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2019年 RBCヘリテージ
期間:04/18〜04/21 場所:ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)

進藤大典 PGAツアー・ヤーデージブック読解

フィニッシングホールで風を切り裂け 5人目のPGAツアー日本人王者誕生の地

ハーバータウンGL 18番パー4(472yd)

小平智選手が衝撃的なPGAツアー初勝利を飾ってから、早一年が経ちました。メジャー第1戦「マスターズ」翌週の「RBCヘリテージ」が行われるのはサウスカロライナ州のリゾート地、ヒルトンヘッドアイランド。オーガスタから車で約3時間、海岸線にあるコースが会場になります。ジェイソン・デイ(オーストラリア)のコーチでもあり、前キャディのコリン・スワットンさんも住んでいるところなんですよ。

ピックアップしたホールは最終ホール。ティから真っすぐピンを望めますが、左サイドはすべて大西洋になります。ハーバータウンGLは基本的には林間コースで、フェアウェイが狭く、グリーンも小さい。比較的距離の短いホールが多いのですが、最後に“異質”なホールが待ち受けます。

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フェアウェイはとにかく広い! ティショットで左に曲げ、310ydほど突っ込んでしまうと海に入りますが、問題はセカンドショット。尋常ではない風が吹き、アゲンストになるときは2打目でロングアイアンを握ることが必須になります。

グリーンの縦幅は26yd、横幅が15ydほどしかありません。手前と奥にそれぞれバンカーがあり、強風の中での距離感が重要になります。

その上、左サイドのハザードをケアしなければいけない。このショット成功が攻略の肝になります。バーディチャンスを作った選手には、ぜひとも拍手を送ってほしいと思います。

他のホールは、両サイドから中央に林がせり出しているホールばかり。大きな一本木が枝を伸ばし、“空中のハザード”がグリーンまでの道のりを邪魔してきます。フェアウェイからのショットがトラブルになるケースも多く、コースマネジメントが非常に重要です。

歴代優勝者を見てもルーク・ドナルド(イングランド)、マット・クーチャージム・フューリックらショットの正確さに定評がある選手ばかり。小平選手が優勝したのもうなずけます。(解説・進藤大典)

進藤大典(しんどう・だいすけ)
1980年、京都府生まれ。高知・明徳義塾を卒業後、東北福祉大ゴルフ部時代に同級生の宮里優作のキャディを務めたことから、ツアーの世界に飛び込む。谷原秀人、片山晋呉ら男子プロと長くコンビを組んだ。2012年秋から18年まで松山英樹と専属契約を結び、PGAツアー5勝をアシストした。

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