1998/11/06国内男子

横尾は首位キープ。杉本周作が急迫

今日の横尾要はあまり冴えなかった。4バーディ(8点)と3ボギー( -3点)で5ポイントの追加にとどまった。 「今日のゴルフはダサいですね。ショットが良くなかった。ドタバタした。1番~3番はパーオンしなかったし」 7番では2メートル半のパットがカップの縁で止まった。入れたかった。それでも4バーディならそこそこの数なのだが「昨日が入り過ぎたせいか、パットが入っている感じがしないんですよ」 試合形式のせいか、あまり緊張感がなかった。「ハーフ終わったあとなんか食事をして、ふつうのプライベートゴルフの感じで過ごしてしまいました」 「初日2日とスコアがいいのは慣れてますから・・・・明日からはまた初日のつも...
1998/11/05国内男子

初日は横尾要が稼ぎまくって17ポイント

今週の開催はアコムインターナショナル。これまで8月に開催されていたユニークな形式(ステーブルフォード競技)の試合だ。通常のストロークプレーと違い、各ホールのスコアによってポイントを稼いでいく。パーなら0点、バーディは2点、イーグルは5点、アルバトロスなら8点が加算。ボギーはマイナス1点、ダブルボギー以上はすべてマイナス3点。 つまり石橋を叩いて固くプレーするよりも、ちょっと冒険した方が好結果になりやすい。ボギーを10ホール叩いたって、バーディ5つで帳消しになる。 さて初日の首位に立ったのは横尾要。17ポイントを稼いだ。単純にバーディだけなら8ホール半が必要だが、7バーディ(×2=14点)、1イ...
1998/11/01国内男子

ジャンボ、14人抜きの大逆転!

ジャンボの神通力はまだまだ衰えていなかった! 15位タイからスタートしたジャンボ尾崎は8バーディ、2ボギー。最終18番では4番アイアンで9メートルに乗せてのイーグル。原田三夫、C.フランコを1打かわして逃げきった。 「今朝から大爆発の予感があった。ショットの手応えもいいし、練習場でもいい感触。あとはグリーン上の問題だけだったんだけどね」とジャンボ。「自分の能力が怖くなってくるよ」 「パットさえ入ればかなりのアンダーが出せるとは思っていたが、こういう逆転になるとは。本当に嬉しい。佐野木(キャディ)もよく読んでくれたし、ここのギャラリーは特に燃えさせてくれる。こういう感動のゲームをギャラリーにこれ...
1998/10/31国内男子

杉本周作、スコアを伸ばす。2差でフランコ!

3日目は杉本周作が67とスコアを伸ばして首位に立った。2打差で追うのはパラグアイのC.フランコ。前日首位の横尾要はイーブンとして3位に後退。尾崎健夫も同じく3位集団。 杉本周作はボギーなしの5バーディ。「危ないパーが随所にあった。バーディもよく長いパットが入ってくれました」 優勝の意識はまったく湧いてこないという。「3600万円の賞金だからなんて考えていません。もっと安い賞金でもいい。いいゴルフをして1位になりたいです」 そうは言っても、スタートホールでは意識してしまうかも知れない。また「いきなりボギーでも叩いたら、そのときは順位を計算するかも」と言う。正直。 C.フランコが久しぶりにノッてい...
1998/10/30国内男子

横尾要首位。尾崎健夫が1差で追う!

激しい戦いになってきた。67を2日間揃えて首位に上がったのは横尾要。尾崎健夫もしっかり68をマークして追いすがる。今年のニューヒーロー小山内護もいい位置につけている。 横尾要は6バーディ、4ボギー。2番ではグリーン奥にこぼした10メートルをチップイン。「あのバーディはデカかったですね。パットがよく入りました。グリーンが読めているんだと思います。うまく行き過ぎです」 中年の星(?)尾崎健夫は今週もガンバッている。ボギーなしの3バーディ。「ほとんどグリーンをこぼしていない。あまりにも手堅く、振りが鈍くなってきたのかな。2日間ノーボギーだけど、あまり意識しすぎると、少しでも崩れかけたときに影響するか...
1998/10/29国内男子

初日は鈴木亨、6アンダー首位!

