1998/04/03国内男子

陳志忠は首位キープ。2位に上がったのは川岸良兼!

初日に比べれば暖かかったが、それでも気温は10度。あまり春とは言えないような天候だった。「寒いのが嫌い」な台湾の陳志忠はこの日も4バーディ、ボギーなしと順調にスコアを伸ばして10アンダー。首位をガッチリと守った。 「内容は4バーディだったけど、4~5メートルくらいのチャンスを全部で6回も外してしまった。ショットは良かったんだけどね。寒いのには、本当に弱いから」 パターの調子は今日の方が良かったという。「昨日のはラッキー」とか。 未完の大器 川岸良兼が上がってきた。この名前を上位で見るのも久しぶりだ。1番で240ヤードをスプーンを使って6メートルに2オン。イーグル。バーディは4つ。昨年もちょっと...
1998/04/02国内男子

首位は田中秀道。陳志忠も同スコアに並ぶ

初日まず飛び出したのは今季元気な田中秀道。ボギーなしの6バーディ。「今日は寒くて、辛いような状態で・・パッティングの練習も2分くらいしかしてなかった」と悲鳴が出た。 寒いだけでなくグリーンも難しかった。「自分の感覚以上のものを出さないといけないような速さです。こんなものかなと思って打ったら4~5メートルもオーバーになってしまう。ショートかな、あっ短い!と思うくらいの気持ちで行くしかなかった」 寒さでボールも飛ばなかった。「いつもより1クラブか2クラブは上を持って打つしかなかった」という。大きいクラブを持って「でもビビらないで、ゆっくりゆっくり、グリーンの手前から行けばいいや」という気持ちが正解...
1998/03/29国内男子

フランコ、完全独走17アンダーのV

カルロス・フランコが爽快にラウンド。最後の18番ではおまけのイーグルまでつけての完璧な勝利だった。なんと2位に4打差をつけて、危なげない勝利。 フランコは手出し1番2番を連続バーディと幸先のよいスタート。しかも最終18番ではチップインイーグルまでおまけにつけてしまった。使ったのは8番アイアン。 「18番はパーでいこうと思っていた。2位に3ストロークあったからね。たまたま結果がよかっただけだよ。スタートでボギーを打つとダメだけど、バーディバーディといけたのが勝因かな」 このオフの間はゴルフをいっさいしなかった。パラグアイでひたすら釣りをしていたんだという。釣りは「集中力をつけることができる」のだ...
1998/03/28国内男子

フランコ、独走態勢にうつる。追うはミノザ

カルロス・フランコが気分よく走り続けている。3日目も35-32の67。出だしこそボギーだったが、中盤で3バーディ。18番ロングでは6番アイアンで10メートルに2オンして、おいしいイーグル。2位に悠々3打差を付けてのトーナメントリーダーだ。 「いいプレーができた。ワッツと回ったのがよかったんだと思うよ。毎日上位の顔ぶれが変わるんで、集中力が必要だね」 グリーンを外したのは2回だけ。ショットは絶好調。「2~3メートルのバーディチャンスが5~6回あったのに逃がしてしまった。最終組だからね、スパイクマークが気になってしまった」 フランキー・ミノザは5バーディ、1ボギー。「いいプレーができた。パットは入...
1998/03/27国内男子

集団を抜け出したのはC.フランコ

結果が出てみるとやっぱりね、という感じもある。6バーディ、ボギーなしのC.フランコが集団を追い越して7アンダーで単独トップへ。 「ティショットの出来は85%。あまり良くなかった。でもアイアンが良くて助かったよ。ドライバーを使ったホールなんて3ホールだけで、あとはみんな2Iか3Iでティショッした」 「ここのコースはとにかくフェアウェイをキープして、グリーンに乗せること」とフランコは説明してくれたが、要するに冒険したり狙ったりしちゃいけないということらしい。 1打差には横田真一。6バーディ、2ボギー。16番からの3連続バーディが効いた。 「昨日にくらべたらやさしかった。グリーンが柔らかくなったから...
1998/03/26国内男子

明日、ここから抜け出すのは誰だ?

