2008/07/18GDOEYE

チーム日大の力を結集!強力援護を得た桑原えりか

今週開催の「スタンレーレディスゴルフトーナメント」会場の一部に、異様に男臭い集団が固まっていた。よく見ると、先日行われた日本アマで決勝まで進んだ小平智など、日大ゴルフ部の面々だ。 話を聞けば、この試合に出場するアマチュアの桑原えりかのキャディを、男子プロ・市原建彦の末の弟・弘章がやることになり、日大の寮がすぐそばの三島市にあることもあって、みんなで応援に来たのだとういう。 日本アマでは大槻智春のキャディをやったというが、桑原とはこの日が初コンビ。「最初は遠慮してたけど、後半は言った方が良いのかなって、少し言うようにしました」と弘章。ホールアウト後も、パッティング練習に付き合うなど、よきキャディ...
2010/07/18GDOEYE

石川遼、聖地で迎えたターニングポイント

「全英オープン」最終日、この日「70」でラウンドして通算2アンダーでホールアウトした石川遼が、我々取材陣が待ち受けるインタビューテントへと入ってきた。最初に話したのは、トム・ワトソンの事。「2日目の最終ホールのワトソンへの拍手の温かさは一生忘れない。2010年の全英オープンの経験は、ゴルフ人生における一つの大きなターニングポイントになると思う」。18番グリーンを包んだ満場の拍手と敬慕の念。石川の目指すゴルファー人生の最終形が、はっきりとそこにあった。 先週参戦した欧州ツアーの「バークレイズ・スコティッシュオープン」では、予選ラウンドをフィル・ミケルソンとカミロ・ビジェガスと同組で回った。強風の...
2010/07/04GDOEYE

届かなくても、勝てるんです!2年ぶりVの辛ヒョンジュ

国内女子ツアー第16戦「日医工女子オープン」の最終日はあいにくの雨模様。フェアウェイは湿ってランが出にくくなり、コースはいつも以上の距離となる。 今大会で2年ぶりの優勝を飾った辛ヒョンジュは、全女子プロ中でも飛距離の出ない選手の一人。天気の良い時は230ヤードというドライバーショットも、雨が降れば220ヤードへと落ちてしまう。この日、全部で10個あるパー4のうち、物理的に届かなかったというホールは実に4つ(4番、7番、13番、15番)!それでも、7番をボギーとした以外はすべてパーで切り抜けた。 たとえグリーンに届かなくても、寄せワンでパーを拾う。自分に合った巧みな戦術を淡々と続けるしぶとさが...
2010/06/13GDOEYE

ついに史上初勝利を飾ったミズノ製ボール「MP801X」

「サントリーレディスオープン」で、2年ぶりのツアー通算5勝目を飾った飯島茜は優勝インタビューで涙を流したが、それと同じか、それ以上の感慨を味わっていたと思われるのが、飯島が契約するミズノのスタッフ。2005年から参入したゴルフボール市場で、ついにツアー初優勝を成し遂げたのだ。 今後拡大するであろうジュニア市場、そしてトータルゴルフブランドへの飛躍を期してこの巨大市場に参入したのが2005年。しかし、当初はプロの期待に応えられる性能のボールを供給することは難しかった。 迎えた6年目の2010年。シーズンオフのテストを経て、飯島と鈴木亨という男女両ツアーのミズノの顔ともいうべき選手が、ミズノ製の...
2010/06/12GDOEYE

飯島茜、新ドライバーは5球打っただけで即採用

「サントリーレディスオープン」3日目を終えて首位と1打差、単独2位につける飯島茜は、ここまで3日間ずっとドライバーを模索していた。過去2年近く使い続けていたドライバーのフェース部分にひびが入っていることを発見したのが先週のこと。「2週間前くらいから急に飛距離が落ちたので、壊れたのはもっと前だと思います」と苦笑いを見せる。 先週の最終日から同じヘッド(MP CRAFT 425)とシャフト(ROMBAX 6F09)の新ドライバーを使っていたが、どうもしっくりと来ず、飛距離も20ヤード程出なくなった。「同じスペックを入れているけど、使いこなしている方がしなりがあるので」。大会初日の木曜夜、急遽妹の...
2010/06/11GDOEYE

