1997/05/03国内女子

西田智恵子、スコアを伸ばして単独首位に

元載淑は75を打って後退。西田が苦しみながらも3バーディ、3ボギーのパープレーで回り、単独首位をキープした。「最終日最終組なんていつ以来か自分でもわからない。明日は点で攻めて行きたい。打ちたいところに打って優勝を..」と西田。 西田はこれまでツアー5勝。しかしこの2年、勝利から遠ざかっている。一方、追う形の木村敏美は風邪で体調不良。「今日は練習休みます。西田さんのゴルフを見ていると崩れてくれそうにない。自分がスコアを伸ばさないと..。2打差はいい位置なんだけど、優勝を狙うというより明日は自分で納得のいくゴルフをしたいです」 今季好調、先週の那須小川レディス優勝者、高又順もいい位置に上がってきて...
1997/05/02国内女子

西田、元載淑ともに6アンダー首位。木村敏美が1打差

昨年は安定したプレーでランキング19位の西田智恵子が、出だし1番の3打目をザックリでボギー。しかしこのミスを除いてはほぼ完璧なゴルフ、7バーディを奪って66を叩き出した。「アンジュレーションのあるグリーンを読んで狙うのが好き。読み切ったときの嬉しさがいい」とか。 韓国の元載淑も出だしでボギー。あとは7バーディでやはり6アンダー。「自分の中で、行けそうで行けない気持ちがある。いい意味で高さん(高又順)に付いていけるよう頑張りたい」とちょっと複雑。 しかしもちろん2週連続の韓国プロ優勝を狙っている。男子も先週はほんとに久しぶりの日本優勝だったから。...
1997/04/27国内女子

高又順が逆転。今期2勝目を飾る

久保樹乃はなんと80を叩いてあえなく転落。本命視されていたマクガイヤも「ショットもパットも満足できなかった」出来で4バーディ、4ボギーのパープレー。後半15番17番18番と続けてSWをピンに付けてバーディと追い込んできた高又順にトップをゆずった。 高又順は緒戦のダイキンオーキッドに続いて今季2勝目。「昨日プレーが終わってから1時間ぐらいパットを練習。ホテルに帰ってからも練習して自分のイメージが戻ってきた」のが勝因という。「今年は3勝くらいしたい。賞金女王になってしまうと、ずっと日本でプレーすることになりそうですから、2位か3位の方がいい」とか。そもそも1年だけのプレーのつもりで93年にプロテス...
1997/04/26国内女子

久保樹乃、初日10位から一気にトップ

前日の首位グループが全員コケた。戴玉娟は79、前田すず子は76、塩谷育代までが79といっせいに転落。代わって2日目のトップに躍り出たのは若い久保樹乃。「昨年は最終日に崩れることが多かったけど、今年は「こいつしぶといな..」と言われるようになりたいですね。昨年1勝はしましたけど、でもこれっきりかも知れない..といつも思ってます」 もちろん、こうなったら優勝を狙うしかない。4バーディ、1イーグル、2ボギー。ドライバーがカートに当たって好位置に戻るラッキーもあった。 2位には3年前にもここで勝っているマクガイア。「バーディは3つ。でもそれ以外にもバーディチャンスは7回もありました。あとはパット次第。...
1997/04/20国内女子

福嶋、鬼門のプレーオフ? 山岡が優勝

新井敬子が「届くと確信した」9番アイアンがわずかに距離が足りず、7を叩いて自滅した池越え17番ショート。山岡はうまくピンに付けてバーディとして8アンダ ー。33.36と追い込んできた昨年の賞金女王・福嶋晃子とならび、46歳と23歳のプレーオフとなった。 しかし勝負はあっけなく決まった。プレーオフ1ホール目、福嶋が打った1メートル弱のパットはクルリとカップを回った。「またか..という感じ。絶対にプレーオフだけはいやだと思ってた、その気持ちがパットに伝わってしまった。ダメですね」と福嶋。 主婦になってからプロ入りした山岡はこれで生涯3度目、3年ぶりの優勝。ついガッツポーズが出てしまった。「どうせ勝...
1997/04/19国内女子

新井敬子、山岡明美がトップへ。福嶋は1打差

風はさほどでもなかったが、この日も上下の逆転が多かった。マクガイヤ、原田らは一気に奈落の底。3バーディ、1イーグル、4ボギー(34.38)と派手なゴルフをした山岡明美と、6バーディ、2ボギーの69とした新井敬子がそろって首位。 「ちょっと甘くはなかったわね。行きはヨイヨイ、帰りはコワイ。前半がツキすぎていました」と山岡。「後半は風。見た目より重たい風で、けっこう流された。明日も風しだいね」とか。また新井敬子はパット数がなんと23。「ツアーでは最少パットだと思います。先週からパターを変えたんです。それにしても今日はショットが悪すぎ。69なんて出せるショットじゃありませんでした」...
1997/04/18国内女子

