1998/11/20国内女子

まず山崎千佳代。坂東、井上も好スタート!

残すはこの試合を含めて2つ。ラストスパートのかかったエリエールだが、初日は山崎千佳代が6アンダーと好ダッシュを見せた。2位グループには若手の坂東貴代、そして井上陽子。服部道子、福嶋晃子はちょっと様子見の雰囲気だ。 山崎千佳代は2ボギー、7バーディ。「今日はパターに尽きます。パッティングはパーフェクトでした」 ちょっと悩んでいた。ここ数カ月でパターを3回換えた。「グリップをゆるく持ってスムーズなパッティングを心がけた。ヘッドの重みを感じながら、肩でストロークするように、思い切って打ち方を変えてみました」 坂東貴代はアウトで4バーディ。インでは2ボギーを叩いたが17番では60ヤードをダイレクトに入...
1998/11/15国内女子

服部道子、世界記録タイのスコアで完全勝利!

服部道子という人はこんなに凄いプロだったのか・・。スコアを伸ばしに伸ばし、一時は20アンダー。もはや優勝するしないの問題ではなく、世界記録を更新できるかどうかに周囲の関心は移っていた。しかし最終18番でついにボギー。惜しくも「54ホール最小優勝スコアのレコードタイ(パット・ブラドリー)」にとどまった。もちろん日本ツアーの「54ホール最小ストローク記録(L.デービースの17アンダー)」はあっさり塗り替えた。それにしても凄いゴルフが3日間、続いたものだ。 服部道子は3番から5連続バーディ。トータルでは8バーディ、2ボキー。「びっくりしてるというのが実感です。こんなに伸び伸びできて不思議な気分です」...
1998/11/14国内女子

服部道子、具玉姫のマッチレースへ!

初日に65をマークした服部道子が2日目も66と快速を持続。ふつうならこれでブッ千切りのトップになるはずなのだが、63!を叩き出したのが具玉姫だ。服部と具玉姫の間は3ストローク。最終日は完全に一騎討ちの様相となった。 具玉姫はアウト5バーディ、インで4バーディ。ボギーなし。コースレコード更新はもちろんのこと、福嶋晃子が作った「18ホール最小ストローク」のタイ記録ともなった。2~3メートルが気持ちいいくらい決まり、8~9メートルの長いパットもスポスポと入った。 「ショットも良かったですが、パターがすごかった。こんなに入ったのは初めてです」と具玉姫。「昨日服部サンと回って、自信をもってタイミングよく...
1998/11/13国内女子

服部道子、大爆発。いきなり65!

女子ツアーも残すところ3試合。初日は賞金レースの1位2位3位が同じ組という趣向となったが、レーストップの服部道子が爆発した。なんと7アンダー。しかもボギーなし。男子の場合はともかく、女子のトーナメントでこんなスコアが出ることはめったにない。 「こんなにバーディが取れたのは久しぶり。びっくりしてます」と服部。ラインをきちんと読めたパットもあったし、読めなかったラインもあったが、なぜか全てが入ってしまったという。ショットもバランスが良く「絶好調とは言えないまでも、かなりいい感じ」だったとか。絶好調という言葉をあえて使わないところがプロのプライドかな。「これで最高」などど言ってしまったら、そこで技量...
1998/11/08国内女子

小林浩美、混戦を制して逆転優勝!

激しい戦いだった。前日首位のローリー・ケーン(カナダ)はスコアを伸ばせず。しかし下からはティナ・バレット(米)が上がってくる。台湾の黄玉珍も健闘する。そんな展開の中で、再三のバーディチャンスを逃がし続けながら小林浩美がじっとガマン。終盤に入ってから一気にバーディ攻勢をかけて首位に追いつきプレーオフ! 3ホール目でヒロミが大きな勝利をものにした。 「いやー、もう、すごく嬉しい!」と小林浩美はひたすら笑った。「スコアが競ってたので、誰にもチャンスがあった。なんとか10アンダー以上にいきたいと思ってプレーしたんです」 11番で7アンダーに落とした。ちょっと諦めかけた。しかし13番でL.ケーンがボギー...
1998/11/07国内女子

小林浩美、首位に2差へ!

