2011/10/16GDOEYE

藤田幸希「私、成長しているのかな」

2週前に開催された「日本女子オープンゴルフ選手権競技」で、初日が6位タイ、2日目が8位タイ、3日目は少し後退して14位となった藤田幸希。そして最終日に9ホールを終えたところで突然“棄権”を申し出た。3週間前から痛みが出ていた右肩痛がピークに達し、スイングが出来なくなってしまったのだ。 先週は療養にあてて試合を休み、今週は予選通過を目標に試合への出場を決めた。極力練習量を減らす決意をした藤田は、指定練習日の水曜日は男子の「日本オープンゴルフ選手権競技」の会場に出向き、同じトーシン契約プロの薗田峻輔などの激励をしていた。 そして、大会中もスタート前にはショットの練習を行うが、ラウンド後はアプロー...
2011/10/15GDOEYE

日本OP最終日は“一発逆転シード権”の可能性

国内男子メジャー第3戦「日本オープン」は9年ぶり通算9勝目を狙う佐藤信人が通算6アンダーで単独首位に立ち、2位のネベン・ベーシック(オーストラリア)に2打差をつけて最終日を迎えることになった。 石川遼や池田勇太、そして昨年のローアマチュア松山英樹らの活躍にスポットライトが当たっていた大会前。ふたを開ければ、熟練の技を持つベテラン勢と外国勢が存在感を際立たせている。佐藤に加えて手嶋多一、2週連続Vがかかる久保谷健一。通算1オーバーの6位タイには9月の「アジアパシフィック パナソニックオープン」を大逆転して勝った平塚哲二も。アラフォーが難セッティングの中を必死で耐え、上位をキープしている。 200...
2011/10/20GDOEYE

初日爆発!宮本勝昌の譲れないところ

千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開幕した国内男子ツアー第20戦「ブリヂストンオープン」初日。今季初勝利を狙う宮本勝昌がロケットスタートに成功した。 出だしの10番で15メートルのバーディパットを沈めた宮本は、あれよあれよと言う間にスコアを伸ばしていった。14番で最初のボギーを叩くが、すぐに15番で8メートルを決めてバーディを取り返す。左サイドに御神木の並ぶ名物ホール、左ドッグレッグの16番(パー5)では残り210ヤードの第2打を4番アイアンでピンそば10センチにつけるスーパーショット。“アルバトロス逃し”のイーグルで、後半にも勢いをつけた。 最終9番で1.5メートルのバーディパット...
2011/10/15GDOEYE

3年のブランクを乗り越える小池リサ

1998年にプロ入りした小池リサが、8年後の06年トレーニング中に、左足首の靭帯を損傷しゴルフができない状態となった。その後はプライベートでの波乱もあったが、昨年一念発起しトーナメント復帰を目指しトレーニングを開始した。 3年間のブランクは小池の想像以上に過酷なものだった。「正直3年間はほとんどクラブを振っていなかったので、当たっても全然飛ばないし、驚くほど筋力が低下していることを知りました」。6月から再開したトレーニングの成果が出始めたのは秋になってからだった。 7歳から始めたゴルフの感覚はすぐに取り戻すことができたが、今季のツアー出場資格をかけたクオリファイトーナメントは2次で敗退。それ...
2011/10/13GDOEYE

シード権危機の手嶋多一「諦めずに」

国内男子ツアーの今季メジャー第3戦「日本オープン」初日、韓国のチョ・ミンギュが4アンダーの単独首位発進する中、混戦模様の2アンダー2位タイグループにベテランの手嶋多一が入った。 5番までに2つのボギーを叩いて苦しい前半、アウトをプレーしていた手嶋。しかし6メートルを沈めた9番から状況は好転した。続く10番でもフェアウェイから5番アイアンでバーディチャンスを作り、5メートルを沈めて連続バーディ。さらに12番ではフェアウェイから残り95ヤードの第2打を直接沈めてイーグルを奪った。 「朝一でボギーを打って、どうなるかと思ったけど、キャディから『まだまだ耐えましょう』と言われてね。あまりピンを狙わずに...
2011/06/05GDOEYE

ゴルフは何が起こるかわからない!

