1998/09/20国内女子

肥後かおり、悠々逃げきって今季初勝利

貯金を5つも増やして文句無しの逃げきり優勝。ここ数週何回か勝ちそうな気配を見せては沈んでいた肥後かおりが、ようやく勝利をつかみとった。 「18番のパットをする前から感無量の気持ちでした。こみ上げてくるものがありました」という肥後。前半5番ホールでボギーとしたときは「また今回もダメかな」と半分あきらめた。しかし8番で失地回復のバーディ。インに入ってからはノーボキー。次から次へとバーディが入った。 「体調もショットもあまり良くなかったんです。でも守り抜けた。トップでスタートしてトップを守り抜いたってのは、私にとってすごく大きいです」 追い上げるほうが楽という。よーし、抜いてやれ!と勢いでプレーがで...
1998/09/19国内女子

肥後かおり、1打差で踏みとどまる

初日の勢いはなくしたが、それでも73と踏みとどまった肥後かおりが首位。高須愛子、服部道子、福嶋晃子と強豪が上がってきた。最終日は激戦模様だ。 肥後かおりがスタートした時間は猛烈な雨が降った。この雨に災いされて連続ボギー。「こんな雨じゃしょうがないかという感じ。まぁ予選落ちすることもないだろうしと」 ショットの調子は初日と変化なかったが、パットが入らなかった。これも「まぁ、仕方ないか」と肥後。夜、ふくらはぎがツって目がさめた。「足がツるなんて、中学以来です。悪い夢でもみたんですかね」 服部道子は3連続バーディをふくむ5バーディ、2ボキー。「プレー途中の雨や風の時間を何とかパーでしのげたのがよかっ...
1998/09/18国内女子

初日トップは5アンダー 肥後かおり。

年間4勝、賞金女王に意欲をもやす服部道子。これを阻止して、余裕をもって米ツアーの2次テストにのぞみたい福嶋晃子。今週の焦点はこの2人の激突のはずだった。 しかし初日、トップを走ったのはこれも調子が上向き加減の肥後かおり。服部道子はパープレーとしたが福嶋晃子は出遅れの2オーバー、37位。 肥後かおりはボギーなしの5バーディ。「長いパット、2~3メートルのいやらしいパットがよく入ってくれました」という肥後。しかし本当は「トップに立ちたくなかったんです」 「先週も初日トップに立ったけど、結局ダメになってしまった。先週だけでなく、よくそんなことをするんです。気持ちが入り過ぎるとダメになってしまう」 期...
1998/09/13日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

服部道子、念願の女子プロ選手権優勝

随所に熱戦、接戦はあったのだが、終わってみれば服部道子が余裕の優勝。2位に3打差をつけて念願の女子プロ選手権を手に入れた。94年の日本女子オープンに続く「日本女子」のタイトルだ。ちなみに服部は日本女子アマ、全米女子アマ、カナダ女子アマのタイトルも獲得している。こうなると残りは全米女子プロとか全米女子オープンだが、「海外に関しては頭の中は真っ白。いまのところ行く気はまったくありません」 最終日の服部道子はボギー先行の不満足なラウンドだった。「あんなに調子のいいゴルフだったのに・・。自分の精神的な甘さに参りました。勝てたのはコースが自分に向いていたこと、それにツキだと思います」 一時は川波由利に並...
1998/09/12日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

服部道子、単独アンダー。福嶋が2位浮上

今日もスコアが伸びない中で、ただ2人60台をマークした服部道子、そして福嶋晃子が上がってきた。来るべき選手が来たという感じがする。しかし福嶋は予選ラウンドの不調が響いてトータルはまだ2オーバー。着実に力をつけている若手のホープ不動裕理も2位に付けている。また疲れの取れてきた小林浩美もようやくアンダーパーが出た。 服部道子は「難しいホール」という1番でいきなりバンカーに入れてボギー。しかし悪いイメージを引きずることなく以後は4バーディとした。「後半になってからパットがラインに乗るようになってきました。ショットも良くなって、だんだんプレーが面白くなってきた感じです」 あまり自画自賛するタイプではな...
1998/09/11日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

