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目指すは世界一!規格外のニューヒロイン誕生

今年初旬に米国でプロとなり、日本ツアーのプロデビュー戦となった「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で初優勝を飾った野村敏京。初日から首位を守る完全優勝、さらに18歳と178日での優勝は、宮里藍(18歳と101日)に次ぐ2番目の年少記録。平均270ヤードのドライバーショットで次々とフェアウェイを捕らえる完全無欠なプレースタイルは、ゴルフ界に鮮烈な印象を与えた。

男子ツアーを連想させるスケールの大きなプレーぶりは、コーチの指導と筋力トレーニングによるものだ。「男性のようなゴルフができれば、女子ツアーで強くなれる」。フックとフェードを軽々と操り、ボールに強烈なスピンをかけるパワー。ピンを狙う攻めの姿勢。強振すればヘッドスピード48m/sは出るというから、まさに男性の領域だ。

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日本人の父と、韓国人の母を持つ野村。余談になるが、「敏京」という名前は母方の祖母が名づけたものだが、実はこの名前、韓国では男性名。まだ野村が母親の胎内にいる頃、その身体の大きさから男の子と判断され、生まれる前から男性名がつけられていたという。ただし韓国では、「敏京」を女性名でも発音できることから変名は為されなかったようだ。そしてこの日は偶然にも、名づけ親でありゴルフを勧めてくれた祖母の誕生日。会見場は、祖母との思い出話に花が咲いた。

ゴルフに対する向上心や志も並外れて高い。日本ツアーの規定では、QTに出場できるのは18歳から。昨年当時17歳だった野村は、「1年間をアマチュアで過ごすのはもったいない」と、17歳から出場できる米国ツアーのQTに参戦。ここで40位に入り、米下部ツアーの出場権を獲得した。今回の優勝にも、「嬉しいけど、本当はアマチュアの時に勝ちたかった」。話を聞き進めるほどに、感嘆の思いが増して込み上げてくる。

「世界一になることが目標です」。すなわちワールドランキングでトップになること。プレー同様、掲げる目標もスケールが大きい。追い求める主戦場は、日本と米国の両ツアー。日米ツアーを股に掛け、これからどのような進化を遂げていくのか。ゴルフファンの楽しみが、また1つ増えたと言えるだろう。(編集部:塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

関連リンク

2011年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン



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