今週は兵庫県、ABC CCを舞台にフィリップ・モリス選手権。賞金総額は2億円。優勝賞金は3600万円とビッグなトーナメントだ。 初日の首位に立ったのは鈴木亨。ノーホギーの6バーディ。「今日は1回もグリーンを外していない。100パーセントのパーオンなんて1年を通じてもなかなかあるもんじゃないです」 先週の最終日、奥さんが試合を初めて見にきてくれたという。「どこが悪いのかアドバイスしてもらった。これが効きました」 1回もやったことがないけど、18番 で奥さんを抱きしめてキスしてみたいのだとか。「子供なら、抱いたことあるんですけどね」 田中秀道も5アンダーと出足好調。「腰痛というか筋肉の疲れで先週は...
1998/10/25国内男子

プレーオフ制して佐藤信人、2度目のV!

ほとんど一騎討ちの様相を呈した最終日だったが、3日連続の好調を最後の日だけは持続できなかった。尾崎健夫は不本意なパープレー。前日2位の佐藤信人はスコアを2つ縮め、尾崎に追いつきプレーオフ。1ホール目をバーディとして、昨年のJCB仙台に続く2回目のツアー優勝を飾った。 「すごく嬉しい。去年の1勝目より何倍も嬉しい。今日もバーディチャンスをポロポロ外してしまったけど、ガマンしてやっていればいつかは入ると信じてプレーしました」という佐藤。最後の最後、18番でプレーオフにもつれこむバーディパットが決まった。結果を見ないように、しっかり頭を残して打ったボールがホールに転がりこんだ。 佐藤信人は一昨年にグ...
1999/05/29国内男子

ついにジャンボが抜け出した

バーディが気前よく飛び出す。3日を終わってアンダーパーがなんと48人。こんなときにオーバーパーなんて叩いたら恥ずかしくなるような雰囲気だ。 しかし大本命ジャンボ尾崎はバーディがこない。来そうでこない。ジーッとガマンの子を続けて、11番でようやく1つ。そして16番17番でごほうびのように2つ。これでトータル10アンダー。超モウレツ集団の中から頭一つ抜け出すことに成功した。 今季好調の細川和彦が3日目にようやく爆発した。一気に7つの貯金を増やして9アンダー2位集団。こちらも勝てそうで勝てないパターンが続いているだけに、今週は正念場だ。「15アンダーまで伸ばせばなんとか・・」と皮算用をしているが、ジ...
1999/05/28国内男子

1打差に8人。上位は大混戦

2日目はオーストラリアのR.バックウェルが一気に8アンダーとして首位にたったが、ジャンボ尾崎、深堀圭一郎、片山晋呉などなど7人が1打差で追いかけている。大混戦だ。 単独トップにたったR.バックウェルは、前日48位イーブンからのスタートで63をマークした。本人も「8アンダーは始めて!」好スコアの要因は?と聞かれ「昨日お好み焼きを食べたことかな」と冗談をいう。実は4~5年前までコーチだったケン・バートンと再び組むようになったからとか。 3バーディ、1ボギーとした、ジャンボ尾崎。開口一番「敗因はドライバーを変えた事。練習では、パッと打てるんだけど本番はやっぱり違うね」後半はロングホールの17番、18...
1999/05/27国内男子

ジャンボ尾崎 暫定2位で発進

全国的に雨風の激しかった初日。岐阜県も朝のうちは激しい雨に見舞われプレーは1時間強の中断を強いられた。まもなく再開したもののやはり全員がホールアウトすることはできず日没サスペンデット。6組がコースに残こり、金曜に持ち越された。 ホールアウトした選手の中ではD.イシイが6アンダーで暫定首位。ジャンボ尾崎、東聡が5アンダーの2位。ジャンボはこの試合、96年97年と2連勝している。通常のパターンなら、このままジャンボが抜けて圧勝ということになりそうな雰囲気なのだが、はて。 午後スタートのD.イシイは今日の組の中では「一番良いコンディションのときにプレーできた」という。初日スコアは65をマーク、コース...
1999/05/23国内男子