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」の最終日は、単独首位でスタートした大城さつきと横峯さくらの1打を争う戦いとなった。まずスコアを伸ばしたのは横峯だった。2バーディを奪って迎えた8番パー5は、残り250ヤードの2打目を3番ウッドで放ったが、これがミスショットとなって、フェアウェイ左サイドのラフへ。ところが、残り50ヤードの3打目がグリーンの手前に落ちると、右に流れるラインに乗ってチップインイーグル。 この時点で横峯が11アンダーの大城に並ぶ。チップインなど流れを一気に変えるショットが出ると、周囲も横峯優勢という雰囲気を感じていた。その後10番で大城がボギーを叩き、横峯が単独首位となると...
2011/06/04GDOEYE

コースメモを持たない大城が単独首位!

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」の2日目に怒涛のバーディラッシュを見せたのは、プロ3年目の大城さつきだった。前半3つのバーディを奪うと、後半は11番パー5でチップインイーグルを奪い、その後も3連続バーディ。ノーボギーで8ストローク伸ばし通算9アンダーの単独首位に浮上した。 ラウンド後、初めてという共同記者会見場に訪れた大城は「バーディを奪ったホールの2打目の距離やパッティングの距離を教えてください」と質問されると、しばし沈黙したあと「わかりません」と答えた。 トーナメントに出場する選手は、基本的には各ホールのヤーデージやグリーンの形状が記載されたコースメモを持ち歩いている。練習ラウ...
2011/06/03GDOEYE

今週こそは!3週連続好スタートの笠りつ子

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」の初日、笠りつ子がまたも好スタートをきった。またもというのは、2週前が2位タイ、そして、先週も2位タイにつけていた。しかし、2週前は最終日に「74」を叩き、3位から12位タイに失速。先週も「75」を叩き4位タイから9位タイに後退してしまった。 「平常心を保ってプレーできれば好スコアは出るんです」と、最終日に精神面で崩れてしまっていることは自覚している。しかし、それ以外にも笠には課題がある。それは体力面だ。いままでもツアー中にトレーニングを行ってきたが、これから夏場にかけてさらに体力も消耗するので、トレーニングを少し増やすことを考えている。 さらに、多く...
2011/05/22GDOEYE

目指すは世界一!規格外のニューヒロイン誕生

今年初旬に米国でプロとなり、日本ツアーのプロデビュー戦となった「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で初優勝を飾った野村敏京。初日から首位を守る完全優勝、さらに18歳と178日での優勝は、宮里藍(18歳と101日)に次ぐ2番目の年少記録。平均270ヤードのドライバーショットで次々とフェアウェイを捕らえる完全無欠なプレースタイルは、ゴルフ界に鮮烈な印象を与えた。 男子ツアーを連想させるスケールの大きなプレーぶりは、コーチの指導と筋力トレーニングによるものだ。「男性のようなゴルフができれば、女子ツアーで強くなれる」。フックとフェードを軽々と操り、ボールに強烈なスピンをかけるパワー。ピンを狙う...
2011/05/21GDOEYE

今どきの若手はフェードがブーム!?

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」2日目を終えて、ツアー初優勝を狙う若手たちが上位に名を連ねた。そのうち、単独首位の野村敏京(18)、4位タイの木戸愛(22)と大城さつき(22)には、いずれも1つの共通点がある。 それは、今年に入ってから球筋をドローからフェードに変えたこと。飛距離を多少は犠牲にしてでも方向性を優先するという決断が、早くもツアーの舞台で結果に繋がっている。そして、その効果を口にする彼女たちの表情は自信に満ちていた。 「20ヤードくらい落ちたけど、曲がらないし距離感も良くなった」(野村)。「フェードにしてからイメージが出やすくなったし、(フェアウェイキープの)確率も上が...
2011/05/20GDOEYE