効果絶大!? 青山と服部が受ける、今週の“アヤコの言葉”

「サントリーレディスオープン」2日目を終え、岡本綾子に師事する若手2人が存在感を見せている。首位に1打差で追う青山加織と、2打差に詰め寄った服部真夕だ。予選ラウンドを同組でラウンドした同門2人が、暑さにも負けず元気いっぱいのプレーを見せている。 岡本は青山に、4日間競技に臨むための過ごし方を教授。「毎朝、軽いアップとトレーニングをしていましたが、抜くように言われました。ラウンド後も、部屋に帰ってからストレッチをするだけです」。4日間という長丁場が、体に与える変化を危惧しての指示だという。通常は1時間かけていた朝のアップを抜くことで、「今週は心にゆとりがあります」とも。疲れ防止と合わせ、相乗効果...
2010/06/10GDOEYE

上原、亡き父に捧げる3年ぶりのホールインワン

2007年の「サントリーレディスオープン」3日目。上原彩子が6番パー3で生涯初というホールインワンを達成。せっかくの記念ボールだったが、ギャラリーからの“ボール頂戴!”という掛け声を聞き、反射的にボールを渡してしまった。「何であのボールを父にあげなかったんだろう」。上原は、今でも心残りだったという。 今月25日は、父・美代志さんの一回忌。長く闘病生活を続け、昨年に他界された。初エースを決めた今大会と一回忌が近づき、家族の間でも自ずと当時の記憶が蘇ったのだろう。「ホールインワンのボールを(父に)あげないとね」という言葉が、会話の中で漏れたという。 その矢先の、今年の「サントリーレディスオープン」...
2010/06/09GDOEYE

藍に代わり、重責を担う若手ホステスプロ

「サントリーレディスオープン」と縁のある選手と言えば、真っ先に思い浮かぶのは所属契約を結ぶ宮里藍。今年は米ツアーに出場するため欠場しているが、代わりにホステスプロとして盛り上げ役を担うのは、ドリンクパートナーとしての契約を結ぶ森田理香子と櫻井有希の2人だ。 共に2008年プロテスト合格の同期だが、森田は昨年に初シード権を手にし、今季も優勝争いに絡むなど知名度もグングン上昇。その一方で、櫻井は目立った活躍をできずにおり、昨年の最終予選会でも下位に甘んじた。今季のツアー出場も、マンデー突破か主催者推薦に限られている。 その中で、主催者推薦によりホステスプロとして出場する今週。予選ラウンドの組合せ...
2010/06/03GDOEYE

ゴルフ観戦に立ち入り禁止ホール現る!!

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」が、6月4日(金)から長野県のグランディ軽井沢ゴルフクラブで開幕するが、そのコース内にギャラリーが入ることのできないホールが存在する。7番と12番のいずれもパー3のホールで、ティグラウンドはおろかグリーンのそばにも立ち入ることができないのだ。 これは、山岳地に存在する同コースならではのレイアウトで、ティグラウンドやグリーンの横には乗用カートが1台ぎりぎり通れるようになっているため、多くのギャラリーが通過するには危険も伴うために大会側がやむなく下した判断だ。 コースの立地条件によっては過去にも、同様のケースはあった。しかし、ここ10年以内にこのような措置...
2010/06/06GDOEYE

石井忍プロ「僕は甲田良美の友達以上○○未満!」

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」で、昨年プロテストに合格した甲田良美が、通算14アンダーで初優勝を果たした。その甲田を3日間、支えてきたのは、男子プロゴルファーの石井忍だった。 昨年の後半に石井と知り合った甲田から「時間があればスイングを見てほしい」と相談を受けた石井は、自身もツアー出場を目指しているが、昨年のクオリファイが上手くいかなかったこともあり引き受けた。 そして、スイングを見るうちに「できればバッグも担いでください」と頼まれたという。今季に入り「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」で初めてタッグを組んだが、この時は1打及ばず予選落ちに終わった。 そして今回の...
2010/05/30GDOEYE

