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P.ミケルソン完勝! 大会レコードタイで今季初勝利

◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 最終日◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7,216ヤード(パー71)

2位に6打差をつけてスタートを切ったフィル・ミケルソンが5バーディ、1ボギーの「67」で回り、通算28アンダーで大会3勝目を達成。「256」は米国PGAツアーの72ホール最少ストローク数に2打及ばなかったものの、01年に記録したマーク・カルカベッキアに並ぶ大会レコードタイ。初日から首位の座を守り切る会心のプレー内容で今季初勝利を手にした。

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通算24アンダーの単独2位にはブラント・スネデカーが入り、開幕戦から4試合で3度目のトップ3フィニッシュ。通算23アンダーの単独3位にスコット・ピアシー、通算22アンダーの単独4位にライアン・ムーアバッバ・ワトソンは通算15アンダーの15位で終えている。

P.ミケルソン、ぶっちぎりで大会通算3勝目>
最終日5万8791人、一週間の観客動員はのべ52万5821人。超大観衆の視線は、トーナメントを通じてミケルソンが一身に浴びた。2位に6打差をつけて迎えた最終ラウンド。2番でボギー先行の直後、4番で10メートルのバーディパットを沈め返す。そして驚愕の一打は7番だ。左奥に切られたピンに対し、ティショットはグリーンの右奥にオン。続くバーディパットは上って下るスライス。15メートルあったが、グリーンからカラー、そして再びグリーン上に戻るラインを読み切り、カップにど真ん中からぶち込んだ。

曇り空のサンデーバックナインは3バーディ。同じ最終組のスネデカー、ハリントンの伸び悩みもあり、悠々とゴールテープを切った。2003年の「バレロテキサスオープン」でトミー・アーマーIIIが樹立した72ホールにおけるツアー最少スコア「254」には2打及ばなかったものの、大会最少ストロークタイをマークして通算41勝目を挙げた。

自信を持つアイアンショットでのプレーに対し、最近の課題はドライバーと見定め「アイアンとドライバーで同じスイングができるように」と方向性を決めて取り組んでいる。過去に同大会を制した1996年、2005年はいずれも4勝をマーク。シーズンの序盤でまず1勝を挙げたことに「非常に大きな意味がある」と納得顔。楽勝ムードが漂ったが「今日のスタート前はナーバスになっていた。今日実にすばらしかったのは、ショットごとに自分の考えをコントロールできたこと」。そして「このトーナメントはPGAツアーの試合とは違って本当にユニークだ」と大ギャラリーに感謝した。

2週前には自宅のあるカリフォルニア州の増税について公の前で反発の意思を述べ、直後に謝罪する騒動となったが、それも忘れさせる圧勝劇となった。

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