米国男子ツアー「キヤノン・グレーターハートフォードオープン」初日
2002年 キヤノン・グレーターハートフォードオープン
期間:06/20〜06/23 場所:TPCリバーハイランズ(コネチカット州)
田中秀道は首位タイ。横尾要は3位タイ。
風もなく、晴天に恵まれた初日、出場している日本人選手5名のうち2名がインタビュールームに呼ばれる好成績を出した。
まずリーダーボードの最上位に浮上したのは横尾要。出だしから3連続バーディで好スタートを切った横尾は、6番パー5でも第3打をピッタリつけてバーディ。前半を31で折り返し、後半も11番、13番、15番、17番でバーディを奪ったが、第2打のスタンスがバンカーの淵にかかってしまった12番、ティショットがガードバンカーにつかまった16番パー3でボギー。それでも17番は再びバーディで取り返し、この時点で6アンダーの単独トップに立っていた。
しかし、最終ホールはティショットが右サイドのフェアウエイバンカーにつかまり、6メートルのパーパットを惜しくも外してボギー。今日31-34=65、5アンダーでフィニッシュした。
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「先週の全米オープン練習日にスコッティキャメロンのパターをもらったら、スコット・キャメロン氏がストロークのレッスンをしてくれた。これまで僕はまっすぐ引きながらフェースは閉じて開くという打ち方でしたが、キャメロン氏に言われてからはフェースを開いて閉じる動きに変え、軌道もインサイドインに変えた。先週はホテルの部屋でもずっと新しい打ち方を練習していた。まだミスはするけど、手ごたえはいい。(今年は)3月以降、お金(賞金)をもらってないので、そろそろがんばらないとね」
午後になって、横尾と並び5アンダーでフィニッシュする選手が続出。その5アンダーグループから一歩抜き出て首位に立ったのは6アンダーでフィニッシュしたブレット・クイグリーだ。昨シーズンの平均飛距離部門でタイガー・ウッズに次ぐ2位にランクされた飛ばし屋である。
横尾の好スコアを見て、「僕も出したいな」と思いながら遅い時間にスタートした田中秀道は着々とスコアを伸ばしていった。10番スタートだった田中は、前半4バーディを奪い、後半は2番でバーディ、3番でボギー。そして終盤、7番で今日6つ目のバーディを決め、さらに最終9番では第2打をピンに当てる正確なショットでバーディフィニッシュ。33-31=64、6アンダーの好プレーで、クイグリーに並び首位タイで初日を終えた。
「朝、練習場で球を打ったときは、ショットがいいという感触はなかった。でも、ヒール気味に当たっているとか、スウィングがどうだという技術的なことより、1打1打に集中すれば、いいスコアが作れると信じてプレーしていた。これは、先週の全米オープンで学んだことです。実際、今日は集中してプレーできた。ショットの感触やスコアばかりを気にするのではなく、集中してラウンドして、そのラウンドの中でフィーリングを良くしていくというゴルフができたことがうれしい」
首位タイの田中、クイグリーに続き、3位タイの5アンダーグループには横尾要ら6名が付けている。全米オープン後、そのままアメリカに残り、この試合にスポンサー推薦で出場している片山晋呉は1オーバー70位タイ、全米オープンで16位タイの好成績を挙げた丸山茂樹は2オーバー87位タイ。いずれも、予選通過が微妙な位置に終わった。マンデー予選を通過して出場している中村龍明は5オーバー128位タイ。2日目の大幅巻き返しを狙いたいところである。
レポート:BEYONDSHIP