初日は木村政信、横田真一、伊沢利光、手島多一などなど、なんと8人が2アンダーで並走。こういうケースも珍しい。パー71に設定されて難易度は上がっており、風も強かったが、しかし最高のデキの選手でも2アンダーというのはあまり例がない。 「前半のバーディチャンスをことごとく外してしまったから。グリーンが固いので手前ギリギリの距離で打つようにしたんだけど、なかなか止まってくれない」と言うのは木村政信。 また友利勝良は「今日が初ラウンド」。「練習ラウンドで右肩の下を痛めてしまった。それで堅くいったのがこの結果。だましだましのラウンドになってしまった・・」 やはり「ここのグリーンは止まらない」と言う。 「よ...
1998/03/22国内男子

横尾は2位。エレラが逆転の勝利!

風の吹き荒れた浜岡コース。2位集団でスタートしたE.エレラのいきなりの先制パンチはイーグル。これでトップの横尾要との2打差はもう消えてしまった。あとはインに入って12番13番、5メートルを続けて入れてこれで13アンダー。必死の横尾も追いつけなかった。 「風が強くて難しかったから、ゆっくりプレーするように気をつけた。2年前には短いパットを外してプレーオフに行けなかったからね。最後の18番のパットは慎重に打ったよ」とエレラ。 5番のイーグルはセカンドをスプーン。4メートルについた。「昨日もイーグルなんだ。5メートルあったけどね。5番というのは大好きなホールだね」 オフはフロリダのオーランドでレッス...
1998/03/21国内男子

横尾要、猛攻で単独首位!

1日のブランクで流れが変わってしまった。初日の有力候補たちはちょっと波に乗りきれないムードで順位を下げた。そんな流れに逆らって首位に上がってきたのは横尾要。インコースで爆発し、なんと5バーディ。37-31の68。2位に2打差をつけてのトップ。 「ショットはかなりいいんだけど、前半は外しまくり。我慢していたら後半入りだしたので、いいスコアにつながってくれました。でもまだ2試合目だし、たまたま今週は入ってるということだと思います」と横尾。 プロテスト一発合格、予選会トップ、ブリヂストン5位、初シード・・とんとん拍子で「努力が足りなかった」のだという。昨年は周囲の選手たちの活躍を見ていると、それが身...
1998/03/20国内男子

2日目は荒天のため中止!

全国的に大荒れの金曜日、浜岡コースも例外ではなく、14時15分「天候回復の見込みがたたない」として中止の決定が下された。土曜日、同じペアリング、同じ時間のスタートで第2ラウンドが開催される。...
1998/03/19国内男子

初日は64のマックウィニー。横尾が1打差で食い下がる!

先週はみんなおっかなびっくりの開幕戦。少し体も心も慣れた第2週、この静岡オープンから本格的なシーズン入りというムードになる。しかし会場の浜岡は海風が名物。強い風が吹き荒れるとOBが嘘のようにボロボロ出る。うかつに高い球筋を打ったらたちまち致命傷、気の許せない試合なのだが初日33-31と好調に飛び出したのは豪州のP.マックウィニー。 マックウィニーはこの試合で今年7試合目。3連続をふくむ6バーディ、1イーグル。「よい日だね。天候もいいしコースコンディションも良かった」と気分爽快。小結か関脇ぐらいには見える日下部光隆がマックウィニーを「横綱!」と呼んだのだそうだ。「それで優勝する気になったよ」 し...
1998/03/15国内男子

飯合肇、猛烈追い上げで開幕戦勝利!

