1999/10/17国内女子

服部道子、ようやくの今季初V

服部道子の復調は本物だった。初日2日に続いて3日目も堂々の60台をマーク。2位・具玉姫に7打を付ける文句無しの優勝だった。これでようやくの今季ツアー初V。 去年も夏場は一時低調におちいり、10月の後半からようやくたち直って紀文、伊藤園と勝利を重ねての賞金女王だった。そのパターンを思い起こせば、まだまだ賞金レースに加わる資格は十分ある。実力プロの復活でまた面白くなった。 「優勝のプレッシャーはありませんでした。自分との戦い。スコアを伸ばすことだけ考えていました」という最終日の服部はボギーなしの3バーディ。 結果は69だったが、自分自身の評価としては良くなかったという。イメージが出ず、ボールの...
1999/10/16国内女子

服部道子、今季初Vへ躍進

「手応えが戻って来た」という服部道子の言葉は嘘ではなかった。初日の68に続いての67。初日の首位タイ西田智慧子に5打差をつけて独走に移った。これでようやく今季初勝利なるか? 2日目の服部道子は1番2番と連続バーディ。3番でボギーとしたものの5番7番9番とまたも入れた。「パターの調子が良かったのでアプローチに余裕が持てた。強めに打つことができ、いい転がりだった」と服部。インに入ってからは弱めのタッチになってしまったが、それでもうまく対応することができた。インでも1バーディ。 ショットはまだ良くない。しかしミスした後は気持ちを切り換えることに集中したという。ミスを2回繰り返さないように言い聞かせた...
1999/10/15国内女子

ついに出た? 服部道子

去年の賞金女王。しかし今季はパッとせず悔しい思いをしてきた服部道子が、ようやくトーナメントをリードした。 服部道子は連続バーディの出だし。順調にバーディを放りこんでいった。「2番は7メートル、7番は8メートル。長いのが入ってくれました。バットは好調です。自分の思ったところへ打てている感じでした」 最近はショットが不安定でゴルフも「日替わり」状態という。だがミスショットの原因がだんだんつかめてきた。「最近はショットも手応えを感じれるようになってきた」という。 西田智慧子が上位に顔を出すのも久しぶりだ。3番でボギーとしたものの、あとは5バーディ。「先週、いろいろ気がついたことがあって・・」という。...
1999/10/10国内女子

ローラ、4日間リードで完全優勝

初日から首位を突っ走ったローラ・デービースが、さすがの貫祿を見せて余裕の勝利を飾った。2位にはスコットランドのジャニス・ムーディ。日本選手は高村亜紀、城戸富貴が3位に食い込んだ。 最終日もスコアは伸びず、アンダーでホールアウトできたのは不動裕理、坂上晴美の2人だけ。貯金を増やしはしなかったものの、きっちりイーブンパーに抑えたデービースが2位に4ストローク差をつけて圧勝の形を作った。こういう展開になるとやはり本場の強豪は手堅い。強い。 傍目には余裕の勝利にしか見えなかったがデービース自身は決して楽観していなかったと言う。 「リードはしていたが、それでもトップに立つとナーバスになってしまう。だから...
1999/10/09国内女子

スコア総崩れ! それでもデービース首位

風が吹き荒れた3日目、雪崩をうって全員が転落した。米山みどりも韓煕圓もノイマンも後退。前日2位の白戸由香は81と沈み、アンダーパーでプレーしたのはたった2人だけ。首位を走っていたローラ・デービースも一緒になっての76叩きだったが、それでもダントツの首位だ。1オーバープレーのジャニス・ムーディが2位に浮上し、71と画期的なスコアでホールアウトした川崎充津子ははるか下から2位グループに加わった。 「今日は難しかった。正直、ガッカリしてます」とローラも表情が冴えない。バーディは2ホール。4ボギー、1ダボ。「風も影響したけど、それよりピンポジションがかなり厳しかったと思う。ま、スタート時点より2位との...
1999/10/08国内女子

