2008/08/16GDOEYE

古閑が影の立役者?初優勝に挑む原江里菜

「最近は、あと5~6試合は優勝しなくても良いかなって思えるようになってきたんです」と、初日を首位タイで終えた原は、日課となっているクールダウンのトレーニングをやりながら話してくれた。「だって、ここまで1勝を目標にずっとやってきて、もしそれを達成したら、目標が無くなっちゃうじゃないですか。ミヤギテレビ杯辺りで勝てたら、友達も沢山いるし、最高ですね」。 現在の好調さを裏付けている言葉だと思った。焦らなくても、近いうちにチャンスは来る。自分のゴルフに対する、自信と余裕が感じられた。 大会2日目は、その言葉を上回るようなプレーを見せ、一気に単独首位に浮上。2位に6打差をつけ、初優勝に大きく前進した。「...
2008/08/15GDOEYE

プロテスト合格の森桜子、念願叶ってキャディデビュー

「選手って輝いて見えますね!」初キャディの感想を楽しそうに振り返った森桜子。一度キャディをしてみたかったという森は、今年の「廣済堂レディス」で東北高校の先輩・原江里菜のキャディをやる予定だったが、プロテスト前ということで母親に反対され、あえなく断念。悔し涙を流したという。 だが今週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、同じく東北高校の先輩・有村智恵のキャディの都合がつかなくなり、突然そのチャンスが巡ってきた。「やりたいと思っていれば、いつか叶うんですね!」という森。今年のプロテストに合格した森にしてみれば、プロの試合でキャディをやるチャンスは、ほとんど残されていなかったが、今年の日本女子...
2008/07/27GDOEYE

全美貞、結婚する姉夫婦と3人一緒に日本で暮らしたい!?

「カゴメ フィランソロピーLPGAプレイヤーズチャンピオンシップ」の最終日。2位に5打差の12アンダーで優勝を決めた全美貞(韓国)が最高の笑顔を見せた。その最大の理由は、8月9日に結婚する姉への祝福を優勝という形で行うことだった。 2006年から日本ツアーに出場している全だが、まだ日本語が理解できない頃、全の横には常に姉の美愛さんがいた。その姉が結婚すると「旦那様の家族になってしまうので、私の姉として試合を見てくれるのはこれが最後なので・・・」。姉の目の前で優勝を決められて最高に嬉しかったと振り返る。 美愛さんの結婚相手は、金鐘哲という韓国ツアーのプロゴルファー。金は6年ほど前から全がスイング...
2008/08/24GDOEYE

“集中”とは無縁な古閑美保の強さ

「CAT Ladies」最終日はスタート前から強い雨に見舞われ、スタートから3時間40分後、最終組が4ホールを終えた時点で一時中断に。その後も雨は降り続けたものの2時間後に再開し、何とか全選手ホールアウトした。 上位争いを演じていた選手の心中が、人それぞれで面白い。後半に追い上げて、最終的に2位で終えた全美貞が「全然やりたくなかったです。18ホールプレーできたのが信じられない」と言えば、「絶対に回りたかったし、続行して欲しいと思っていた」と最終組スタートの三塚優子。上位争いを演じていた佐藤靖子は、「ちょうど6番でミスしてトラブっていた時なので、やりたいような、やりたくないような」気持ちだったと...
2008/08/23GDOEYE

外国人キャディは盛り上げ上手!?

先週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」から、茂木宏美のキャディバッグを担いでいる外国人キャディ。茂木が「友人に紹介してもらった」と、今大会で2度目のタッグを組んでいるのは、プロキャディのディーン・ハーディンさん(44)。知っているゴルフファンも多いであろう、かつては不動裕理や深堀圭一郎ら日本人選手のキャディを務め、今年の海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」では申智愛を勝利へと導いた名キャディなのだ。 茂木曰く、「風の読みがすごいし、迷ったときに的確にジャッジしてくれる」とのこと。日本語で日常会話ができることも心強く、練習中やラウンド中にも互いに多くの笑顔を見せていた。「海外ツアーで...
2008/08/22GDOEYE