昨年もそうだったが、この開幕戦のジャンボ尾崎、最終日に冷や汗を流すジンクスになっているのかもしれない。去年はなんとか逃げきったが、2年続けては通用しなかった。逃げきるには飯合肇の追い上げがあまりにも猛烈。チャンスはありながら惜しいパットを外し続け、ついに1打足りなかった。 「後半になってパッテンィク、よくなってきたんだけどね。17番、18番はいいパットだったよ。まぁ、トライはしたんだし。それにしても、まさかメシにやられるとは・・」とジャンボ。 飯合は最終日64。インに入ってからはなんと6バーディ。ツボにはまったときのコングの迫力をあらためて見せつけた。一昨年のサントリーオープン以来、ぷっつり優...
1998/03/14国内男子

やっぱり・・ジャンボ尾崎が首位を奪う

このまま終わるような人ではないと思っていたが、やっぱり出てきた。この試合のディフェンディング・チャンピオンジャンボ尾崎。アウトでは3バーディ1ボギーの34。インはボギーなしの5バーディ、31。一気に首位の座を奪った。 「前半もまあまあだったけど、今日は後半、的が絞れてきたというか、そこそこの感じになってきたね」とジャンボも満足。「初日はフックに握っていたグリップを2日目はスクェアに戻した。そして3日目はその中間にしたのだ」と自ら解説した。 シーズンが始まった当座はスウィングではなく手で打ってしまいがち。またどうしてもボールが右に抜けてしまう。だから球をとらえるために意識的にフックに握った。だん...
1997/10/11国内男子

首位は外国勢。谷口、溝口らが追う

こんなことがあるんですね。2日目トップのカナダのR.トッドがなんと44.39の83。日本では94年のダンロップ優勝。アジアンツアー総合優勝もしたことのある人がこれだけ叩いてしまうこともある。一気に54位に転落。 B.ジョーブの場合は初日のトップを引いたのだから、逆転首位というかカムバック。34.35として3打を縮めての首位復帰。またB.ワッツもアウトで貯金を3つ作っての首位浮上。 「フェアウェイが狭いから、3Wを使うことが多い。ラフからではボールが止まらないからね。とにかくフェアウェイをキープすることが重要。ワッツ? コースは彼に合っているんじゃないかな。彼はドライバーを多く使っているけどね」...
1997/10/10国内男子

外国勢がズラリと上位。丸山は4位タイ

丸山茂樹に明るい表情が戻っている。アウトはダボありの38だったが、インで1イーグル、1バーディの33。スコアをひとつ伸ばした。 「ここ数週間、ずーっと苦しい試合が続いたけど、今週は気楽。どうもマッチプレーに勝ってから、周囲の賞金王にという声に、自分で自分を追い込んでしまってたみたいだね」 賞金王という意識は捨てたという。そんな気持ちの切り替えが冷静なプレーに繋がった。「このところ、ずーっと眠い。昨日もよく眠れなくて、プレー中ずっと眠かった。でも体の疲れはあるけど、精神的にはすごく楽になってるから」 首位はR.トッド。アウトは4バーディの32。インは1ボギー、2バーディの35。「いいプレーができ...
1997/10/09国内男子

首位ジョーブ、中島常幸が3位だ!

丸山茂樹にすこし明るい顔が戻ってきた。ただし体調は不良。「ずっと疲れが残っている。血尿は出るし、寝てばっかりだよ。いま体を休めておかないと、あと3日が辛いからね」 スコアそのものは2アンダーとまずまず。「気分よくラウンドしたから。外国人選手の接待の役目も果たしたし」 中島常幸がなんと5バーディ、2ボギーの69。久しぶりに上位に名前を見る。なつかしいなぁ。 「バーディチャンスはもっとあったんだけどね。ま、ラフからよくしのいだよ。先週の試合でよく練習したから」 このところパット数は「良くて30くらい。これじゃスコアにならない」状況だったが、これが蘇った。「昨日、ヒントをつかんだんだ。パターを気持ち...
1997/10/04日本オープンゴルフ選手権

奥田靖己、首位へ躍りでる!