崔京周、逃げきってツアー2勝

雨の最終日。韓国の崔京周(チェキョンジュ)が安定したプレーを続けた。追いかけなければならない細川和彦も終盤大きく崩れて追撃ならず。結果的には余裕で崔京周が日本ツアー2勝目をあげた。キリンオープンでデビューするまでは日本のファンに名前も知られていなかった選手が、もう通算3500万円も稼いだ。 崔京周はアウトでスコアカード通りのガマンのプレーを続けた。動きが出たのは11番ロング、ティショットが木に当たったが幸運なことに真下に落下した。「ラッキーだった。4番で出してロブウェッジで打ってピン9メートル。これを決めてバーディ。本当にラッキーだった」 実は10番でもグリーンを外した。アプローチも6メートル...
1999/05/22国内男子

今日も伸ばして崔京周、独走態勢

3日目も韓国の崔京周(チェキョンジュ)がスコアを伸ばしに伸ばし、ボギーなしの1イーグル、4バーディ。2位に4打差をつけて独走態勢に移った。細川和彦も7バーディを放り込んだがボギーが2つ。明日最終日の崔京周の出来次第とはいえ、ちょっと苦しい展開になっている。はるか大外からはディフェンディングチャンピオンのB.ジョーブが64をマークして追い上げている。アウトではなんと29。 結果的には66と上乗のスコアの崔京周だが、内容的にはもっと伸ばしてもおかしくはなかった。「13番から16番までバーディチャンス。しかし午後からグリーンの芝が伸びていて、打ち切れなかった・・」 とはいえ本人も言うように、この2日...
1999/05/21国内男子

韓国の崔京周、単独首位に浮上

第2ラウンドを65とした崔京周(チェキョンジュ)が飛び出した。1打差で片山晋呉。続くは東聡。 江本光はそうそうに崩れ、3オーバーで28位に後退。江本とかわって、団子の中から飛び出した恰好となったのは崔京周。前半は1バーディとがまんのゴルフだったが、結果1イーグル、5バーディ、ノーボギーで7つの貯金を増やした。「今日は風もそれほどない、グリーンの状態が非常に良く、良いゴルフができた」 韓国選手の強さの秘密を聞かれて「左右にOBばかりある韓国のコースで真ん中に打たなければならない環境だったからではないか」と。 片山晋呉もボギーなしで34・32でトータル9アンダーでぴったりと崔京周の後につけている。...
1999/05/20国内男子

首位は45歳・江本光

晴天だが強風の中スタートした宇部興産オープン初日。68をマークした江本光が一人飛び出した。片山晋呉、田口康祐ら2位以下はみごとな団子レースとなった。 江本光(45才)は他の選手のスコアが伸びずにいる中 3、4、10、15番とチップインを決め、さらに4番ホールではディボットからの強めのボールがピンに当たってイン。今回はウェーティング(6番目)での出場。昨日の昼に出場が決まった。今年は試合数が減ったため休むプロも減ってくる。「来週からはみんな休まずに来るだろうから、出場し難くなる」せっかく巡ってきたチャンスを無駄にすることなく健闘したい。 風邪気味で不調の片山晋呉。昨日は38度をこえる熱があり、病...
1999/05/16日本プロゴルフ選手権

3兄弟激突。勝利の栄冠は末の弟へ

終わってみれば今年のPGAチャンピオンシップ、まるで尾崎兄弟のための試合だった。順位表の1位から3位までがみんな尾崎。すごい兄弟だ。 悲願・復活優勝を狙ったジェット健夫はズルズル崩れ、追い込んできたジャンボ将司もひまひとつ迫力を欠いた。末の弟ジョーがこれも苦しみながら、しかし前半のリードを生かし、要所を抑えての69。今季2度目のV。兄二人がもつ公式戦ジャパンプロのタイトルをついに手に入れた。 危ないシーンがいくつかあった。中でも14番ティショットが左の林に消えたときは、さすがにジョーの顔が暗くなった。これで貯金が消える。相手はジェットになるのか、ジャンボになるのか、いずれにしても苦しい戦いにな...
1999/05/15日本プロゴルフ選手権

