福嶋さんと回って勉強になりました」という。下半身の安定が悪く、ストレートに構えることを忘れていた。「福島さんのスウィングをイメージしたら飛距離も伸びました」 その福嶋晃子は今週もまだ調子がでないラウンドで4オーバー。他人の方に運を上げてしまった形だ。 招待選手、カリー・ウェブも74。 「イライラしてしまった」という。ローラ・デービースも74。 「今日のスタ...
1998/03/06国内女子

復活は本物? 5アンダー首位は岡本綾子!

シーズン開幕。風の強いことで知られる琉球GCだが、今日は微風。気温も20度を越える絶好のコンディションとなった。プレッシャーのかかるシーズン最初のラウンドをなんと5アンダーで終えたのは岡本綾子。7バーディ、2ボギーの67。 「開幕戦の初日トップなんて、日本でも米国でも初めてじゃないですか? 去年は開幕戦というとドキドキしたけど、今年は平気でプレーできました」と岡本。この日曜日、一緒にまわったアマチュアのグリップを取り入れてみた。その新しい握り方を試してみたら大成功。 「14番で3パットしたとき、長い距離があわないようだったので元のグリップに戻そうかなーと思った」のだが、ふみとどまった。両手人指...
1998/09/04国内女子

首位は西田智慧子、福嶋晃子も好スタート!

今週は山梨県・富士桜CCでのフジサンケイレディス。久しぶりといった感じで西田智慧子が4アンダー67として初日の首位スタート。帰国したばかりの福嶋晃子もまずまずの発進となった。 西田智慧子は「ラインがスライスかフックがわからなかった。アイアンがピンに付いてくれてよかったです」 どういうわけか「自分の構えやすいところにボールが行ってくれて、ドローを打ちやすいところにピンが切ってあった」のだそうだ。 ボールに対して遠く構えるクセがついていることに気がついた。「遠いから、ちょっとしたスライスラインもフックになってしまう。近づけて立つようにしたら良くなりました」 これも微妙なもので、意識しないと遠くなっ...
1998/08/28国内女子

橋本愛子、平田充代が首位に並ぶ!

大雨の東日本をのがれて長崎県・野母崎GCでの五洋建設レディース。回復してきた橋本愛子がようやく本領発揮。また平田充代も首位タイに並んだ。 橋本愛子はボギーなしの5バーディ。「1年間休んでましたから。初日トップなんていつ以来か覚えてもいません」と橋本。1年の休場を繰り戻すには1年はかかると覚悟していた。「ボギーを打たないゴルフができたのはよかった。勝ちたいとは思いますが、でもそれは明日が終わってからの話ですね」 ショットが良くないときは「日頃やってないショットがうまくいくわけない」と冷静に対処している。年間3勝をあげたこともある かつてのトッププロが少しずつ、薄紙をはぐように本来の自分を取り戻そ...
1999/11/26JLPGA 明治乳業カップ

2日目は肥後かおり急上昇!

明治乳業カップ2日目。前日幸先のいいスタートを切ったはずの藤井かすみは一転して1バーディ、4ボギーの3オーバーとし、昨日の貯金を使ってなんとか3位に留まった。かわりに飛び出してきたのは6月に2連勝を決めた後すっかり目立たなくなってしまっていた肥後かおり、今日は67をマーク。5バーディ、ボギーなしで、イーグルを沈めた那須美根子と2位に4打差をつけて首位タイと並んでいる。3アンダー3位には服部道子ら4人がいる。具玉姫はスコアを2つ伸ばして7位につけた。 伊藤園から使い出したドライバーが良くあたったという肥後かおりは、おかげでセカンドショットが楽に打てた。それでも出だしから7番までは我慢のゴルフに徹...
1999/11/19国内女子

好調・中野。久しぶり・松沢知加子も

女子競技は残り2試合。エリエールレディスオープンがはじまった。舞台はパー72、6352ヤードのエリエールGC松山コース。初日首位に立ったのは4アンダーの中野 晶と松沢知加子。1打差3位には具玉姫・大場美智恵・川波由利ら。先週初優勝を決めた不動裕理は服部道子と同位の2アンダー8位といい位置につけている。賞金ランク1位の村口史子は1アンダー13位。 5バーディ、1ボギーとした中野晶は惜しくも2勝目を逃したが、ミズノクラシック、伊藤園レディスと2週続けてあと一歩の2位。先週、先々週に引き続き集中力と、いい調子を維持しているという。「自分の中でショットが安定しているのがわかります。賞金女王はムリでもも...
1998/05/03国内女子

上田珠代、29歳のツアー初優勝

ガマン比べの様相を呈した最終日。有利と見られた高村博美がそのアドバンテージを生かしきれなかった。「後半になってパターが入らなくなってしまったのがすべてです」という高村。優勝への気持ちが先走りすぎたのか、17番のバンカーでは「ピンへ意識がいってしまって」ヘッドアップ。ボギー。勝機を逸した。 予選会前期は通過できず、後期は失格。今季は推薦の2~3試合しか出られない予定だった上田珠代ががんばり通した。アウトではドタバタしてしまったが12番14番でバーディ。スタート時点のスコアに戻した。終盤もなんとかボギー2つで収めることができた。 「あのバーディ2つで余裕があったはずなのに、どんどん体が動かなくなっ...
1998/06/26日本女子オープンゴルフ選手権競技