いったいどうしたんでしょうね。あの憎々しいほど強いジャンボ尾崎はどこへ行ってしまったのか。ボギーが5つ、ダボ1つ、バーディは2つだけ。38-39といいところなしのラウンドで一気に5位へ転落。 「ショートパットが入らなかった。ここにきて疲れが出ているが、ゴルフの調子そのものは悪くない。まだ今日が3日目で良かった」とまだまだ捨ててはいない。確かに外から見ても疲れている様子だが「明日、取り返すチャンスは十分ある。コースに負けるとかいうのではなく、自分に負けないゴルフをすればいいんだ」 かわって首位に上がったのは奥田靖己。渋い印象の選手だけどツアー5勝。93年には日本オープンも制していて、いわばディフ...
1997/10/03日本オープンゴルフ選手権

丸山上昇。ジャンボは首位堅持!

2日目のジャンボ尾崎はちょっと足踏み。1番こそバーディとしたものの2番、5番とボギー。「5番ロングで思いっきりスプーンでフックを打ったら右手にそのイメージが残って尾を引いた。風が出てくると届かないロング出てくる。風向きによって難易度が変化するんだけど、そのへんに惑わされてしまった」 どういうわけか、今日はいまひとつ気が乗ってこないのだという。「しかし目標スコアには到達させないと。ま、明日からだな」とまだまだ健在。 およびではないかと思われた丸山茂樹、頑張って上がってきた。バーディとボギーが交互にでるプレーで2日目は1アンダー。「今日はフェアウェイが少し広く感じた。あせっちゃいけない。今日みたい...
1997/10/02日本オープンゴルフ選手権

ジャンボ、4アンダーで発進!

やはりねという感じでジャンボ尾崎が初日首位。アウトではボギーなしの4バーディ。インは1バーディ、1ボギー。堂々のトーナメントリーダー。 「今日はティショットが良かった。11番(ボギー)で左に曲げたぐらいで、あとは本当に良かった」とジャンボ。 「前半うまくいったので、もう少し伸びるかと思ったけどね。インでチャンスのあるホールは10番、11番くらいまで。あとは風が吹くとバーディがなかなか取れない」とさすがベテラン、しっかり分析している。 目標は12アンダー。1日3アンダーの計算という。「日本オープン独特の雰囲気があるし、ラフへ行かせたくないし、選手たちにはプレッシャーが相当かかると思うよ」 ちなみ...
1997/09/28国内男子

ジャンボ崩れて、エレラが逆転優勝!

逆転優勝といっていいのだろうか。なにしろコロンビアのエドアルド・エレラは2日目の時点ではトップだったのだから。4バーディ、2ボギー。3日目にちょっと休んで、最終日にまた元の位置に復帰したと言うこともできる。 「すごくハッピー。でも疲れた。今日はたまたまジャンボがベストの状態ではなかったから勝てたけど、でも日本で最高の選手を倒せたのだからとても嬉しい」とエレラ。 昨96年の大京オープン以来の優勝。これで日本で3回目の勝利となった。大きなグリーンに苦しむ選手が多い中、「Z.モウの奥さんに夫人にアドバイスを受けた」パッティングが決まった。 「目がボールの外にきているのを注意された。ボールの真上にくる...
1997/09/27国内男子

ジャンボ本領発揮の11アンダー首位!

フランコの望んだような輝く太陽ではなかったが、一応はお日様もカムバック。日差しの度合いに応じてかカルロス・フランコは1打貯金を増やしただけ。 丸山茂樹は自分に怒り狂っていた。こんどこそはと意気込んだジャンボとの対決は、一方的に敗退。対決というようなハイレベルの内容にもならなかった。36-38の74。 ジャンボ尾崎も決して満足はしていないはずだ。もっとスコアを伸ばせたはずだった。6バーディ、1イーグル、1ボキー、1ダボ。3番ロングのボギーは4パット。また最終18番のダボは「バンカーの砂が白すぎ、西日でまぶしくて」池入り。 「ティショットの安定性は抜群だった。それだけに18番のダボは痛かった。18...