横峯瑠依も実感、プロキャディの効果

やはりプレーヤーにとっては、キャディの存在は大きいものなのか。そう感じさせたのが、「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」初日に3アンダー4位タイと好スタートを切った横峯瑠依。これまでは主にハウスキャディを使用していたが、今週はプロキャディを帯同。それも、先週まで金田久美子のエースキャディを務めていた橋本道七三さんとのタッグで臨んでいる。 先日、「自立しなくてはいけない」という金田の意思を尊重し、橋本さんはタッグ解消を承諾。そして今週水曜日、横峯に帯同キャディの依頼をしたという。頼もしいパートナーに、横峯も全幅の信頼を寄せる。残り距離の計測やマネジメントなど「普段は自分でやらないと気が済ま...
2011/05/27GDOEYE

ジャニーズに没頭、でもプレーは集中! <酒井美紀>

昨年のプロテストに合格し、今年ルーキーイヤーを迎えている酒井美紀が、「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」初日に1アンダー10位タイの好発進。昨年の「日本女子アマ」を制した大器が首位に3打差と上位に名を連ね、「危ういパーパットも決められたし、良いゴルフができました」と笑顔を見せた。 24日に20歳の誕生日を迎え、「もう10代って言えないことが寂しい」と儚げな表情を浮かべる酒井。だが、その一方で「楽しみでしょうがないんです」と心待ちにしていることがあるという。 実は酒井、趣味に『嵐、関ジャニ∞のグッズ収集』と書き込むほどのジャニーズファン。福島県出身の酒井にとって、東京・原宿のジャニーズショッ...
2011/05/26GDOEYE

ホステスの若林と米山、それぞれの心構え

今週開催の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で、ホステスプロとして主役の一端を担う若林舞衣子と米山みどり。この2人が昨日、今日と練習ラウンドをともにし、和やかな雰囲気の中で最後の調整を終えた。 同じホステスの立場でも、大会への臨み方はそれぞれ異なる。第1回開催の99年から13年連続出場となる米山は、「普段どおりにプレーできればいいですね」と至ってクール。過去12回の出場で予選落ちは僅かに1回と、ホステスプロとしての務めも果たし続けており、その表情からは余裕すら感じる。 一方、今年で5回目の出場となる若林は、「今年は何とか優勝争いがしたい」と鼻息荒い。07、08年は9位タイと健闘したが、0...
2011/06/02GDOEYE

ハワイ育ちの古賀エイミが日本ツアーデビュー!

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」には、注目のアマチュアが多数出場する。昨年のステップ・アップ・ツアー「ANA PRINCESS CUP」で優勝した高橋恵を筆頭に、森美穂、香妻琴乃など6名がエントリーしている。その中には、この大会が日本ツアー初出場となる古賀エイミという15歳も含まれている。 古賀はハワイ生まれのハワイ育ちで、現在はモアナルア高校の2年生。15歳にして2年生というのは飛び級で同級生よりも1学年先に進学している才女だ。同校のゴルフ部に所属する古賀は、USGA(米国ゴルフ協会)が主催するジュニアの大会などにも出場しているが、日本のジュニア大会にも度々出場してきた。 「(高...
2011/05/28GDOEYE

失意の諸見里、連続予選通過が途絶える

終盤17番パー4、2打目を左の池に打ち込んでダブルボギー。この痛恨の1打が響き、カットラインに1ストローク届かず予選落ち。諸見里しのぶが、今週の「ヨネックスレディス」予選ラウンドで姿を消した。 諸見里の予選落ちは、他の選手のそれとは少々重みが違っていた。08年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」から先週まで、79試合に伸ばしていた連続予選通過記録がストップ。今シーズン中に、不動裕理の持つ最多記録(91試合)を塗り替える可能性もあったが、歴代4位(2位は横峯さくらの85試合、3位は同じく不動の80試合)にとどまる結果となった。 記録について、「(頭に)ありました」と肩を落とす諸見里。「...
2011/05/29GDOEYE