全美貞、韓国勢による男女ツアー同時制覇を喜ぶ

国内女子ツアー第12戦「ヨネックスレディス」の最終日は、首位に立つ全美貞が2位の宮里美香に4打差をつけてスタート。ここ2日間の全の安定したプレーを見ていた多くの人々は、スタート前から全の優勝を予想していた。 ところが、本人にとってはそう簡単な事ではない。「10打差くらいあったら良いけど、4打差はあっという間に逆転されてしまうので、緊張しましたね」。昨年の「SANKYOレディース」では、ラスト4ホールで5ストローク落として宮里藍に逆転負けを喫しているだけに、その言葉には妙な説得力がある。 2番で1mを外して3パットのボギー。続く3番のティショットは、グリーンの遥か手前にショートする「ありえない...
2010/05/29GDOEYE

初Vを目指す宮里美香、ヒントは世界一の選手から

「ヨネックスレディス」2日目を終えて、首位と4打差の単独2位につけるのは、日本ツアー今季3試合目の出場となる宮里美香。米ツアーを主戦場としている宮里は、先週の「サイベースマッチプレー選手権」で1回戦負けを喫したものの、「ショットの調子が良かった」と、手ごたえを掴んで日本に乗り込んできた。 ただ、心配していたのはパッティング。「考えることが多くて、気持ちが入り過ぎてパンチが入ってしまう。ショットが良いのに、パットが決まらないのはストレスが溜まるゴルフ」と、ここ最近のゴルフを評した。 そのもやもやにヒントをくれたのは、今週日本ツアーに参戦していた世界ランク1位の申智愛。米国でもよく一緒にご飯を食...
2010/06/05GDOEYE

母が救急車で搬送されても5アンダーをキープしたイ・ナリ

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」2日目。この日も快晴に恵まれたグランディ軽井沢ゴルフクラブには、3,498人のギャラリーが足を運んだ。最終組の1つ前で5アンダー2位タイからスタートしたイ・ナリ(韓国)の母親キム・ナリさんは、日傘をさして応援のために同行していた。ところが、5番ホールのティグラウンド横で容態が急変してしまった。 イの組がティショットを終えてグリーンに向かったが、キムさんは日陰に腰を掛けて休憩をしていた。続く最終組が通り過ぎても立ち上がれずに。さらに、10番スタートのトップ組がティグラウンドに到着し、オナーの全美貞(韓国)がティショットを打った直後にうめき声が聞こえてき...
2010/06/04GDOEYE

初日好スタートに涙を浮かべる原江里菜

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」の初日に、5アンダーの2位タイでホールアウトした原江里菜が、記者会見が始まるや否や目に涙を浮かべて語り始めた。「ずっとドライバーショットが良くなくて、OBばっかり打っていて、本当に良いスコアが出るイメージが沸かなくて・・・」。思い通りのスコアが出ずに苦しんでいたことを声に出す原は、次第に笑顔を取り戻した。 原は昨年のシーズン当初は2位に2回入るなどして、早々にシード権獲得のラインは超えていた、しかし、シーズン中盤から度々予選落ちをするようになってしまった。そして、今年に入りこれまで12試合に出場し、決勝ラウンドに進出したのが、わずか3試合しかなかった。...
2009/10/11GDOEYE

突然のチャンスにびっくり!ノルマ達成に満足の服部真夕

国内女子ツアー「SANKYOレディースオープン」は、まさかの結末。その最終組の展開を当事者として間近で見た服部真夕も驚きの表情を隠せなかった。「まさか、あの全美貞さんが・・・2ホールであんなにスコアを崩すなんて・・・」。最終日の最終組で2アンダーからスタートした服部は、3打差の5アンダーでスタートした全の安定感のあるゴルフに舌を巻いていた。 服部は2番でボギーを叩き10番を終えて1アンダーへ後退。一方の全は10番の時点では6アンダーと5打差がついていた。その後、11番で互いにバーディを奪い、13番で全が、14番では服部がバーディを奪いその差は一向に縮まらなかった。 ところが、15番でボギーを叩...
2009/10/10GDOEYE