2日目は李五順リード。2打差に服部道子

スコアが伸びない。森口祐子は77と大きく崩れ、首位に立ったのは2アンダープレーの李五順。1オーバとした服部道子が2位に踏みとどまっている。福嶋晃子はまだスパートがかけられず1オーバープレーだったが順位は8位タイ。 韓国の李五順は4バーディ、2ホギー。「日本のトーナメントでトップに立ったのは初めてです。今日いいからといって、明日もいいとは限りませんけど、一生懸命やります」 26歳からゴルフを始めたという遅咲き。29歳でプロテスト合格。「日本は経費がすごくかかるんで、帰ろうかと何度も考えました。今年になってからようやくプレーが楽しくなってきました」 「OBが余計でした」というのは服部道子。OB入り...
1998/09/10日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯

肥後かおり、森口祐子が初日リード

全選手がターゲットとしている公式戦、日本女子プロ選手権。初日をリードしたのは肥後かおりと森口祐子の2人。なぜかこうしたビッグタイトルになると「それらしい選手」が上がってくる。 肥後はここ2週、調子を上げており、そろそろ優勝が欲しいところだ。しかし本人の見方は違う。「調子はよくないんです。先週も2アンダーが出たんですが、自分としては予選落ちかというような内容でした」 ともあれトップでのスタート。「3日目が終わっていい所にいないと話にならないですよね。でも、いいスコアが出せたのは嬉しいです。他のトーナメントとは違いますから」 森口も94年以来勝利がない。実は去年の女子プロ選手権でも森口は初日トップ...
1998/09/06国内女子

福嶋大躍進。プレーオフは石原端子勝利!

一時は沈没したかと思われた福嶋晃子が68と復活した。しかしシンソーラもイーブンパーにとどまり、石原端子(まさこ)が上昇。3人プレーオフは石原端子が2ホール目でバーディ。またも初優勝プロが生まれた。 「痛快です」と第一声の石原端子はプロ4年目、32歳。鹿児島の鹿屋体育大卒。教職資格も持っている。ラウンド中はスコアボードを見ないでプレーしていた。「曽秀鳳が6アンダーくらい行っていると思ってました」という。「勝因はトップが崩れたこと。私が崩れなかったことでしょね」と分析も明快。「このコースは1ホールごとが勝負です。とにかく1ホールずつ戦ってきたことが勝因だと思います」 大学を出て新聞記者になりたかっ...
1998/09/05国内女子

福嶋晃子は失速。曽秀鳳が4アンダー首位!

福嶋晃子は大きく後退した。西田智慧子もちょっと後退。かわって首位に立ったのは曽秀鳳。1勝をあげてのっている小野香子も大きく上昇。 曽秀鳳は前半を3バーディ。しかし12番で初めてのミスショットをしてしまった。「100ヤードなのに110ヤードと読み違えてしまった。このボギーで混乱してしまった」 16番17番もボギー。しかし最後の18番で4メートル弱を入れてバーディ。「久しぶりのトップで最終組です。こういう日をずっと待っていました。いつ以来? もう覚えてない。思い出せないですよ」 西田智慧子はボギーが先行した。73。「18番で最後にバーディがとれて良かった。昨日と反対に、今日は後半のグリーンより前半...
1998/08/30国内女子

3人プレーオフを制して坂上晴美 初優勝!

橋本愛子の復活はまだ早すぎたようだ。出だし3連続ボギー。混戦から抜け出すことができなかった。代わって首位に並んだのは大ベテラン日蔭温子、今季未勝利の肥後かおり、そして前半5バーディと猛烈に追い込んできたプロ3年目の若い坂上晴美。もつれこんだ3人プレーオフは4ホール目で坂上の初勝利。 坂上晴美は9番でスコアボードを見た。自分の名前がいちばん上にあるのを知った。インに入ってからも機会があるたびにボードを確認した。 「プレーオフは緊張しました。グリーンではぜんぶ入れてしまおうと思ってパットしました」という坂上。バーディパットが外れるたびに心臓が破裂しそうな気がした。「打つ瞬間は、まっしろです」 名古...
1998/08/29国内女子

首位が4人。6アンダーで大混戦!