茂木、若手を封じ込めた“オトナ”の強み

「ヨネックスレディス」で3年ぶりの優勝を飾った茂木宏美は、真剣な表情で口にする。「ここ3年、毎年勢いのある選手が出てきている」。この2週間で、その思いをさらに深めたことだろう。先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」では、18歳の野村敏京が初勝利。さらに今週は、20歳になりたての酒井美紀が首位に1打差で2日目を終えていた。 だが、迎えた最終日。その流れに茂木自身が待ったをかけた。一つのミスが命取りになる大混戦で、最後まで安定したプレーを披露。勢いだけでは埋めきれない部分を、34歳の中堅が自ら示して見せた。 「若い子に比べたら、倍も意識を使って工夫していかないといけない」と、3年前からショット...
2011/02/21GDOEYE

ゴルフには国籍なんて関係ない!

2011年シーズンの幕開けを告げる「ホンダLPGAタイランド」最終日、ヤニ・ツェンとミシェル・ウィの2サムとなった最終組は、バーディの奪い合いとなった1番ホールから興奮はピークに達した。ギャラリーも台湾の英雄を応援する人々と、タイでも人気の高いウィを応援する人々、それぞれが熱狂的な盛り上がりを見せる。 1番からこんなに熾烈な戦いを目の当たりにしては、離れるわけにはいかない。迎えた6番ホールがまた凄かった。ティショットはウィがフェアウェイで、ヤニは左バンカー。第2打を先に放ったウィは、右奥に切られたピンに対して、左手前、2段グリーンの上に載せてしまう。グリーン奥から見ていると、ヤニの目の前には...
2011/02/20GDOEYE

LPGAで唯一人、タイ人美女ゴルファーが奮闘中!

タイ・パタヤ近郊で開催されている米国女子ツアー開幕戦「ホンダLPGAタイランド」で、3日目を終えて首位と5打差の7位タイに食い込んでいる地元・タイ出身のプロゴルファーがいる。名前はファトラム・ポルナノン(21歳)。この日の最終18番では、2打目をバンカーにいれてしまい、3打目はフェアウェイに出すだけ。しかし、そこからの4打目をベタピンにつけてパーセーブし、グリーン周りには大きな歓声と共にタイの国旗が誇らしげに翻った。 「とても嬉しいです。明日は少なくともトップ5に入りたい。自分の精一杯のプレーをして頑張りたいです」と、愛らしい笑顔で話す。昨年のLPGAのQスクールを4位タイ(6位)で通過し、今...
2011/02/22GDOEYE

決戦前にP.クリーマーが振袖姿を披露

24日(木)にシンガポールのタナ・メラCCで開幕する米国女子ツアーの第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」。大会2日前の22日には市街のホテルで公式会見が行われ、大会連覇を狙う宮里藍をはじめ、前週の「ホンダLPGAタイランド」で優勝したヤニ・ツェン(台湾)、そして申智愛(韓国)とポーラ・クリーマー、ミッシェル・ウィが出席した。 LPGAが誇るタレント選手たちが大会への意気込みを語った会見の最高のハイライトは最後の“ファッションショー”。ポーラ・クリーマーが赤い振袖をまとって登場し、ミッシェル・ウィは朝鮮半島の民族衣装チマチョゴリに身を包んだ。 大きな拍手に包まれたクリーマーは「フリソデを着てド...
2011/02/24GDOEYE

賞金女王の語るヤニ・ツェンの強さの一端とは

選手の笑顔やガッツポーズ、悔しさや荒々しさ、張り詰めた感情がひとたびあらわになる試合中。生観戦や取材で、その表情や仕草を見逃さないために、なるべくいいポジションを確保したいのはギャラリーもメディアも同じだろう。 グリーン上では、選手から見てボールとカップの延長線上にポジションを取ることができれば(選手の打つボールが自分に向かってくるようなポジションにいれば)、カップに入るかどうかはもちろん、ラインや選手が打球を目で追う顔もバッチリ見れる。ライターやシャッターチャンスを待つ側も、そこが「ベスト」なポジションとは言わないけれど、まずまず「ベター」であることは、そう間違っていないと思う。 けれど反対...