2日目はカナダのローリー・ケーン。33-31の64と素晴らしいスコアをマークした。コースレコード・タイ記録となる。追うは台湾の黄玉珍、そして日本の小林浩美。この3人が実質的な首位集団を形成する雰囲気になってきた。 L.ケーンは9バーディ、1ボギー。13番からは5連続でバーディを奪取した。「今日は1日楽しかった。9コというのはいままで最高のバーディ数、64も自己最高です」 黄玉珍もインに入ってからショットが良くなり、ボギーなしの4バーディ。一気にスコアを伸ばした。この大会でもし優勝すればもちろん来期の米LPGAシード権を獲得できるが「来年どうするかはまだ考えていません。今は日本のツアーがいちばん...
1998/11/06国内女子

小林浩美、吉川なよ子が好位置をキープ!

今週の女子ツアーは国際戦、LPGAジャパンクラシック。米LPGAのオフィシャルな試合で、去年までの名称は東レジャパンクィーンズだった。上位選手を欠いたメンバーで対戦した先週の国別対抗ニチレイでも日本が惨敗してしまったが、今週はさらに強豪選手がドドッとやってきた。 初日を走ったのはアメリカのティナ・バレット。アウトで31をマークした。2位には黄玉珍、そしてアメリカのジェニー・リドバック。日本選手では先週絶好調の小林浩美、不屈の大ベテラン吉川なよ子が68としている。 バレットはボギーなしの7バーディ。「非常に嬉しい。ミスショットは何回かあったがボギーをひとつも叩かないのは良い。そういう意味でいい1...
1998/11/01国内女子

ダブルスコアで日本チーム敗退!

そこそこいい試合をしたものの、やはり日本チームはまだ米国の敵ではなかった。最終日の個人戦でも日本は5勝12敗1分け。3日間トータルで12勝24敗。米国チームに破れた。勝利のUS.LPGAの選手は各2万5000ドル。負けた日本チーム選手は各1万4000ドルの賞金を獲得した。 昨日は超絶好調だった米国チームの小林浩美だが、人が変わったようなゴルフで72。4バーディ、1ボギーの高村博美が勝ちポイントを獲得した。「今日は背水の陣。昨日も一緒のラウンドだった小林選手のパットを見ていたのが良かったみたい」と高村。「でも今日は浩美ちゃん(小林)が手を抜いてくれたようで、あとでお礼を言っときました」と笑った。...
1998/10/31国内女子

これがLPGAの底力? 小林浩美組は14アンダー!

初日はなかなかの善戦に見えたが、さすが本場のLPGA、強さをまざまざと見せてくれた。日本は2勝1分け6敗。ちょっと歯がたたなかった。 気を吐いたのが福嶋晃子・黄玉珍組。ボギーホールも2つあったが、福嶋晃子が5ホールをバーディ。黄玉珍も2ホールでバーディ。アマカパーニ・エスティル組を下した。「出だしで2オーバーにしてしまった。なんとか6番あたりまでにイーブンに戻そうと黄さんと相談しました」と福嶋。明日は個人戦なのでもちろん「勝ちに行きます!」と宣言した。 小林浩美・ハースト組は初日に引き続いて絶好調としか言いようがない。小林が7バーディを貢献し、ハーストも8バーディ。1ホールは2人ともバーディで...
1998/10/30国内女子

初日は善戦。日本は1ポイント負け越し!

今週は日米団体対抗のニチレイインターナショナル。日米の賞金ランキング上位から選ばれた選手たち18人づつが激突する。チーム競技ということもあり、例年、意外なほど選手たちは盛り上がる。 初日は2人の選手がペアを組み、ベストボールでの戦いだった。勝てば1ポイント。負けはゼロ。引き分けて0.5ポイント。なかなかの善戦だったものの、日本チームは結果的には1ポイントの負けとなった。 日本チームのキャプテン服部道子は原田香里と組んでのプレー。1ホールをボギーとしたものの、服部が5ホールでバーディ、原田も4ホールでバーディをとってトータルは64。米国を下した。「お互い苦労したけど後半ぐぐっと引き締まった。いい...
1998/10/25国内女子

服部道子、堂々の今季4勝!