デービース、伸ばして単独首位

前日首位のローラ・デービースがこの日もスコアを3つ伸ばして単独首位とした。下からは新鋭・米山みどりが68を出し浮上して2位。2アンダー6位からスタートした白戸由香もトータル5アンダーと上がってきた。 ローラ・デービーズは昨日のラウンド後にノイマンとテニスをしてサーブを返そうとした際足首を捻挫してしまった。昨夜は痛みが激しかったというが「今朝日本のトレーナーにマッサージしてもらい、痛みもとれて助かりました。昨夜は翌日のラウンドがこなせるか心配でした」 初日の15番に引続き今日は、13番ホールで池ぽちゃ。その前の12番で2回目の3パットしたことが尾を引いたせいだが、ここはダブルボギーにしてもおかし...
2000/06/11国内女子

中野晶、今季初の優勝をあげる

最終日は中野晶の独壇場だった。一時は19アンダーまで伸ばしたが、最終的には16アンダーで終わった。それでも、2位の井上真由美・久保樹乃には5打の大差をつけての優勝。優勝賞金900万円を手に入れた。これで、通算8勝目となる。村口史子は最終日を棄権した。 中野晶は14番までは完璧なゴルフだったと語る。「途中まで自分に200点をあげていいと思うゴルフだったんですが、16、17番であんなドジをやり60~70点になってしまいました」 6連続バーディを沈めて19アンダーまで稼ぎまくっていたが、16番でダボ、17番でボギーと最後に稼ぎを3つ減らしてしまった。9バーディ、2ボギー、1ダブルボギー。16番のセカ...
2000/06/10国内女子

久保樹乃が12アンダーで単独首位

雨にも降られずに終了した3日目。首位に残ったのは久保樹乃一人。68で順調に4つ伸ばして12アンダー。2位には前日首位タイからスタートした中野 晶が続いた。2位に4打差3位としたのは井上真由美。村口史子は今日を4オーバーとして7位タイに順位を下げた。 「実感がないです」と久保樹乃。一打一打を考え、集中してプレーできた。6バーディ、2ボギーの68。パットのミスもほとんどなかったのは、プロアマ戦で「ちょっと違うような感じ」がして10センチ近く立つように心がけてみた。「球の転がりがよくなって、気付いてよかった。村口さんと三橋さんのを見ていてアッと思ったんです」 「いつもガツガツやるのが悪いほうに出てい...
2000/06/09国内女子

3強豪(?)並走

2日目、山崎千佳代に代わって首位に並んだのは、66をマークした村口史子・中野晶、他に5つ伸ばした久保樹乃。8アンダーとして2位以下に2打差をつけている。6アンダー4位グループには三橋里衣・木村敏美。前日単独首位からのスタートとした山崎千佳代は80を叩き、1オーバー23タイまで崩れてしまった。 ここのところ精彩を欠いていた村口史子が6バーディ、ボギーなしプレーで一気に首位タイに踊りでて来た。今日沈めたバーディの半分が5メートル以上のパット。「ノーボギーは久しぶりですね。パターの調子がすごくよくて、入る入らないを別にしても自分の思った通りのラインに打てたのが嬉しいです」 去年の良かった頃の調子まで...
2000/06/04国内女子

不動裕理、文句なし完全優勝

予想をくつがえすことなく、不動裕理が最終日もスコアを4つ伸ばして堂々の完全優勝を飾った。今季2勝目。ツアー通算3勝目。勝てそうで勝つことができずに苦しんでいた昨年の日々が嘘のような強さだ。 データを見ると一目瞭然だ。今季出場したのは9試合。そのうち優勝が2回、2位が2回、3位が1回。トップ10を外してしまった試合はわずか3試合しかない。圧倒的な強さ。たまに35位(那須小川)とか21位(中京BS)になると、不振か?と感じてしまうほどのステディさで、これなら賞金レースのダントツ首位も理解できる。 今週の収穫は単独2位に入った大塚有理子だろう。米山みどり、韓煕圓、藤野オリエなどと同期で、まだ実質...
2000/06/03国内女子

