佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第三十三回】
2002年 シェル・ヒューストンオープン
期間:03/29〜04/01 場所:TPC ウッドランズ(フロリダ州)
丸山茂樹、片山晋呉が4アンダー9位で並んだ
米国男子ツアー「シェル・ヒューストン オープン」がテキサス州のTPC ウッドランズで開幕した。2週間後に今季メジャーの第1戦「マスターズ」が控えているため、T.ウッズ、P.ミケルソンなど数名が欠場しているが、D.デュバルや今シーズン好調のC.ディマルコは出場している。
そして今週は日本からレギュラーメンバーに加え片山晋呉、中村龍明の総勢5名が出場。先週のザ・プレーヤーズ選手権で14位に入る健闘を見せた丸山は、好調を維持し初日4バーディ、ノーボギーで首位と3打差の9位に入っている。
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早い時間にスタートした丸山は、前半に3つのバーディを奪い、しばらくはリーダーボードの一番上に名前が刻まれていた。しかし、さすがのPGAツアー勢はどんどんスコアを伸ばす選手が現れ、首位は7アンダーまで伸ばした。
そして、先週に続き米国ツアーで調整を行う片山も、5バーディ、1ボギーで4アンダー。丸山と並び9位と好スタートをきった。先週はショットがよかったのだが、パットが思うように決まらず予選落ちになっているだけに、今週は上位を狙いたいところだ。
首位に立ったのは15番パー5からの3連続を含む7つのバーディを奪ったJ.カーター。2000年のツーソンオープンで優勝しているが、その後はトップ10に入ることもなく目立った成績はない。1打差の単独2位にはE.トレド。
さらに5アンダー3位には、S.バープランク、V.シンなど6人が並んでいる。今シーズンの米ツアーは初優勝を上げる選手が目立つが、昨年未勝利に終わったシンはマスターズに向けてもこの辺で1勝をあげておきたい。
丸山、片山に続く日本選手は中村だった。これまで世界中のツアーを転戦し挑戦を続けてきた中村は、この大会の予備予選にあたるマンデートーナメントを通過して本戦の出場権を手に入れた。
5番ホールでボギーが先行してしまった中村だが、その後崩れることなくスコアを戻し初日は1アンダー45位でフィニッシュした。2日目もこの調子で行けば予選通過も可能な位置だ。
そして、レギュラー参加の田中秀道と横尾要だが、田中が1オーバー88位、横尾にいたってはダブルボギーを2つ叩くなど5オーバーと大きく出遅れ、今週も予選通過は厳しい状況になってしまった。