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レフティープロの多田純子「右で打てるなら、右がいい」

2008/08/29 19:30

国内女子ツアー第24戦の「ヨネックスレディス」で、初日を終え5位タイにつけている多田純子(37歳)は、2007年に6度目の挑戦でプロテストに合格したレフティープロだ。今大会には、月曜日に行われた主催者選考会(マンデートーナメント)を通過して、出場権を獲得した。

高校3年までソフトボールをやっていたという多田は、左投げ左打ち。ゴルフを始める時に最初に教わった外国人コーチが、多田の投球フォームを見てゴルフも左打ちを勧めたという。しかし、海外ではいざ知らず、日本で左利きゴルファーが生きていく道は、思いのほか厳しいようだ。

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一番の問題は、やはりクラブだ。「クラブのことは心配しなくていいよって言われたのですが…」というが、実際は左利き用のクラブは極端に少ない。その上、試打クラブなど皆無に等しく、使ってみたいと思ったら、買うしかないのが現状だ。「買って失敗だったこともありますね。そういう時は、インターネットのオークションで売っています」という多田。シャフトも同じで、実際使っているクラブに挿してみて、判断するしかないという。もはや、「クラブ代でお金を使うのは、仕方ないと思っています」と諦め顔だ。

女子プロ界でも過去に数人しかレフティープロは居ない。「私は右の人に慣れているから良いけど、一緒の組の人は回っていて気持ち悪いと思いますよ」と自嘲気味の多田。同じ左利きの人たちに向けてメッセージを求められると、「もし右で打てるのであれば、右でやるのがよいと思います。(練習場の)打席も良い所で打てるし」と、本音が漏れた。

「私がそんな事言っちゃいけないですかね。私が良い成績を出せれば、状況も変わってくるかも知れないし、変わらないかも知れないけど、頑張りたいですね」。多くを期待しない多田の言葉が、これまでの苦労を物語っているようだった。(編集部:今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka



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