不動裕理、伸ばして首位キープ

動きがありそうに見えた2日目。アウトでは安井純子がバーディ街道を突進して一時は8アンダーにまで伸ばした。しかし安井の進撃は中盤からウソのように停止して、終わってみれば平凡な2アンダープレー。大塚有理子も激しい出入りだったが、5バーディ、2ボギーのトータル6アンダー、2位。この日バーディ2つ、ボギー1つと着実プレーの不動裕理が首一つ抜け出した7アンダーで、結局は単独首位を守り抜いた。 これまでのパターンなら文句なしに不動の逃げきり優勝なのだが、今週はちょっと紛れの要素が多い印象で、明日も激戦がありそうだ。注目の高校生アマ佐藤丹美は続かずに33位へ後退した。 すぐ前の組の安井が気持ちよくスコアを...
2000/05/28国内女子

曽秀鳳、競り合いを制して今季2勝

風が強かった最終日。首位スタートの曽秀鳳は伸びなかった。アウトでズルズルと貯金を3つ吐き出してしまい、このまま崩れてしまうかとも思われる展開だった。しかし後半立ち直ってトータル5アンダー。逆に後半スコアを乱した高村亜紀を振り切った。曽秀鳳は97年のグンゼワールドレディスから3年のブランクが空いた今年、早くも2勝を上げている。 「長かった。1日、長かったです」という曽秀鳳。緊張してスタートし、4番5番とボギー。6番で並ばれ、9番のボギー・バーディで高村に2打のリードを許してしまった。しかしその直後、高村が10番11番と連続ボギー。「また私に向いてきたかな、と思った」と曽。 高村の自滅の形で15番...
2000/05/27国内女子

上位後退。曽秀鳳、高村亜紀が浮上

曇天、強風の2日目。上位は大幅に入れ代わった。初日トップの橋本愛子はイーブンパーに後退し、代わって曽秀鳳、高村亜紀が浮上。まだまだ最終日も波乱が起きそうな雰囲気だ。 曽秀鳳はなんと8バーディ。後半は2連続ボギーも叩いたが、上がり4ホールをすべてバーディとした。ショットが冴えて1~2メートルに付けてのバーディが4ホール、チップインバーディも2ホール。 「コーライグリーンは台湾もそうだから馴れている。重さも同じ。パターもしっかり打てている。明日は緊張しないよう、1打1打頑張ります。所属も廣済堂なので、ぜひ頑張りたい」と曽秀鳳。 曽秀鳳の66には及ばなかったが高村亜紀は68。ボギーなしの4バーディ...
2000/05/21国内女子

プレーオフ制して肥後かおり勝利

下から高村亜紀、藤野オリエが猛烈に追い込んだ。しかも肥後、三橋、具の最終組は揃ってスコアが伸び悩み、下手すると大逆転劇の可能性すらありそうだった。しかし肥後かおりは14番、15番と落としながら踏みとどまっての6アンダー。三橋里衣は13番でひとつ伸ばしての6アンダー。この膠着状態からどちらも抜け出すことができず、そのままプレーオフへ突入。こうなると経験の差、やはり勝つ味を知っている肥後が圧倒的に有利だった。 これで肥後かおりはツアー11勝目。先週のヴァーナルカップRKB3位の悔しさをはらした形だ。 「苦しいラウンドでした。よく勝ったな、という感じです」と逃げきった肥後かおり。「プレーオフのセカ...
2000/05/20国内女子

肥後かおりが逆転リード

雨の2日目。キャンセル待ちのウェイティングからチャンスをつかんだ三橋里衣も好プレーを展開してスコアを伸ばしたが、その上を行ったのが肥後かおり。3連続、2連続と肥後らしい集中バーディ攻撃で一気に7アンダーにまで突出した。下から具玉姫、塩谷育代とベテランが追ってはいるが、間に合うかどうか・・。東尾理子は5打足りず予選落ち。 「7番ホールがキーポイント。プロアマの日からずっとバーディ取ってる」という肥後かおり。そのゲンのいい7番でまず3メートルに付けてバーディ。8番では7メートルが入り、9番は3メートル。3連続バーディだ。 後半、寒さのためか左肩に違和感があった。「なんかヘン」な感じで12番は3...
2000/05/14国内女子