来季、米ツアーに挑む佐伯三貴の決意

先週、米国女子ツアーへの挑戦を表明した大山志保。そして今週の「CAT Ladies」会場で、今度は佐伯三貴が来季の米国ツアー挑戦を表明。9月16日から4日間に渡り、米国ミッションヒルズCCで開催される米ツアー1次予選会に参加することとなった。 佐伯といえば、海外でも臆することなく目覚しい活躍を見せているイメージが強い。昨年、初めて出場した「全英リコー女子オープン」では、海外の強豪勢と互角に渡り合い堂々の7位タイ。さらに諸見里しのぶと出場した今年の「女子ワールドカップ」では、こちらも初出場ながら3位タイという好結果を残している。 これらの成績が自信につながっての海外挑戦、かと思いきや、佐伯が意思...
2008/08/04GDOEYE

キャリアプランは慎重に

アジア勢が席巻した今年の「全英リコー女子オープン」。終わってみれば、上位5位までをアジア勢が独占した。この流れは、今年の4大メジャー大会を通じてのもので、「マクドナルドLPGA選手権」のヤニ・ツェン(台湾)から始まって、「全米女子オープン」のインビー・パーク(韓国)、そして今大会の申智愛(韓国)と、これでアジア人がメジャー大会3連勝を果たしたことになる。 日本から来た多くの報道陣も、われらが日本人の活躍に大いに沸いた。不動裕理と宮里藍が堂々たる優勝争いを繰り広げ、上田桃子も上位に絡む。出場した日本人の誰一人として決勝ラウンドに進めなかった男子の「全英オープン」と比べると、その差は鮮明だ。今の女...
2008/08/03GDOEYE

仕事と子育てを両立させる米国ツアーの選手達

日本勢が大活躍を見せている「全英リコー女子オープン」だが、日本や韓国のメディアとは対照的に、米国メディアはちょっぴり寂しそうだ。今大会がラストメジャーとなるアニカ・ソレンスタムは優勝に届きそうになく、ロレーナ・オチョアはトップと5打差。かろうじて、ジュリー・インクスターとクリスティ・カーが3打差につけている。 今年48歳のインクスターがこの試合で勝てば、1960年にフェイ・クロッカーが45歳7ヶ月で「タイトルホルダーズチャンピオンシップ」を制した記録を上回り、史上最年長となるが、果たしてどうだろう? 全英オープンのグレッグ・ノーマンの活躍に絡めようとする記者も多いが、「私はノーマンと違ってずっ...
2008/08/02GDOEYE

ゴルフツアーは色々あるが…

2001年、ここサニングデールで開催された「全英女子オープン」を制したのは朴セリだが、その朴セリと最終日を一緒にラウンドし、ベストアマを獲得したのが、イングランドのレベッカ・ハドソン。2002年にプロに転向し、2003年から欧州女子ツアー(LET)に参戦しているハドソンは、今年はチーム戦を含めてすでにLETで3勝を挙げている。 今大会も好調のハドソンが、初日を終えてメディアのインタビューに答えた内容が面白い。ざっと次のような受け答えがあった。 ―― あなたの世界ランキングは176位だけど、明らかにそれ以上の選手。今週、ここで何かを証明しようと思っている? 「特に思わない。ヨーロッパツアーの選手...
2008/07/31GDOEYE

サニングデール4勝の名キャディとコンビを組む不動裕理

去年のセントアンドリュースで、11位タイに入り今年の出場権を獲得した不動裕理。難コース攻略の秘訣はと聞けば、「キャディに言われた通りに打っただけ」との返事が返ってきたが、キャディの経歴を聞けば、さもありなんと言わざるを得ない。 キャディの名は、ピーター・コールマン(67歳)。キャディ歴35年のベテランで、これまでの通算勝利数は59。主に、ベルンハルト・ランガーのバッグを担ぎ、2度のメジャータイトルも獲得している。不動とは、05年のロイヤルリザムからコンビを組んで、今年で3年目となる。 このピーター、今年の「全英リコー女子オープン」が開催されるサニングデールに限ってみても、その戦歴はすさまじい。...
2008/08/31GDOEYE

