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2011年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/11〜08/14 場所:アトランタ アスレチッククラブ(ジョージア州)

池田勇太が「全英」に続き、日本勢唯一の決勝ラウンド進出

米ジョージア州のアトランタ アスレチッククラブで開催中の海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」2日目。3オーバーの78位タイからスタートした池田勇太が3バーディ、1ボギーの「68」をマークして通算1オーバーにスコアを伸ばし、26位タイで予選を通過した。

2日目は10番からのトップスタートとなった池田は、序盤から我慢を続けた。2番でドライバーでのティショットを左のバンカーに打ち込み、第2打はグリーン奥のラフへ。アプローチを寄せきれず、早くもボギーが先行した。フェアウェイキープは18ホール中4ホールという苦しい出来。だが「ティショットが曲がるのはしょうがない。そこからどうパーであがるか意識した」と耐え続けた。

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そして忍耐は浮上のきっかけとなるビッグプレーを呼んだ。3番以降をパーでしのぎ続けて迎えた折り返しの18番。右手前から10メートルのバーディパットは、カップ近くで鋭く曲がるフックライン。これを見事に読み切ってカップに沈め、ギャラリースタンドの前で右手のこぶしを握り締めて何度もガッツポーズ。後半アウトでは4番(パー3)で6番アイアンでのティショットをピン右3メートルにつけてバーディ。そして最終9番では残り192ヤードの第2打を5番アイアンできっちりとピンを手前から攻め、最後は鮮やかに8メートルを沈めてバーディフィニッシュを決めた。

前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」ではカップにことごとく嫌われて75位と低迷。この日は、まるで2週分の我慢が実ったようだった。「バーディが獲れなくても落ち着いてプレーした結果、こういうプレーができた。こういうゴルフはおのずと結果につながる」。先月のメジャー第3戦「全英オープン」では6人の日本勢のうちただ1人、決勝ラウンドに進出。今大会も5選手の中で1人だ。気候も芝も大きく違うコースながら、最高の舞台で再び存在感を光らせている。

「自信? まだ予選が終わっただけ。あと2日間どうコースと戦っていけるか。それは終わってからの話」と、満足するのはまだ早いと言わんばかり。首位とは6打差。決勝ラウンドでも我慢を続けて飛躍する。(米ジョージア州ジョンズクリーク/桂川洋一)

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