「ボールに当らない!?」スランプから脱出を狙う飯島茜

国内女子ツアー「SANKYOレディースオープン」は、グリーン上のピンポジションが難しいと各選手が嘆く状態で、予選2日間を終えてアンダーパーは3名しかいなくなってしまった。首位は5アンダーの全美貞(韓国)、その全を1打差の4アンダーで追いかけるのが飯島茜だ。 プロ入り5年目の飯島は、これまでツアー4勝を上げトッププロの仲間入りを果たしてきた。昨年の5月には「廣済堂レディスゴルフカップ」初日に10アンダー「62」というツアータイ記録をマークしそのまま逃げ切り優勝を果たした。 しかし、その後は優勝から遠ざかり、今季はこれまで26試合に出場し9回も予選落ちをしている。特に7月の「スタンレーレディスゴ...
2009/10/04GDOEYE

女子オープンを勝つ為には

女子オープン史上、最終日のベストスコアとなる「65」で追い上げた横峯さくらだったが、最後はほんの紙一重で勝利を掴むことは出来なかった。プレーオフの18番、ピン左4mにつけた横峯のラインは、スライス・フックのスネークライン。キャディのジョンと意見が食い違い、心を決めきれないままにストロークしてしまったことを「未熟だった」と後悔する。 一方の宋ボベは、ピン下4mをど真ん中からねじ込んだ。正規の18番で同じラインからのバーディパットを外しており、「距離はそれより短かったけど、ラインはほとんど同じで読みやすかった」と、カップ1個というスライスラインも打つ前からはっきりと見えていた。 「優勝はまったく...
2009/10/03GDOEYE

宮里美香、記録尽くめの優勝なるか!?

「日本女子オープン」3日目を終えて通算11アンダー、2位に4打差をつけて単独首位に立っているのは、19歳の宮里美香。日本のプロテストは受験せずに、アメリカでプロ生活をスタート、今年は米ツアーを主戦場に戦ってきた。 10月10日に迎える20歳の誕生日を前に、今大会で優勝を飾ればメジャー史上最年少優勝記録を更新する。72ホールの大会最小スコア(9アンダー)も上回る可能性が高い。2004年に14歳8ヶ月の史上最年少で「日本女子アマ」を制したが、今回はそれを上回る大きな一歩となるはずだ。 「大事な日」と言っていた第3ラウンドは、前半の9ホールを5バーディ4ボギー。1ホールもパーセーブ出来ないという今...
2009/10/02GDOEYE

イム・ウナ、もう一つの戦い

「日本女子オープン」2日目を終えて、首位と7打差の11位タイ。好調なゴルフを続ける韓国のイム・ウナは、もちろん優勝すれば初めてのメジャータイトル獲得となる。だが、彼女が気にしているもう一つの戦いがある。 毎年、シーズン終了後に行われている日本対韓国の女子プロゴルファー対抗戦。昨年は雪の為にエキシビジョンとなってしまったが、普段なかなかやる機会の無い団体戦で、さらに日本対韓国という因縁深い対決だ。両チームが強い団結力を見せてぶつかり合うが、特に韓国チームのモチベーションは常に高い。 米ツアー、日本ツアー、韓国ツアー、それぞれのツアー上位者が見事に揃い打倒日本に燃えるのだが、その日本ツアーの上位...
2009/09/27GDOEYE

有村智恵、涙に笑顔にまた涙!!

国内女子ツアー第25戦「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の最終日は、横峯さくら、上田桃子、有村智恵といった初日の組み合わせと全く同じ顔ぶれが揃った。思い起こせばこの3人、2007年の「スタンレーレディス」で最終日が雨天中止となったため、変則的にパー3の1ホールで行われたプレーオフを戦った3人でもある。 その時はまず有村が脱落し、上田が優勝を果たしたが、今回3人での戦いを制したのは、開催コース「利府CC」のある宮城県の仙台で高校3年間を過ごした有村だった。優勝インタビューで有村は「この大会には本当に思い入れがあります。6年前、(宮里)藍先輩が優勝したとき、私は今皆さんがいる方にいました。そ...