櫻井有希、納得の国内プロデビュー

先週の日曜日まで、ノルウェーで欧州女子ツアー(LET)の試合をこなしていた櫻井有希は、火曜日に帰国するとその足で今週の「ヨネックスレディス」が開催される新潟県に移動。翌水曜日から練習ラウンドというハードスケジュールで、プロテスト合格後の国内デビュー戦に臨んだ。 「時差ぼけでよく眠れなかった」という大会初日。17番で左足下がりのライからシャンクしてダブルボギーを叩いてしまったが、「ショットも良かったし、内容も良かった」と、3オーバーというスコア以上の手ごたえを感じていた。 2日目は2バーディ1ボギーの「71」で、通算2オーバーのカットライン上ながら予選を通過。最終日もパープレイで回り、デビュー戦...
2008/08/30GDOEYE

北田瑠衣、片山の代わりに全英志願!?

「ヨネックスレディス」2日目を終え、単独首位に立った北田瑠衣のキャディバッグには、使い込まれたサンドウェッジが1本入っている。このウェッジ、北田の夫がキャディを務めるなど、親交の深い男子プロの片山晋呉に、今年の「ワールドレディス」で7位に入ったご褒美として貰ったものだという。 「この試合でベスト10に入ったらウェッジをあげるとか、片山さんはいつも目標を設定してくれる」という北田。直接のアドバイスはほとんど無いそうだが、それでも片山の練習中にキャディを通して、「瑠衣ちゃんはこうやればいいのに」など、間接的な指導は受けているという。「自分のプレーをしている中で、私の事も考えてくれているのは嬉しいで...
2008/08/29GDOEYE

レフティープロの多田純子「右で打てるなら、右がいい」

国内女子ツアー第24戦の「ヨネックスレディス」で、初日を終え5位タイにつけている多田純子(37歳)は、2007年に6度目の挑戦でプロテストに合格したレフティープロだ。今大会には、月曜日に行われた主催者選考会(マンデートーナメント)を通過して、出場権を獲得した。 高校3年までソフトボールをやっていたという多田は、左投げ左打ち。ゴルフを始める時に最初に教わった外国人コーチが、多田の投球フォームを見てゴルフも左打ちを勧めたという。しかし、海外ではいざ知らず、日本で左利きゴルファーが生きていく道は、思いのほか厳しいようだ。 一番の問題は、やはりクラブだ。「クラブのことは心配しなくていいよって言われたの...
2008/07/20GDOEYE

11年ぶりの女王復帰も!?今季2勝目の福嶋晃子

見事な逆転勝利で今季2勝目を挙げた福嶋晃子の会見場での第一声は、「良く分からないうちに勝ってしまいました(笑)」だった。スコアは出ていても、自分本来の感覚でプレー出来ていないという福嶋は、「あまり良くなかったので、何も考えずに18ホールを回ろうと思いました。ただ目の前のショットのことだけ考えて、スコアがいくつかも分からなかった」と振り返った。 初めてトップに並んだ8番。だが、続く9番の第2打は「距離とか良く分からないまま打ってしまって」と、グリーン奥のカラーとラフの境目に止まる。そこからのアプローチを5m程オーバーして、返しのパットも外してボギー。追いついた直後の流れとしては最悪だったが、「ボ...
2008/07/26GDOEYE

魔の15番!?福嶋晃子はトリプルで大きく後退

国内女子ツアー「カゴメフィランソロピーLPGAプレイヤーズチャンピオンシップ」。3日目のラウンドは朝から曇り空となり、気温は26.7度と穏やかな1日となった。上位選手のスコアも大きな変化はなく、全美貞が7アンダーで単独首位をキープしている。 前半9ホールの方がスコアを伸ばしやすく、後半に苦戦する選手が続出している。中でも15番パー4は難易度が高く、この日の平均ストロークは「4.51」。2人に1人以上がボギーを叩いている計算になる。最終組でラウンドする福嶋晃子も15番でハマってしまった。 ティショットをフェアウェイ右サイドのバンカーに入れると、2打目は脱出することしかできず、3打目はグリーン左サ...
2008/07/25GDOEYE

