メジャーで首位に立つツアールーキーの素顔
2011年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/11〜08/14 場所:アトランタ アスレチッククラブ(ジョージア州)
J.ダフナーとB.スティールが首位タイ!池田は43位タイで最終日へ
ジョージア州のアトランタ アスレチッククラブで開催されている、今季の海外男子メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」の3日目。この日、首位タイからスタートしたジェイソン・ダフナーと、4ストローク伸ばしたブレンダン・スティールが、通算7アンダーで首位タイに並んだ。
スティールは今年4月の「バレロテキサスオープン」でツアー初勝利を飾っており、今季2勝目を懸けて最終日に挑む。一方、ツアー未勝利のダフナーは、初優勝をメジャーで飾るのか。
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通算6アンダーの単独3位には、首位タイからスタートしたキーガン・ブラッドリー、通算5アンダーの単独4位にはスコット・バープランクが続いている。
日本勢で唯一決勝ラウンドに駒を進めた池田勇太は、首位と6打差の26位タイからスタートした。3日目は3バーディ、5ボギーとスコアを落とし、2オーバーの「72」でホールアウト、通算3オーバーの43位タイに後退している。
<メジャー初出場のブレンダン・スティールがトップタイに>
4月の「バレロテキサスオープン」でツアー初優勝を挙げたルーキー、スティールが一気にスターダムにのし上がるチャンスを手にした。3アンダーの7位タイから出ると、前半2番からバーディを量産。7バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「66」をマークした。昨年まで下部ツアーを主戦場としていた28歳は、今大会がなんとメジャー初挑戦。このコースを訪れたのも今週月曜日が初めてだったが「初めてのメジャーで勝てるチャンスがあるなんて本当に特別なことだ」と興奮気味に話した。
<5打差を追うアダム・スコット「まだチャンスはある」>
前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」に続くビッグタイトルを狙うスコットは、11位から8位タイに順位を上げて最終日を迎える。第3ラウンドは2バーディ、2ボギーとスコア上では静かなラウンド。「いいプレーはできたけれど、いくつかミスショットもあって残念だったね」と伸ばしきれずに悔しさをにじませた。それでも終盤に難関ホールが続いていることに逆転のチャンスを見出す。悲願のメジャータイトルへ向け「明日、僕はプレッシャーの無い中で戦える。負けて失うものも無い」と猛チャージを狙って攻撃に転じる。
<池田勇太は2連続バーディで魅せた>
先月の「全英オープン」に続いて日本勢でただひとりメジャーの決勝ラウンドに進んだ池田は、出だしからボギー発進とするなど苦しい第3ラウンド。それでも終盤17番から2連続バーディを奪ってしめくくり、上位進出へのチャンスを残した。強い日差しが照りつけた午後からのラウンドに大粒の汗を光らせながら「上がり良ければすべて良し」と充実の笑み。「上に、上にという気持ちを忘れずに、思い切りプレーしたい」と最終日へ向け気合を入れ直した。