終わってみれば上位が総崩れ。ひとり生き残った服部道子が今季4回目の優勝を飾った。1シーズン4勝は服部にとっても初めて。これで賞金ランキングでも6677万円と頭ひとつ抜け出した。ただし原田香里もしっかり食い下がって900万円差の5774万円。まだまだ予断を許さない。 最終日の服部道子は2バーディ、1ボギー。「ラッキーなパターがだいぶ入りました。プレッシャーもなかったです」 実はボギーを叩いた17番で韓熙圓に1打差にまで詰め寄られた。「でもまだ自分の方が有利だし、動揺はありませんでした。18番は難しいホールだし、自分がやるべきことをやれば大丈夫と思っていました」 前向きな気持ちでプレーして、その結...
1998/10/24国内女子

服部後退で4人首位タイの混戦へ!

今日も曇天の北風。寒さが厳しかったが、前日首位の服部道子が73と一歩後退。このため68でホールアウトした韓国の韓熙圓、69の金萬壽、また1ストロークながら貯金を増やした古川千尋がトップに並んだ。今週は韓国勢が強さを発揮している。 「何ともないんですけど・・」と服部道子は困惑気味。特に調子が悪かったとか、ショットが悪かったわけではない。むしろいいリズムだったという。「12番のちょっとしたミス(1メートルを外してボギー)を立て直すことができなかったんです。風邪も引いてるんですけど、でもそんなことを言ってる場合じゃないですし」 12番13番と連続ボギー。16番ではアプローチをザックリしてしまい、狙い...
1998/10/23国内女子

まず服部道子リード。福嶋晃子も好位置!

今年から3日間競技となった樋口久子・紀文クラシック。コースはR.T.ジョーンズ設計で昨年オープンしたばかりだ。選手たちにとっては始めての挑戦となる。 初日をまずリードしたのは現時点での賞金レーストップ、服部道子。ボギーなしの4バーディ。「今日はラッキーでした。1番でパーセーブ(1パット)できたのが大きかったです。いい流れになりました。悪いショットもあったんですが、悪いショットが2回続かなかったんで、ボギーにならずにすみました」 この新コースはある程度ショットが良くないと通用しないという。「いったんミスすると池やバンカーがどんどん難しくなる。そういう意味で難しいですね。逃げればハマる。狙えばなん...
1998/10/18国内女子

肥後かおり、逆転で今季2勝目を飾る!

よく頑張った。しかし最終日、ついに平尾名芳子は崩れを見せて後退。2打差の3位集団から上がってきた肥後かおり、日吉久美子が争う展開となり、最後は肥後かおり。今季2勝目を飾った。 肥後かおりの第一声は「疲れたー」だった。12番から17番までがすべて1パット。バーディパットももちろんあったが、「ひたすらパーを拾いまくった」ホールが大部分だった。 「でも今年1勝できてたせいか、周囲からのプレッシャーがなくなって、落ち着いてプレーできました。今日も10位以内になるにはいくつで回ればいいかなとか、中止になってもそこそこ貰えるなとか、計算しながらのラウンドでした」 計算といっても、賞金ランキングの上位を狙お...
1998/10/17国内女子

24歳 平尾名芳子が3打差でリード!

若い平尾名芳子がアウトで貯金を作り、2日目を走った。3打下には島袋美幸。また肥後かおり、日吉久美子などベテラン勢、あるいは売り出し中の不動裕理などがひしめいている。平尾は明日もう1日、ガマンすれば大きなご褒美が手に入る。 平尾名芳子はアウトで3バーディ。インでは1ボギー。「前半はあまり雨が強くなくてバーディがよくとれました。溜めていた分、後半が楽でした」 スコアボードは見ないようにしている。「昨日は昨日、今日は今日。でも昨日のアンダーパーより、今日のアンダーパーの方が嬉しいですね」 1日だけでなく、好調が2日続いた。それが嬉しさの理由だろう。もし3日続けばもっと嬉しいのだが、それはまだ言わない...
1998/10/16国内女子

木村敏美、6アンダーのスタート!

