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初日好スタートに涙を浮かべる原江里菜

国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」の初日に、5アンダーの2位タイでホールアウトした原江里菜が、記者会見が始まるや否や目に涙を浮かべて語り始めた。「ずっとドライバーショットが良くなくて、OBばっかり打っていて、本当に良いスコアが出るイメージが沸かなくて・・・」。思い通りのスコアが出ずに苦しんでいたことを声に出す原は、次第に笑顔を取り戻した。

原は昨年のシーズン当初は2位に2回入るなどして、早々にシード権獲得のラインは超えていた、しかし、シーズン中盤から度々予選落ちをするようになってしまった。そして、今年に入りこれまで12試合に出場し、決勝ラウンドに進出したのが、わずか3試合しかなかった。

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「結果が出なくなってから、ショットが悪いからとショットの練習ばかりしていましたが、私の持ち味って何だろう?と真剣に考えてみたら、パッティングでスコアを伸ばしていたことを思い出したんです」と嬉しそうに話す。

14番までに7つのバーディを積み上げた原だったが、終盤の3ホールで2つのボギーを叩いて5アンダー2位タイでホールアウト。「今日は久しぶりに良いスコアで回れていたので、正直自分の中でしびれてしまいました。でも、ドキドキして良い緊張感でできて、すごく1日楽しかったです」と、また笑顔。

5月の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」では、高校時代の先輩にあたる宮里藍と話しをして精神的に救われたことも大きかった。「藍先輩には、良いプレーをしている時も、悪いプレーの時も、次の一打に期待しないことを教わりました。入って欲しいから入るのではなくて、目の前の一打にベストを尽くすから入るのだと。それができるように心がけています」。さらに宮里の影響で日記のようにメモを書くことも始めたという。

原の持ち味というか魅力は、多少ショットが曲がろうが、ピンに向かって攻め続けるゴルフではなかろうか。いままでショットの悪さを思い悩んでいた原だが、この日のラウンドで「吹っ切れた感じです」と清清しい表情を浮かべる。

ツアー初優勝を果たした2008年の「NEC軽井沢72レディスゴルフトーナメント」のように、攻める気持ちを持ち続けることでビッグスコアが生まれるのだろう。軽井沢という地が、原を後押ししてくれるのかもしれない。(編集部:本橋英治)

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2010年 リゾートトラストレディス



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