尾崎健夫、6年ぶり勝利に王手

田中秀道が音をたてて崩れた。あれだけのゴルフをしていた男がボギー街道を突っ走り、一気に4オーバーへ後退。まだ体が本調子はないのだろうか。 しぶとさ・堅実で鳴る尾崎直道も苦しみぬいたラウンドだった。なんとかこらえて、盛り返しての73。2位グループに後退した。ジャンボ尾崎は例のパターンで静かに静かに上昇し5位グループ。この強さが不気味だ。 そして3日目に輝いたのは3兄弟の次男・尾崎健夫。みんなが苦しむ高速グリーンにピタッとはまってイーグルが出るやらチップインがコロコロ決まるやらの驚異的な66。93年のKSBオープン以来、なんと6年ぶりのツアー勝利にあと一歩だ。 尾崎健夫はなんと18ホールを20パッ...
1999/05/14日本プロゴルフ選手権

首位に3人。ジャンボも浮上中

第2ラウンドを終えてみれば、3アンダートップに尾崎直道、田中秀道、伊沢利光が並んだ。続く4位は1打差で河村雅之、細川和彦、高橋勝成、金鍾徳。いつのまにかジャンボが浮上してきている。 体の不調が伝えられている田中は、3バーディ、3ボギーでパープレー。昨日の貯金が効いて、2人に追いつかれはしたもののトップ脱落は免れた。「10番まではトントントンで、ちょっと調子こいていたかもしれませんね」と反省。15番など絶対にのせたいところで奥に外してしまった。明日は「もうちょっと内容の濃い よいパーを取れるように頑張る」 「2日終わってこのスコア。良いでしょう」アウトからスタートした尾崎直道、前半で4バーディを...
1999/05/13日本プロゴルフ選手権

田中秀道3アンダー首位。1差に直道、藤田

この試合から「全英日本予選シリーズ」がスタートする。ミズノオープンまでの計6戦の戦績上位4人とミズノオープン勝者に全英オープン出場資格が与えられるというもの。若手の目の色が違ってきている。 さて初日。体調不良を伝えられていた田中秀道がいきなり飛び出した。ボギーも2つ叩きながら、しかしバーディホールが5。このコースで3アンダーは立派なものだ。2アンダーの2位グループには藤田寛之、伊沢利光、尾崎直道(またもや!)などが並んでいる。尾崎健夫はイーブン。意外なことにジャンボ尾崎は5ボギー、1バーディの+4と出遅れ。 開口一番「大変でした・・」と首位・田中さえも言う。「出だしの10番ロングのピンを見たと...
1999/05/09国内男子

桧垣繁正、ついにツアー勝利

ツキもあった。しかし貯金を生かした堅実なプレーで桧垣繁正が逃げきった。大物と言われてプロ入り5年目の28歳、ついに念願のツアー初優勝を手に入れた。 3打差をもってのスタートだったが、決して楽な勝利ではなかった。3番でボギー先行。アウトは1つ落とした。しかしインに入ってから10番11番とバーディ。ほぼ安全圏というムードになりかかった15番でボギー。そして名物ホールの16番、セカンドショットが大きく左に曲がった。 「バーディとれば勝てると思った。それで力がはいって、手が返って・・・。打った瞬間、またやっちゃった!と思った」 97年のヨネックス広島、優勝街道をつっ走りながら17番でOBを打って壊滅、...
1999/05/08国内男子

桧垣繁正、65をマークして11アンダー首位

3日目は桧垣繁正が快進撃を展開した。午前中はバーディ連取、午後も12番で直接イーグルを放りこんで一時は12アンダーにまで伸ばした。14番でついにボギー。しかし危なかった18番では長い長いパーパットを決め、気分よく明日につないだ。 本命視されていた尾崎将司はどうやら今週お休みの気配だが、その代わりに好調・尾崎健夫が躍進。こちらは66をマークしての4位浮上だ。パット名人・渡辺司もジワリと上がってきた。 「最近はゴルフをするのがとても楽しい」と桧垣繁正。「去年はスウィングをいろいろ考えてしまった。息がつまって、あまり楽しくはなかった。今シーズンは予選落ちもあったけど、楽しんでプレーできています」 課...