宮里藍 2009年 ユーティリティ正面

2009年シーズンはフランスでのUSLPGAツアー初優勝を含め完全復活を遂げた宮里藍。正面からのユーティリティーショットは上半身と下半身がうまく調和されたリズム感のいいダウンスイングの動きになっている。2007年度後半からスイングスランプに陥ってしまった時の宮里はスイングリズムやバランスが崩れてしまっていた。その当時に気になった点は2つ。アドレスで右体重の意識が強く、頭の位置が右足寄りになっていた点。もう一つはアドレスで構えたときの左肩、左腰のラインに比べてインパクトポジションでは同じ左の肩と腰のラインが後ろ(右足寄り)になってしまいグリップポジションが体から離れすぎていた。2009年夏バージョンのスイングではアドレスポジションで左耳の下にボールの頭の位置があり改善されている。そして左肩と左腰のラインもトップ・オブ・スイングからダウンスイングの切り返しで積極的に左膝が動いていて躍動感あふれるインパクト→フォロースルーになっている。一般ゴルファーが参考にできる点はテークバックでゆっくりと左肩、グリップ、クラブヘッドをひとつの直線のイメージで低く長く動かしている所。これをすることによって大きなアーク(弧)を描くことができ飛距離を伸ばすことができるだろう。アンディー和田