完全な団子レースになってしまった。初日首位の橋本愛子は17番のボギーで単独首位から転落、トータル6アンダー。下から追い上げてきたベテラン永田富佐子、村井真由美、前日3位から上がってきた吉田知恵に並ばれた。首位から2打以内に7人がひしめきあうという激戦になってしまった。 橋本愛子にとって悔やまれるのは17番ロングでのボギー。「残念です。第2打がグリーン手前のバンカーまできたのに、そこからボギーにした。後悔しています。今日はボギーを叩かないようにプレーしようと思っていたのに」 明日最終日もボギーを叩かないことを目指してプレーする予定だ。「いくらバーディをとりたいと思ってもパターが入らなければダメで...
1998/08/23国内女子

小野香子、ツアー初勝利を飾る!

「頑張らなくちゃいけないんです、私は」と言っていた小野香子が、ほんとうに正念場で頑張った。プレッシャーのかかる最終組でスタート。2バーディ、1ボギーの1アンダーでホールアウトしてトータル3アンダー。ついにツアー初優勝を飾った。 「よく夢のようだといいますけど、今日はじめてその言葉の意味がわかりました」とうい小野。2日目の時点で首位に3打差は「ひょっとしたら」とは思った。しかし結果を考えず欲を出さず、いっしょうけんめいにプレーできた。最終日の13番でバーディをが入り「ひょっとしたら」がどんどん本物に近づいてきた。以後の5ホールをパーにおさめて優勝。 インターネットでも活躍している小野だが、Eメー...
1998/08/22国内女子

山崎は2位に後退、城戸富貴 単独首位へ

ぐっと涼しくなった2日目、上位の顔ぶれがおおきく変動した。初日首位の山崎千佳代はなんとか2位をキープしたが、その他はおおむね後退、かわって前日5位の城戸富貴が3アンダーをマークして単独首位の座に立った。 城戸富貴は先々週のミズノレディースを勝ったばかり。亡くなったお父さんの新盆で優勝を報告して「本当はおかしいんですけど」みんなで盛大にお祝いしたという。 「今日のショットはいいんだか悪いんだか、半分もパーオンしてないと思います」 しかしティショットがなんとかフェアウェイをキープしてくれているのでスコアが作れた。このコースはラフに入るとホールが極端に長く感じてしまうという。 一歩後退の山崎千佳代は...
1998/08/21国内女子

山崎千佳代、4アンダー単独首位

30度を越える暑さの初日。リードを奪ったのは山崎千佳代。2位グループには高村博美、高村亜紀、井上陽子と強豪が顔をそろえた。 山崎千佳代は5バーディ、1ボギー。「上出来です。グリーンは小さいし野芝のラフなのでコースは難しいです」と山崎。オフに胃をこわして普段は65~66キロの体重が54キロまで落ちた。スマートになったのはいいが、飛距離がでない。ようやく59キロまで回復して「春先よりは飛ぶようになってきました」 特に飛ばしたいという意識はない。しかし飛距離はやはり平均したものであってほしいのだという。去年1勝してからまたちょっと不調だが、米ツアーに挑戦したいという気持ちはまだ捨てていない。「まだ気...
1998/08/16国内女子

入江由香、大会2連勝を飾る

リードをもってスタートした最終日、入江由香が更にスコアを2ストロート伸ばして逃げきった。これで大会2年連続優勝。原田香里、服部道子、福嶋晃子の強豪トリオもよく追撃したが、インに入ってからの入江の逃げ足には追いつけなかった。 入江由香は前半を2バーディ、3ボキー。一時は1打差にまで詰め寄られた。「ピンに絡めよう絡めようとしすぎていた。スウィングが小さくなっていた」と気がついてから、立ち直った。インに入ってからはボギーなしの3バーディ。危なげなく逃げきった。 「一発屋の入江では終わりたくない。次の試合でもまた入江が上にいると思ってもらえるように頑張りたい」という。 崩れかかって、それを立て直して、...
1998/08/15国内女子