先週に続いてまたも木村敏美が初日をリードした。ただし今週はバーディ数がなんと7つ。5番でパーオンできずのボギー以外はほぼ完璧なラウンドだった。今週こそは3日間、続くかな。今週は賞金ランクの上位が軒並み欠場している。チャンスともいえる。 「ショットの調子がいい。だいたいブレるタイプじゃないけど、大きな曲がりもなかったし、距離カンもよく合ってくれた」と木村。 先週、アイアンを壊してしまった。今週は不安をいだきながら同モデルの新クラブを使い始めたが、成功。「練習ラウンドのとき、自分でバランス調整をしたら、とてもいい感じになりました」 今日は雨が降ったり止んだりだったが、明日も天候は回復しそうにない。...
1998/10/11国内女子

高村亜紀、踏みとどまってのV!

初めてといっていいほどの緊張。高村亜紀が苦しみながら貴重な勝利をつかんだ。最終日の高村対決は、高村亜紀に凱歌があがった。 前半は好調だった。1番、3番、5番とバーディ。しかし7番からは守りの気持ちが出たためか悪夢のような3連続ボギー。インに入ってからも1バーディ、2ボギーと崩れそうになりながら堪えた。 「いままでの優勝とは違います。いままでは終わってみたら優勝という感じでした。今回はすごく緊張したし、自分でも大丈夫かなと心配なほどでした」 終盤になってからどんどん意識し始めた。しかし「コースは難しい。ガマンしてパーを取っておけばなんとかなる」と自分に言い聞かせた。下から上がってくる選手もいなか...
1998/03/22国内女子

服部道子、逆転のプレーオフ勝利!

「せめて1日、アンダーパーでプレーしよう」と前向きの気持ちでスタートした。タフなコースの最終日、気持ちとは裏腹に逆に落ち込みそうになるプレーをじっと我慢し続けた選手の頭上に勝利が輝いた。服部道子、結果パープレーでトータル1アンダー。追い込んだ具玉姫とのプレーオフは服部の勝ち。 服部はバーディ2つの後にボギー2つ。インに入ってまたバーディをとると終盤の15番16番でボギー。最終18番のバーディでようやく帳尻を合わせ、プレーオフに持ち込んだ。 「ほんとに、ほんとに嬉しいです。最後まであきらめないでやろうと思ってました。具さんのスコアは分かってました。18番は絶対にバーディを取ろうという気持ちでした...
1998/03/21国内女子

服部後退。乃村三枝子が4アンダー首位!

このコースで昨日の4アンダーはちょっと出来過ぎだったのだろうか、服部道子はインコースで39と叩いて後退。代わって4バーディ、2ボギーの乃村三枝子が首位に踊り出た。 乃村は初日、5バーディにホールインワンのおまけをつけながらボギーも連発し、トータルでは71。「今日の方がショットはずっと安定しています。ボギー2つだけですから。このコースはドライバーの落とし所とセカンドの距離カンが勝負ですね」 体力がなにより大切という。「体力があれば技術も引き出せるけど、体力がないと気もなえてしまうから」と、トレーニングに励んだ。「明日はあれこれ考えないで、この2日間やったことをそのまま終わりまでやっていきたいです...
1998/03/20国内女子

初日トップは服部道子。4アンダーのスタート!

昨年の優勝は山崎千佳代だったこの試合。今年は服部道子がまずトップを走りだした。緒戦は外国選手で2週目はベテラン選手というパターンができてしまった? なかなかアンダーの出ないこのトーナメント、35-33の68はすごい。 服部は6バーディ、2ボギー。「そんなに雨は気になりませんでした。ショットもパットも良かったけど、運にも恵まれていたと思います」と服部。 昨年は2勝。内心、期するものがある。「福嶋さんより私のほうが年齢やゴルフ歴は上ですけど、強さは向こうのほうが上。なんとか平均ストロークとかパットとか、トップの人に付いていけるようにと思っているんです」 「もう若くはない」という。なんとか現在の体力...