黄玉珍はキープ。シンソーラが首位に並ぶ

開催コース、三好CCは名うての難コース。やはり好スコアはなかなか出ない。60台をマークしたのはM.マクガイヤただ一人、それどころか80台を叩いてしまうプロが続出した。 そんな中で後半スコアを沈めて1アンダーとした26歳のシンソーラが首位に躍り出た。初日の首位・黄玉珍も74としながらもかろうじて首位をキープ。厳しい試合展開になりそうな気配だ。 シンソーラは出だしをボギー。しかし以後はしっかりパーに納め拾い続けてインでは2バーディ。これで2日続けて71とした。「すごく、いい感じ。今日くらい良いと気分がいいです」と表情は明るい。 ホープと目されてきたが昨年はスランプに陥った。12月から大先輩の具玉姫...
1998/06/19国内女子

豪雨の初日、不動裕理が首位

ダンロップ ツインレイクスから名称を変更。開催コースも群馬から兵庫へ引っ越した。ザ・サイプレスGCは開場7年目だが樹齢の古い木々にセパレートされた林間コース。設計は頬髭でお馴染みの大西久光氏だ。 このコース、今回はからずも「水はけ最高!」の評価を受けてしまった。たとえば77を叩いてしまった岡本綾子は「すごいわね、ここのコース。あれだけ降って水がたまらない」と誉めたあとで「パットよ、ゴルフはパット!」と自身を叱咤。また74を叩いた福嶋晃子も「あれだけ雨が強くてあんなに降ったんだから、いずれ水が溜まるだろうと思ってたら・・初めてですよこんなコース。助かりました」 近くで開催のよみうりオープンが中止...
1998/05/22国内女子

高村亜紀など4人が首位タイ

女子ツアーは福岡県から愛知県に移動。春日井CCで開催される中京テレビ・ブリヂストンレディス。昨年は高村亜紀と黄璧洵が一騎討ちの末、高村の勝利となった。 その高村亜紀、コースとの相性なのか、それともディフェンディングチャンピオンの自信か、4バーディ、1ボギーの69として首位。「ここのグリーンはイメージが合っている。あまり悩まずゆとりをもってパッティングできる」と高村。 30度近い夏のような暑さにはこたえたらしいが「ゴルフの調子はともかく、初日トップに立ててホッとした感じです」 島袋美幸はアウトで4バーディ。しかしインでは1バーディ、2ボギー。シーズン初めに右足のねんざで2カ月を休んでいた。「それ...
2004/11/07国内女子

アニカが前人未到の4連覇を達成!宮里が猛チャージをかけて2位

滋賀県の瀬田ゴルフコース北コースで行われている、日本と米国の両女子ツアー共同開催「ミズノクラシック」の最終日。世界のプレーを一目見ようと、この日のギャラリー数が7,500人を記録。大会4連覇のかかった女王アニカ・ソレンスタムが大差で逃げ切った。 15アンダー2位以下に4打差をつけてスタートしたアニカは、前半イーグルを奪うなど5つスコアを伸ばし昨年記録した24アンダーに届く勢いでバーディを量産。その後も安定したゴルフを展開したアニカは、通算22アンダーで女王の貫禄を見せ、見事同一大会4連覇を達成した。 9打差の2位タイには、日本ゴルフ界のアイドル宮里藍が入った。宮里は“藍チャージ”が炸裂。最終ホ...
2004/11/06国内女子

アニカ独走!同一大会4連覇なるか

滋賀県の瀬田ゴルフコース北コースで行われている、日本と米国の両女子ツアー共同開催「ミズノクラシック」の2日目。昨年同様女王アニカ・ソレンスタムが独走態勢に入っている。 序盤から順調にバーディを積み重ねたアニカは、9番でボギーを叩いてしまい、一昨年の最終日6番ホールから続いたこの大会のノーボギー記録が94ホール目で途絶えた。だが、その後もスーパーショットをギャラリーに披露し、終わってみれば通算15アンダーでフィニッシュ。同一大会4連覇に向けて明日最終日を迎える。 通算11アンダーで単独2位につけたのは、この大会最年長の40歳のベテラン中島千尋。初日アニカと並び9アンダーを稼いだ中島は、この日もノ...
2004/11/05国内女子

アニカ、中島が好スコア「63」をマーク!

日本と米国の両女子ツアー共同開催で行われる「ミズノクラシック」が、滋賀県の瀬田ゴルフコース北コースで開幕した。初日首位に立ったのは、やはり世界の女王アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)だった。 アニカは、1番パー5で残り14ヤード、グリーン周りからチップインイーグルを決め絶好のスタートを切る。その後もノーボギーの安定したラウンドでバーディを量産し、上がり3連続バーディで締めたアニカは、この日のベストスコア「63」をマークした。 このハイペースに唯一ついていったのは、日本の中島千尋だった。前半3つスコアを伸ばすと、後半6つのバーディを奪う快進撃でアニカと同じくスコア「63」をたたき出し、首位に並...
2002/11/10国内女子

ついにシーズン10勝目! アニカ・ソレンスタムが15アンダーで大会連覇!

韓国を代表する3人の朴と、女王アニカ・ソレンスタムの優勝争いとなった「ミズノクラシック」。2日目は冷たい風が選手たちのスウィングに影響を与えたが、最終日は秋晴れの暖かい日差しが照りつけた。ウェアも前日の防寒服ではなく、軽装が目立った。 最終日、まずスコアを伸ばしてきたのは朴セリ。前半だけで5ストローク伸ばし、首位のソレンスタムに1打差まで迫った。今大会の会場となった瀬田ゴルフコースの北コースは、17、18番ホールがパー5となっており、終盤にスコアを伸ばすチャンスが広がっている。その終盤に入る直前、朴セリは痛恨のボギーを叩き一歩後退。17番でバーディを奪ったが、優勝争いについて行くことができなか...