入江由香、独走の10アンダー

2日目は朝からの濃霧のため10時55分まで中断となった。約3時間のブランク。全国的な天候不順がトーナメントにも影響を及ぼしている。 7バーディ、2ボギーと中盤を疾走したのは入江由香。長く続いた不調もようやくここ数週、上向きになっている。 「バーディが先行していたのでなんとか一つでも凹ましたかった。ハーフターン時点で2位に3打差をつけていた。でも楽な回転になるためにはもう2つは欲しいと思った」という入江。 必死だった。パットの調子がいいうちに貯金をためておきたい。そのためにはショットをなんとかピンに絡めたい。そうした貪欲な思いに応えて後半のインコースではドカドカと4つもバーディが入ってくれた。 ...
1998/08/14国内女子

首位は小野香子、原田香里。福嶋は11位タイ。

8月14日から始まったNEC軽井沢72ゴルフトーナメント。初日は小野香子が34.32=66。また原田香里も33.33=66として首位に立った。ホステスプロとして注目の福嶋晃子はアウト33ながらインを37として70。首位と4打差の11位タイに甘んじている。 福嶋晃子と同じ組でスタートの小野香子は、「なんとかアプローチ・パターで切り抜けられた」という。今年1月よりトレーナーについて筋力トレーニングと運動生理学を学んだ賜物か、今日は自己ベストの66だった。これまでの結果があまり芳しくなく「どうにでもなれと言う気持ち」だと語るが、開き直りが功を奏したようだ。 一方同じく首位の原田香里は自分に80点をつ...
1998/08/09国内女子

城戸富貴、独走で3年ぶりのV!

前日首位の城戸富貴が最終日もスコアを伸ばして6打差と危なげない逃げきりの勝利を飾った。95年のカトキチクィーンズ以来のツアー優勝。 「15番でボードを見たとき私が6アンダー、前の組の李英美が1アンダーとなってた。本当だろうかと不安で15番は必死になってしまいました」という城戸富貴。その15番をバーディとしてトータル7アンダーにまで伸ばした。 「最終組の3人の中でショットはいちばん悪かった。ひっちゃかめっちゃか。振れていないし、飛んでいないし、今日は長い1日でした」 男子トーナメントでは片山晋呉が母とだきあったが、城戸富貴も応援にかけつけていた母と抱き合った。城戸の場合も父が昨年亡くなっている。...
1998/08/08国内女子

城戸富貴、スコアを伸ばして単独首位に!

3日目、城戸富貴が3アンダーとスコアを伸ばして単独首位に立った。中野晶、我妻こずえなど昨日上位の選手もほぼそのままぴったり付けている。 城戸富貴は小林浩美、島袋美幸などと同期のプロ入。93年に2勝、95年にも1勝。しかし以来ぱったりと優勝がない。実力はあるのになかなかチャンスに恵まれていない36歳だ。今週は久しぶりに優勝に王手をかけた。 今年自信をつけている中野晶は出だし1番をボギースタート。すぐ2番で1メートルにつけて取り返したものの、結局4バーディ、4ボギーと疲れるラウンドとなった。「今日は60点~70点ぐらいのゴルフ。ライの状況判断やクラブ選択で失敗している。城戸さんは調子がよさそうだか...
1998/08/07国内女子

首位交代。中野晶、城戸富貴が浮上!

またも雷に見舞われた2日目。初日トップの松沢知加子は75と崩れて後退した。入江由香も74を叩いて少し後退。「アイアン絶好調」だったはずの我妻こずえもやはり74。初日の首位グループが全員沈み、代わって今季すでに1勝と好調の中野晶、そして城戸富貴が上がってきた。 中野晶は17番18番を連続ボギー。惜しかった。「積極的にはプレーできたが、こういう結果になってしまった。でもまだ2日間終わっただけです。自分がわかるミスをしているのだから、まだしもです」 我妻こずえは上がりの8番9番をボギー。「ダメ。下手ですね。雨で中断になったあといきなりボギー。ティショットのランがなくなって、思うようなライでセカンドシ...