古閑美保、不調の原因は…。

先週の「スタンレーレディス」で、約1年ぶりの予選落ちを喫した古閑美保。もともとは、安定したショットを武器に、パットが入れば上位進出というゴルフをしていたが、最近はパッティングの不調がショットにも影響し、じりじりとスコアを落とすことが多かった。 それを見かねてか、今週の会場には清元登子師匠が駆けつけ、古閑を熱血指導。大会前には、本人は「全然変える気がなかった」という4年間使い続けたエースパターを、新しいものに変えさせるなど、がむしゃらに不調からの脱却を目指している。 パッティング不調の原因は、「気持ちの問題」と清元氏は一刀両断する。「ガッツポーズは男っぽいけど、意外とウジウジするタイプだからね」...
2008/07/24GDOEYE

福嶋さんのコース攻略を参考に!佐々木慶子

国内女子ツアー「カゴメ フィランソロピーLPGAプレイヤーズチャンピオンシップ」の初日は、午前中のスタートに注目選手が集約。メイン組は10番スタートで、多くのギャラリーを引き連れていたが、その裏側、アウトコーススタートで好スタートをきったのは佐々木慶子だった。 スタートの1番でバーディを奪うと前半は4バーディで折り返し、後半も10番、13番でバーディを奪い6アンダーまでスコアを伸ばした。ところが、終盤の15番で初めてのボギーを叩くと、17番、18番の上がり2ホールでは連続ボギーを叩いてしまった。 「最後はもったいないというか、ダメですよね。15番からティショットが曲がりだして・・・。パットが良...
2008/07/23GDOEYE

上原彩子「え、私全英に行くんですか!?」

国内女子ツアー「カゴメ フィランソロピーLPGAプレイヤーズ チャンピオンシップ」が、7月24日(木)に開幕を迎えるが、その前日のプロアマ大会日。4月の「フジサンケイレディスクラシック」でツアー初優勝を果たし、現在賞金ランキング5位につけている上原彩子が、いつものようにパッティンググリーンで短い距離のパットを何度も繰り返し練習していた。 見ると足元には白いタオルが2つ折になって敷かれている。何のための練習方法か尋ねると「ずっと同じ地点に立ちたいんです。でも同じ場所に立ち続けると芝生が傷むと思いまして・・・」。芝生のことを心配した上原らしい配慮だった。 その上原に「全英リコー女子オープン」の最終...
2008/08/09GDOEYE

寒ーい、けど楽しみ!ゴルフ場で生ライブ

国内女子ツアー「アクサレディスゴルフトーナメント」は、昨年から始まり今年が2度目の開催。昨年も行われたが、予選2日目、土曜日のラウンドが終了した後に特設ステージで生ライブが行われた。今年ステージに上がったのはJAYWALKと大黒摩季という大物アーティスト。 JAYWALKがステージに上がった18時過ぎは、日暮れ前ではあったが日陰は冷たい風が吹き抜けるため、暖をとるために毛布が用意されていた。会場内にはゴルフ観戦を終えた多くの家族連れや、練習を終えた選手たちで埋め尽くされた。 「ライブが楽しみでした!」と言う選手も多い。通常予選落ちした選手は、ラウンド後着替えを済ませると練習もせずにゴルフ場を後...
2008/07/19GDOEYE

諸見里しのぶ、バースディウィークに「予選落ちはしたくない!」

「スタンレーレディス」初日、前半を3バーディ3ボギーで乗り切った諸見里しのぶは、 11番のボギーを12番、15番の2つのバーディで取り返し、1アンダーで最終18番を迎えていた。だが、この最後のパー5でティショットを曲げると、2 打目でフェアウェイに戻し、3打目はグリーン左奥のラフに外す。そこから1mに寄せたが3パットのダブルボギー。「それまで頑張ってきたのに、最後の最後でそれかよって」と、ホールアウトした諸見里は悔し涙を見せた。 予選落ちも気になったという2日目。「22歳になった1試合目から予選落ちはしたくない」と発奮した。インスタートのこの日、11番でボギーを叩いたものの、そこから8つのバー...