マクガイヤがトップに。2位に原田香里

このコースで平凡に終わるわけがないと思っていたら、やはり2日目は波瀾万丈。上位が一気に転落し、下から劇的に上がってくる展開。極端です。「みんないいスコアがでたのは去年にくらべると風が問題にならないから。風が吹くとグリーンも乾いてくるし」と解説してくれたマクガイヤが34.35とボギーなし4バーディのしっかりしたゴルフで浮上。 ベテラン山岡明美も上がってきた。「今日のバーディはショット・バーディみたい。できすぎです。まだ体ができあがっていないのに。今日は娘の研修会。終わってから応援にいきます」と落ちついたコメント。ベテランと若手の混戦みたいな展開になってきた。...
1997/04/17国内女子

初日トップは大城あかね。2位に高村亜紀

ずはベテラン大城あかねが初日リード。しかし2位には若手実力派・高村亜紀。この二人がこのまま競りあうと面白い展開になりそうだけど、まだまだ波乱ぶくみ。コースは各ホールがユニークな設計のタフなセゴビアGCインチヨダだけに、パー73の設定ながら予断は許さない。例年、池ポチャシーンがたっぷり見れるコースだ。...
1997/04/13国内女子

死闘プレーオフ、原田香里が粘り勝つ

軒並みスコアを崩す中、75と崩れかかった前日1位の平田、4位から73と踏みとどまった原田のプレーオフは6ホールにわたって続いた。「苦しい場面もあったけど、バーディをとらないと勝てないと思っていた」という原田がついに入れて死闘を制した。「バーディをとらないと勝てない、そういう雰囲気を原田さんは作っていました。でも自分では良いプレーだったと思っています。いい勉強になりました」と平田。 原田は昨年もヤクルトで1勝しているが、シーズン早々の勝利は嬉しい。「今年はがんばれそう」と表情も明るい。...
1997/04/12国内女子

代わって平田充代トップ。久保、原田らが追う

初日首位の斉藤裕子は「風を意識しすぎかもしれない。アプローチがバラバラ」で74。かわって前日3位の平田充代が「しんぼうの1日だった」と、きわどいパーを拾って37.34と貯金をひとつ増やし、首位に立った。 去年初勝利の久保樹乃は15番でバーディの他はスコアカードどおりのプレー。「細かいことは気にせず、かんたんにスウィングすることを心がけたのが良かった」とコメント。いっぽう原田香里はバーディ5つ、ボギーも5つと激しいゴルフで結局パープレー。「昨年は2回の悔し涙があったけど、今年はすべてを忘れてチャレンジしたい」...
1997/04/11国内女子

68で斉藤裕子。福嶋晃子は2打差の3位

男子レギュラーツアーはお休み。マスターズで沸いているこの週、女子ツアー健勝苑レディスの初日トップは昨年ランキング30位の斉藤裕子。「グリーンを外したのは2ホールだけ。長いパットも6番の8メートルだけ」とキッチリ安定したプレーでアウトインそれぞれ2つのバーディ。 1打差の2位には島袋美幸。さらに1打差の3位グループには平田充代とならんで福嶋晃子。「ショットの内容も良かったし、いい位置にいるので明日は楽しみ」と福嶋。昨年の賞金女王としては、早い時期に1勝をしておきたいところだ。...
1997/03/30国内女子

前田すず子、20位から大逆転V

トップグループの3人が仲良く伸び悩んで貯金を2つ減らし、その間隙を縫ってはるか下から追い込んできたのが前田すず子。早いスタートで風が弱かったとはいえアウトイン2バーディずつの68。「最終組だとプレッシャーがかかるので、先に回った私にもチャンスがありました。なんとか10位以内と思っていたから、上出来です」 ホールアウトしてから優勝が決まるまでは約1時間半。「パンを食べて、パッティングの練習をして、あとはロッカーでプレーオフの準備をしていたんですけど」残りの組はあと1ストロークを縮めきれなかった。昨年は2勝。今年も「あと1勝はしたいですね」 優勝は逃がしたが若い久保や小野の活躍にも注目したいところ...
1997/03/29国内女子

大城はキープ、小野香子、斉藤裕子が追いつく

風速6メートル。大荒れ混戦となって前日のトップ李英美、新井敬子は一気に後退。ひとり大城だけがパープレーで踏みとどまった。かわって下から上がってきたのは斉藤裕子(初日30位タイ)小野香子(初日12位タイ)。この調子では最終日もまだまだ波乱がありそう。 小野はまだ25歳。日大出身。今年はシードを取るのが目標とか。「スコアボートは見てました。だんだん緊張してきて、後半はスコアが伸びませんでした。トーナメントリーダーなんて初めてです」 「今日はよかったけど、明日はどうなるか」と斉藤。こちらもまだ20代。ランキング9位と実力の大城も「斉藤さんも小野さんも、一緒に回ったことがありますよ。二人に胸を貸すとい...
1997/03/28国内女子