不動裕理、はやくもツアー2勝目

不動裕理、肥後かおり、そして高村亜紀の3人に絞られた優勝争いだったが、堅実プレーでパーを重ねた不動裕理がチャンスを生かしての2バーディ。出場選手の中でただ一人の70マークで、2位・高村に3打差をつけて逃げきりの優勝を飾った。不動はこれで昨年11月の伊藤園に続くツアー2勝目。 前半、不動裕理のショットは芳しくなかった。「あまり乗らないんで、ピンを狙わないように、センター狙いにしました。結果的にそれが良かったんですね」 6番ホールでは高村亜紀に並ばれた。しかし意識するヒマもなかった。意識しないでいるうちに、競り合う相手がどんどん後退していった。 「順位のことなんか気にしていられなくて。そのホール...
2000/05/13国内女子

東尾後退。肥後、不動が首位に浮上した。

初日いい感じのゴルフだった東尾理子は2日目、5ストローク後退して12位タイグループへ。なかなか思うようなゴルフをやらせてはもらえない。また藤井かすみも大きく沈んで、現状維持の不動裕理、2打伸ばした肥後かおりが2アンダーの首位タイとなった。 このところ劇的復活(?)の雰囲気が漂い始めているかつてのスーパーヒロイン・ト阿玉は2回にわたっての3連続バーディで一気にイーブンに戻した。本当に自分のゴルフを思い出し始めているのかも知れない。 肥後かおりはスタートホールをいきなり3パットボギーにしてしまった。しかし動じない。「このコースはスコアが伸びない。距離的なものもあるし、下が柔らかいのでランが出ない...
2000/05/07国内女子

カリー・ウェブのダントツV

誰も追いつくことが出来なかった。昨日だけで8打の差をつけ、さらに他選手がバタバタと崩して行く中73でまとめ、豪州のカリー・ウェブの9打差で見事な独走逃げ切り優勝となった。12アンダーで今大会最少スコアを更新した。3アンダー2位には安井純子・不動裕理。 風の強い日だった。「こんな日に8打のリードがあったので、比較的余裕がありました。集中力を保つ事を考えてプレーしましたね」と優勝したK.ウェブ。昨日でバーディを使い果たしたと言うが、リードを縮められることもなくなんなく逃げ切った。「9ホールを終えた時点でまだリードがあって優勝は大丈夫だと思ったけど、自分のためにいいゴルフを心掛けました。」 今日は...
2000/05/06国内女子

K.ウェブ64でトップ一人旅

米国賞金女王が実力をみせつけた。K.ウェブがなんと64をマーク、2位に8打差と大きなリードで首位を堅持している。その後を5アンダーの不動裕理・安井純子が必死で追いかけている。那須美根子が4アンダー4位。肥後かおりが今日を66とし前日4オーバー23位から2アンダー5位タイまで順位を上げた。朴セリは3ラウンドでようやく調子が出てきたのか68とし、S.グロンベルグと共に3オーバー14位タイ。 1イーグル、8バーディ、2ボギーとしたカリー・ウェブ。「今日のハイライトは17番のチップイン」 出だしの1番をバーディとし前半はボギーなし。後半では13番からを4連続バーディ。締めは17番、グリーン右からSWで...
2000/05/05国内女子

K.ウェブが4つ伸ばして首位

ニチレイカップ2日目、ほんの一握りの選手だけがスコアを伸ばしている中、4つもの貯金を増やしてK.ウェブが首位に立った。前日2オーバー24位からスタートの安井純子がウェブと同じ68をマークして岡本綾子・不動裕理・S.グロンベルグと同グループの2位まで浮上してきた。那須美根子は1アンダー6位。前日トップスタートだった新井敬子が今日だけで5つ落として2オーバー11位まで後退している。朴セリはトータル7オーバー48位の位置にいる。 「ボギーも叩いたけど運が悪いというのもあったし、今日のプレーは全体的に良かった」とは7バーディ、3ボギーのトータル5アンダーで単独首位に立ったK.ウェブ。「今はいいプレーが...