李英美、新井敬子、大城あかね、3人並走

トップから2打以内に11人がひしめく混戦模様。この日はアウト13パットの35と苦しみながらスコアをまとめた韓国の李英美、これまたインを13パットの2バーディ34とした大城あかね、そして5バーディ2ボギーのプロ5年目・新井敬子の3人がトップに並んだ。 「ノーボギーなんて初めて。いつ以来か思い出せない」という大城。「オーストラリアで2カ月間、脇を締めたスウィングの練習をして、風に負けない強い球が打てるようになった」という新井。そして「熊本(再春館)からパターも変えた。ドライバーもメタルミックスに替えた。合ってるみたい」という李。さて、明日はどうなるか。...
1997/03/23国内女子

山崎千佳代、塩谷を抑えての優勝

「途中まではいけるかなと考えていた」塩谷育代。最終18番のバーディトライは「途中までは入った!と思った」 しかし山崎千佳代は「あのパットは見ませんでした。自分のこの40センチのパットを入れるんだ、そればかり考えていました」 結局はどちらもパー。スコアを伸ばすことのできなかった塩谷は、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと苦しみながら73に抑えた山崎に1打差で破れた。 その塩谷が「今日のプレーは素晴らしかった」という山崎。「ゴハンを食べるよりも好きだったゴルフが、一時期はクラブも握るのもイヤになった時期がありました。でも去年、フロックで勝つことができて、おかげてシードもとれて、今回の勝利にもつな...
1997/03/22国内女子

今度は山崎千佳代、ひとりアンダーパー首位

初日は城戸がひとり突出したアンダーパーでトップだったが、2日目は山崎千佳代。「今日はパットだけでした。すごい長いのが入ってくれました。ゴルフはパターというのを身をもって体験しました」 2位グループには塩谷育代、高村亜紀、森口祐子と強豪ベテランが顔をそろえた。「明日は塩谷さんと亜紀ちゃんだと思うけど、チャレンジャーの気持ちでプレーします」と山崎。...
1997/03/21国内女子

城戸富貴、ひとりアンダーをマークして独走首位

「このコース、難しいですね。ティショットの飛距離にバンカーがかかるし、グリーンのアンジュレーションも安心できないし・・」と森口祐子のいう熊本空港。森口は4連続ボギーを叩きながらも72。しかし「このコースは耐えるコースです。難しいと思ってプレーしたんですけど、2番のチップインバーディから気をよくして・・今日はすごく上手でした」という城戸富貴がひとりアンダーをマークしてトップ。自分をほめてあげた。 2位グループには8人。「ゴルフの調子が悪いわりにはうまくまとめました。地元です。気合、入ってます」と高村亜紀も気合充分。なんなとく、明日からは団子レースの大混戦になる予感がするのだが。...
1997/03/09国内女子

高又順、プレーオフで開幕戦勝利

風の強かった最終日。しかし「韓国の家は海の近く。いつも風が強い中で練習していたから、あんまり気にならない」高又順が5バーディ2ボキー、33・36の69と追い上げた。 前日「いいかげんに気楽に」やって開眼したはずの塩谷育代は、打って変わっての不調。前日の好位置からスコアを縮めてきた高又順、具玉姫がトップにならんでのプレーオフ。開幕第1戦は高又順の上に輝いた。 「16番17番のバーディでプレーオフに持ち込めるかなと思った」という高又順。実は韓国ではプレーオフを4回戦って4回ともに勝つという実績をもっている。「だから勝つとは思わなかったけど、負けても2位。自分にプレッシャーをかけないようにと考えた」...
1997/03/08国内女子

塩谷育代、驚異の64。3打差の首位に

初日飛び出した原田香里、久保樹乃は崩れて、一気に首位にあがったのは塩谷育代。なんと32・32、8バーディの64というコースレコードをマークした。「自分のベストスコアです。こんなふうなすごいスコアで回った記憶、ありません。ショットには不安があって、今日は後半こそよくなってきたけど不安をかかえながらのプレーでした。64を出すようなゴルフじゃなかったんですけどね。ゴルフってものを考え直さないといけないみたい」 野呂奈津子も67をマークして2位に浮上。「塩谷さんのゴルフにつられた感じでいいプレーができました。明日は大崩れしないようにしたいですね」...
1996/11/24JLPGA明治乳業カップ

井上陽子、追い込んでの初勝利。賞金女王は福嶋晃子に決定

前日「優勝は7アンダーだと思います。でも意識なんてしていません」と言っていた井上陽子が5バーディ2ボギーの素晴らしいプレーを見せて初優勝。「同期の久保樹乃が先に勝ったので、私もがん張ろうと思っていました。でも今年目標に立てていたことが最後の最後で実現するなんて・・」5年間のシード権を得た。 井上は94年のプロ入り。まだ実質プロ2年生。「先生は父」という。おとうさんは大相模のハンディ1という。 福嶋晃子がものすごい追い込みを見せた。7バーディ、ボギーなし。33・32の65。可能性のあった原田香里が75を叩いて後退したのに対して単独2位に入り、文句なしの賞金女王。7059万円の獲得高となった。ちな...